更新
なぜ突然「睡魔」はやってくる? 「高速道路催眠現象」って何? 突然眠くなる理由とは
日頃の疲れや長時間運転でなくとも、高速道路を走っているときに急に眠くなってしまう経験はありませんか?その睡魔は「高速道路催眠現象」が原因かもしれません。
運転中に突然眠くなってしまった場合、どうすればいいのでしょうか?
高速道路で急に眠くなる原因は?
高速道路催眠現象とは、道路環境の単調さや運転操作の少なさから、意識レベルが低下し、居眠り運転のような状態になったり、目は開いていても判断できない状態になったりすることを指します。
高速道路催眠現象に陥ると、意識レベルの低下だけでなく、視野が極端に狭くなると言われています。望遠鏡で覗いているかのような感覚に近く、周囲の環境の変化に気づきにくくなります。そのため、サイドミラーに映し出されている車に気づかなかったり、前方で停車している障害物に気づくのが遅れたりする危険があると言われています。
一般道路であっても、信号が少ない道路や、景色の変化が少ない道路、走り慣れている道路でも高速催眠現象に陥る危険があると言われています。
高速道路は、一般道路よりもスピードが出ているため、一瞬の操作ミス、判断ミスが重大事故につながります。運転中に眠気を感じたり、視野が狭く感じてきた場合は、早めに休憩を取ってください。
スポーツカーも真っ青?これぞ日本の高速道路の星…商用ライトバンはなぜ速い?
運転中に実践できる眠気覚ましは?
運転中に眠くなった場合、どのように対処すればいいのか、高速教習の経験が豊富な現役の教習指導員に話を聞きました。
「運転していると誰でも眠くなります。走っている距離が長ければ睡魔に襲われる可能性は高くなります。個人差はありますが、寝不足気味の人や疲れている人、集中力のない人、体調の優れない人は眠くなりやすいと言われています。
運転中の眠気を解消する方法として手軽にできるのは、視界前方の斜め前を繰り返し見るということです。まっすぐ前を見ている状態から、バックミラー付近を一瞬見るようなイメージです。繰り返し斜め前を見ることで、目の筋肉が刺激されて眠気が覚める場合があると言われています。
また、乗車人数が多いと、車内の酸素濃度が低くなり、脳への血流が妨げられて眠くなることがあります。少し窓を開けておくか、定期的に窓を開けて車内の空気を入れ替えることもおすすめです。」
特に、お出かけなどで多人数乗車する場合は、ドライバーは眠くならないよう、少し窓を開けたり、こまめに換気するのがおすすめです。
眠気覚ましに効果的な休憩時間は?
ただし、これらはいずれも一時的な眠気解消法です。人によっては、すぐに眠くなってしまうこともあれば、全く効果がない場合もあります。
「高速教習では必ず話していることなのですが、適度な休憩に勝るものはありません。そのため、可能であれば、1時間に1回、最低でも2時間に1回は車から降りて休憩するようにしてください。
1回の休憩に要する時間は短くても15分ほどはとってください。食事などをすませる場合は、1時間から1時間半くらいの休憩時間が理想です。
走行中の車間距離をいつもより広く開けておけば、万が一の際、事故を避けられるかもしれませんので、車間距離を縮めすぎないことも大切となります。」
サービスエリアで食事休憩を取るスケジュールであれば、1時間以上の余裕を持って到着時刻を設定するのがおすすめです。高速道路を使ってお出かけする際は、休憩時間も考えて出発時刻や移動時間を決定しましょう。
【みんなの意見】投票受付中!
Q. 運転中の眠気、どのように対処していますか?
運転中に睡魔が襲ってきたとき、あなたはどどのように対処していますか?
- 車を停めて仮眠をとる
- ガムを噛んだりする
- カフェイン飲料を飲む
- 窓を開けて換気する
- 大声を出す
- その他
アンケート結果を見る
powered by
車の疑問・悩みをみんなで解決!高速道路を走る際の注意点と上手く走るコツを紹介!
知ってたらすごい!高速道路にまつわる知識
- 執筆者プロフィール
- 室井大和
- 1982年生まれ。ライター歴6年、自動車業界9年。合わせて約15年。雑誌編集、記者、指定自動車教習所員資格保有。愛車はスズキスイフトスポーツ(33型)、BMW323i(E90型)、ジムニー(JB23型)。車はセダンではじ...