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「クラッチペダル踏んだことないの?」と煽られ…“AT限定免許”の“限定解除”は難しい?「MT車乗れる」以外のメリットは?経験者に聞いた

子育て後の新しい趣味に

©Moose/stock.adobe.com

さらに、免許を取得したときは車に興味がなかったけれど、その後になってMT車に乗りたいと思うようになった、というケースも聞かれました。

「免許を取ったのが90年代の後半で、26歳のときでした。もともと運転する機会はないと思っていたんですけど、子育てのために運転できた方がいいなと思い、AT限定で取ったんです。

でも運転しているうちに、『自分でドライブするのってこんなに楽しいんだ』と思うようになって。街でオープンカーなんかを見て、『気持ちよさそうだな、運転してみたいな』とずっと思っていたんですよね。

それで、少し前に一番下の子が大学に入ったので、そろそろ自分も趣味に生きようかなと。以前からデザインに惹かれていたZ34のロードスターを探して、せっかくならMTで乗りたいと思い、車を探しつつ限定解除に通いました。

もう新しいことを覚えるような歳ではないと思っていましたが、『憧れの車に乗れる』というワクワク感もあって、自分でも驚くほど集中して操作を覚えられましたね。『これが半クラか~!』みたいな感じで、いちいち感動しっぱなしだったので、むしろ教習時間が短すぎて物足りないくらいでした。

運転ももちろん楽しいですし、息子や娘からは『いいなぁ』とか『乗せて』とか言われて、なんだか新しい自分が見つかったような感じがありますね」(50代女性)

長い人生のなかでは、どんなタイミングで何に興味が芽生えるのか、というのは予測できません。こちらのお話にもあるように、AT限定の解除が「新しい世界への扉」となるケースもあるようですね。

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執筆者プロフィール
鹿間羊市
鹿間羊市
1986年生まれ。「車好き以外にもわかりやすい記事」をモットーにするWebライター。90年代国産スポーツをこよなく愛し、R33型スカイラインやAE111型レビンを乗り継ぐが、結婚と子どもの誕生を機にCX-8に乗り換える...

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