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なぜガリ傷で10万円?「エーミング」ってなに?車の修理費が高額になる理由
センサー付きバンパーの交換は高額になることも…
軽度の傷やへこみであれば、バンパーを修理するだけで綺麗になることがあります。
バンパー修理は、工賃込みでも5万円程度の予算があれば可能でしょう。脱着作業が必要ではなく、部品をそのまま使うため新しく調達しないことから費用を安く抑えられるためです。
一方、ラジエターなどの内部がむき出しになるほどフロント部が破損している場合は、バンパーの交換を余儀なくされるかもしれません。
こうなると、交換用のバンパーを購入しなければならないほか、フォグランプなどバンパー付近に装着されているパーツも取り外すこととなります。さらに、前述のクリアランスソナーがついていると、上記の金額例に加えて費用がかかるでしょう。
とある全国チェーンに加入している板金業者に金額を尋ねたところ「車種にもよりますが、センサー1個あたり工賃込みで1万円から2万円程度はかかると想定していただければと思います」とのこと。
さらに、センサーを正常に機能させるための「エーミング」作業を行うこととなるため、1万円から2万円程度の費用がプラスされるそうです。
つまり、本来バンパーの交換だけなら5万円から10万円までかかるものが、センサーの修理まで至るとなるとプラスで10万円近くかかる可能性があるということです。
衝突被害軽減ブレーキをはじめとする、安全運転サポート機能が搭載された車が普及したことで、このような思わぬ出費に直面する可能性があります。これまで「バンパーくらいぶつけても平気」という感覚だった人は、普段の自分の運転を見直してみたほうがよいでしょう。
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- 執筆者プロフィール
- 長谷川 優人
- 1990年生まれ。30代突入と同時期にライター業を開始。日常系アニメと車好き。現在所有はワゴンR(MH95S)。アニメ作品の聖地巡礼などで、各地へドライブに出かける。