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「ズンドコHIPHOP系ミニバン彼氏」「最後にアレを交換したのは10年前」…他人の車に乗ってみたらヤバかった話
旧車好きなら少しは自分でできるようになってよ…
上のお話にもあるように、やはり古い車の状態はオーナーによるメンテナンスに大きく依存する面があります。続いてのエピソードも、「古い車の整備状況」に関するお話です。
「彼氏が前に乗っていた車がかなり古くて、30年以上前の輸入車でした。最初は私自身もレトロな雰囲気に惹かれていましたが、何度かドライブデートをしているうちに、エンストしたり、エアコンがかからなくなったりなどのトラブルにしょっちゅう見舞われて。
日頃から車のウンチクを語っているので、イレギュラーな事態にもサクッと対応できるのかなと思いきや、自分でどうにかできたことはほとんどなく、いつもロードサービスのお世話になっていました。
路上で救援車を待っているときの、晒し者にされているような気分を何度も味わい、さすがに耐えられなくなって『もうドライブデートには行きたくない』と告げたんです。彼はショックを受けていましたが、やっぱり周りに迷惑をかけている自覚はあったようで、それからまもなく国産のコンパクトカーに乗り替えていました」(30代女性)
古い車には最新モデルにはない味わいがあることから、それを愛好するコアなファンも少なくありません。とはいえもちろん、古ければ劣化している部品も多く、維持にあたってさまざまなリスクを抱えることになるでしょう。
メンテナンスや修理の手間を「車との対話」と楽しみ、維持できるだけのスキルを身につけていければよいですが、自身でまったく面倒を見られないという場合には、やはり自他に危険を及ぼしてしまうリスクも高くなる面があるようです。
迎えに来たのはネオンの眩しいミニバンで…
最後のエピソードは、おそらく多くの人が目にしたことがある「爆音で音楽を垂れ流している車」についての体験談。外からはしばしば見かけることがありますが、実際の車内はどんなことになっているのでしょうか……。
「大学生の頃に一度だけ、ああいう車に乗ったことがあります。バイト先の飲み会に参加していて、そろそろお開きのタイミングになり、仲のいい先輩から『彼氏に迎えに来てもらうけど乗ってく?』と言われて。結構お酒が入っていたこともあり、お言葉に甘えることにしたんです。
駅のロータリーで待っていると、車の下をネオンで照らしたアルファードがズンドコHIPHOPを鳴らしながら近づいてきて……『絡まれたらイヤだな』と思っていたら、普通に先輩がアルファードに乗り込んでいったんです。しかも、乗るときにわざわざ靴を脱いで。
呆気にとられていると、『あ、ゴメン土禁なんだ』と言われ、今さら断るわけにもいかず、おそるおそる靴を脱いで乗り込みました。靴を入れるためのトレーが足元にあって、なんか意外と繊細なんだなと思いましたね。
ドアを閉めると本当に、つねに何かが爆発しているみたいな音の大きさで、お腹に響くとかそういう次元の話じゃなかったです。脳みそが乗っ取られそうというか……乗せてもらったのは20分くらいだったと思いますが、降りたあとも脳が揺れている感じがして、IQがだいぶ低下したような気分になりました」(30代女性)
その人にとってちょうどいい音量は異なりますが、それだけ大きな音が鳴っていては、聴覚はもちろん判断力にも影響をきたしてしまいそうです。
カーオーディオの音量については明確な制限の基準はありませんが、たとえば神奈川県の道路交通法施行細則では「安全な運転に必要な音又は声が聞こえない状態」での運転が禁じられています。大音量やイヤホン装着により、踏切やクラクション、緊急車両の音などに気づけない状況は大変危険ですので、運転する際には、少なくとも危険を察知できるレベルの音量に抑えてほしいところです。
通常の乗用車であれば、乗っているだけで「ヤバイ」と感じることはほとんどないと思われますが、整備状況や改造の具合によっては「なんだこの車」と思ってしまうこともあるでしょう。みなさんはこれまで、「ヤバイ車」に乗った経験はありますか?
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- 執筆者プロフィール
- 鹿間羊市
- 1986年生まれ。「車好き以外にもわかりやすい記事」をモットーにするWebライター。90年代国産スポーツをこよなく愛し、R33型スカイラインやAE111型レビンを乗り継ぐが、結婚と子どもの誕生を機にCX-8に乗り換える...