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救急車といえば「ピーポー」…でも「ウーウー」と鳴る場合はどんな意味がある?
「ウーウー」という緊急車両のサイレンが聞こえてきたのに「消防車だと思ったら救急車だった」なんて経験をしたことはありませんか?
救急車といえば「ピーポー」のイメージがありますが、「ウーウー」と鳴るサイレンにはどのような意味があり、どのように使い分けられているのでしょうか。
接近を知らせるための「ウーウーサイレン」
道路交通法では、「緊急の用務のため運転するときは、サイレンを鳴らし、赤色の警光灯をつけなければならない。ただし、警察用自動車が違反する車両などを取り締まる場合において、特に必要があると認められるときは、サイレンを鳴らすことを要しない」と定められています。
つまり、緊急車両が現場へ急行するためにサイレンを鳴らすことが決められているのです。そのサイレン音は消防車や救急車によって定められています。
サイレンの特徴や運用方法を東京消防庁の担当者に聞いてみました。
「現在使われている救急車のサイレン「ピーポー」は、1970年頃から導入され始めています。
ただし、緊急走行時でも、交差点に進入するとき、赤信号を直進するとき、渋滞中の車の間を進行するときなど、特に周囲に緊急車両の接近を知らせたいときは「ウーウー」と鳴らすことがあります。
この「ウーウー」はパトカーや消防車でも使われているサイレン音で、操作は基本的に助手席の隊員が手動で行っています。」
救急車の「ウーウー」という音は、特に周囲に聞こえやすくするためのサイレンで、交差点に接近したときなどに使われるとのこと。
交差点付近で「ピーポー」音が聞こえてきたら、緊急車両に道を譲る準備をしましょう。「ウーウー」が聞こえてきたら、緊急車両がすぐそこまで接近していますから、速やかに道を譲るようにしてください。
ちなみに、白バイは四輪車よりも車体が小さく、周囲からの視認性があまり良くないため、より高音で耳に残りやすい「ピーピー」というサイレンが使われています。
- 執筆者プロフィール
- 室井大和
- 1982年生まれ。ライター歴6年、自動車業界9年。合わせて約15年。雑誌編集、記者、指定自動車教習所員資格保有。愛車はスズキスイフトスポーツ(33型)、BMW323i(E90型)、ジムニー(JB23型)。車はセダンではじ...