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雪国じゃない地域の“スタッドレス事情”…「履き替え」or「乗らない」みんなどうしてる?
環境によっては「降ったら乗らない」という選択肢も
反対に、タイヤ交換はせずにノーマルタイヤのままにしているという人の声を紹介します。
「スタッドレスは買ったことがないですね、この辺だとお金がもったいないので。平日は電車通勤で乗るのは休日くらいですし、雪が降っても徒歩圏内に買い物できる場所はあるので、とくに困らないかな。病院に行くような状況になったら、タクシーを呼べばいいですしね」(40代男性)
普段の主な移動手段が電車やバスの場合には、マイカーにスタッドレスを装着する必要性は感じにくいかもしれません。さらに、歩ける範囲に商業施設があれば、車が使えなくても困るケースは少ないのでしょう。
また、複数台を所持している家庭では「スタッドレスとノーマルの車を使い分けている」というお話も。
「家族用のミニバンと通勤用の軽の2台を維持していて、軽の方は毎年スタッドレスにしています。サイズが小さいからタイヤ代も安いですし、タイヤも軽くて自分で交換するのも簡単ですし。
ミニバンはいつも休日にしか動かさないので、基本はノーマルのままですね。4人家族なので、雪の日に車が必要なら軽でもどうにかなりますからね」(30代男性)
このように状況にあわせて選択することも、合理的な方法だと考えられます。また、そのほかにも以下のような対策をしている方もいました。
「オールシーズンタイヤを装着しているので、スタッドレスにはしないですね。オールシーズンでも雪国だったら絶対に無理でしょうけど、この辺だったら積もっても数㎝ですし、これで十分かなと」(40代男性)
オールシーズンタイヤは夏タイヤと冬タイヤの特性を兼ね備えたタイヤであり、雪道の走行も想定されて開発された製品です。そのため積雪が浅い場合には十分に対応が可能だと考えられますが、スタッドレスに比べると凍結路面に弱い性質もあり、冬道を全般的にカバーできるわけではありません。
とはいえ雪が年に数回しか降らないような地域では、交換の必要なく万が一に備えられるタイヤとして、有力な選択肢にもなりうるでしょう。
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- 執筆者プロフィール
- 鹿間羊市
- 1986年生まれ。「車好き以外にもわかりやすい記事」をモットーにするWebライター。90年代国産スポーツをこよなく愛し、R33型スカイラインやAE111型レビンを乗り継ぐが、結婚と子どもの誕生を機にCX-8に乗り換える...