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GT-Rとスカイラインの違い、説明できる?“羊の皮を被った狼”が“世界へ挑むスーパースポーツ”に至った歴史
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4代目スカイラインで一度終了するも、8代目から“GT-R”復活!
スカイラインはその後も5、6、7代目と系譜を繋ぎ、1989年に8代目が登場しました。
この8代目の誕生と同時に復活を果たしたのが「GT-R」です。16年ぶりのGT-R復活となり、8代目のR32型、9代目のR33型、10代目スカイラインとなるR34型まで、スカイラインGT-Rも歴史を紡いでいきます。
ここまでのスカイラインとGT-Rの関係性は、グランツーリスモの「スカイライン」のなかの、本格レーサーやスポーツドライブの意味合いが強いグレード「GT-R」といういうものでした。
「スカイラインというクルマの中に、GT-Rという特別仕様がある。」この関係が大きく変わったのが、現行モデルとなるR35型の登場のタイミングとなります。
2007年、スカイラインとGT-Rが別のクルマに
スカイラインは2001年にモデルチェンジを行い、11代目のV35型へと変わります。これまでのスポーツカーというよりは、上質なセダンに変わり、現行型の13代目スカイラインでも、プレミアムセダンを強調したクルマに仕上がっています。
北米市場で日産が展開する高級ブランド「インフィニティ」のQ50をベースにし、ハイブリッド技術や同一車線内ハンズオフが可能なプロパイロット2.0を搭載するなど、日産の高級セダンとして、その地位を築き上げました。
一方で、2002年にR34型で途切れたGT-Rの名ですが、2007年に待望の復活を果たします。これまでのスカイラインという名前を拭い去り、「NISSAN GT-R」という単一車種で販売を開始しました。
世界に通用するスーパースポーツカーを作るという意気込みで、ドイツのニュルブルクリンクを拠点に開発が進められました。これまでのスカイラインの一派ではなく、完全オリジナルのスーパーカーとして誕生し、イヤーモデル制を導入するなど、スカイラインとは別の道を歩み続けています。
車のスペックはもちろん、車両本体価格も大きく異なる両車。スカイラインは456万9,400円~ですが、GT-Rは1,082万8,400円~と、まさに桁違いです。
元々は同一の系譜にいたクルマですが、それぞれの役割を得て、それぞれの道を歩んでいます。別の道を歩む現在でも、それぞれの人気は高く、中古車市場は高騰を続けるなど、注目を集め続ける存在に、変わりはありません。
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- 執筆者プロフィール
- Red29
- 1980年代生まれ。国産ディーラーでの営業職として働き、自動車関連の執筆者として独立。ユーザー目線に立った執筆を心掛けています。愛車はトヨタプリウス。ホットハッチに代表される、小規模小パワーのクルマが...