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「スマートキーなしでも車は動く」エンジンかけっぱなし駐車をよくやる人、絶対やめて!緊急時に使える奥の手はあるけど…
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どうしてもエンジンをかけたまま車を離れなければならない場合はどうする?
道路交通法第71条では車から離れる際にはエンジンを止め完全にブレーキをかけるなどして、車の完全停止状態を保つこと、ドアロックをするなどして他人に無断で運転されないよう措置することをドライバーに求めています。
これらの措置を怠ったために車が動き出した場合や、盗難され、盗難された車で事故が起こった場合には、車の運転者や持ち主に、損害賠償責任が問われる可能性があります。これは民法709条、自賠責法第3条に明記されています。
この大前提はありますが、先に挙げたように、子供やペットなどのためにエアコンを作動させたまま、少しの間車を離れなければならない時にはどうするべきなのでしょうか。
こうしたケースでは、エンジンをかけたままでドアの施錠を行うことができればいいと考えると、方法は一つだけあります。スマートキーに入っている「メカニカルキー」を使用する方法です。
メカニカルキーは、スマートキーの中に仕込まれた、通常の差込型の鍵を指します。これを使うと、エンジンをかけたままドアロックをして、車を離れることができます。
手順としては、まず車内で全ドアの施錠を行います。次に運転席だけロックを外し(もしくはそのままドアハンドルを握ると運転席だけ開錠する)外に出て、メカニカルキーを使って外から車を施錠します。
通常、エンジンがかかっていると、スマートキーでの施錠はできませんが、メカニカルキーを使えば、運転席のロックは可能です。ドアロックを開ける際にもメカニカルキーを使う必要があります。
セキュリティは万全ではないため注意が必要
ただし、この方法は車内からの操作に対しては完全ではありません。車内の子供が運転席のドアハンドルを引けばそのままロックは解かれてしまいますし、全集中ロックスイッチなどを操作しても、解錠されてしまうので、防犯対策が万全とは言えない状況です。
また、この方法を使って施錠できるのは私有地内のみです。道路上でエンジンをかけたまま車から離れる行為は、前述の道路交通法違反となるので、絶対にやめてください。
今回紹介した施錠方法は、私有地限定でさらにセキュリティの面から見ても問題があります。使用は限定的にし、個人の責任の下で行ってください。
このように、スマートキーが無い状態でも車の移動はできてしまうということを肝に銘じ、車から離れる際には、エンジンを切る、スマートキーを携帯することを励行しましょう。
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- 執筆者プロフィール
- Red29
- 1980年代生まれ。国産ディーラーでの営業職として働き、自動車関連の執筆者として独立。ユーザー目線に立った執筆を心掛けています。愛車はトヨタプリウス。ホットハッチに代表される、小規模小パワーのクルマが...