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『融通のきくローンvs身の丈にあった現金一括』車を購入するときはどっちを選ぶ?それぞれの意見を聞いてみた
自動車の購入は、人生でもとくに大きな買い物のひとつ。数百万円のお金を支払うにあたって、現金でまとめて支払いを済ませるか、ローンを組んで少しずつ返済していくかは大きな迷いどころでしょう。
今回は車の購入方法について、現金派・ローン派それぞれの意見をインタビュー。金銭面のメリット・デメリット以外にも、興味深い話が集まりました。
ローン派は「家計の見通しやすさ」を重視?
ローンを組むメリットは、資金がすぐに用意できない場合でも、希望のタイミングで車を購入できる点にあります。生活の変化によって新たに車が必要になるような状況でも、柔軟に返済計画を立てていけるでしょう。
「ローンの方が色々と融通がききやすいので、買うときはいつもローンですね。現金での支払いにこだわってしまうと、車種やグレード選びが制限されてしまうじゃないですか。車を買うことなんてそうそうないんだから、ローンで予算面は柔軟に考えるのがいいと思うんですよ。家を買うときだって、現金一括なんて人はほとんどいないでしょ?」(40代男性)
ローンを選択肢に加えることで、車選びの幅が広がることは確かでしょう。現金一括では少し手の届かない価格帯でも、ローンを組むことで無理なく希望の車種が手に入る可能性もあります。
また、一括購入できる資金が手元にあったとしても、今後の生活を見据えてローンを選択するケースも見られます。
「若いときは現金で買える安い中古車ばかりに乗っていたのですが、家族ができてからはローンにしています。夫と話して、『手元から大きなお金がなくなるのは不安だよね』と。
一度にドーンと持っていかれるよりも、毎月コツコツ支払っていく方が家計も見通しやすいですし。買う車も軽からミニバンになって、現金だけだと予算的に結構厳しいですからね」(40代女性)
生活を送るなかで、車に割けるお金というのはどうしても限られてしまいます。月々の生活費のほか、将来への積み立て、突然の出費など、「いつ、どれだけお金が必要になるのか」を見通すことは簡単ではありません。いざという時のために、まとまったお金を手元に残しておきたいと考えるのは自然なことだといえそうです。
あるいは投資をしている人であれば、ローンを選択することで元手を確保しておくという考えもあります。「ローン金利よりも投資の利回りが上回る」という場合には、「投資のためのお金を手元に残しておく」ことが賢い選択になることもあるでしょう。
- 執筆者プロフィール
- 鹿間羊市
- 1986年生まれ。「車好き以外にもわかりやすい記事」をモットーにするWebライター。90年代国産スポーツをこよなく愛し、R33型スカイラインやAE111型レビンを乗り継ぐが、結婚と子どもの誕生を機にCX-8に乗り換える...