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「広くて使いやすい、普通車なんてお金の無駄でしょ」軽自動車の魅力エピソード
走行性能の低さがむしろスパイスに
軽自動車の利便性は年々向上する一方で、やはりボディサイズや排気量の規格上、走行性能の面では限界があると考えられます。とりわけ背の高いモデルは、走りにこだわるドライバーにとっては物足りないかもしれません。
しかし、免許取得から走行性能を重視した車を乗り継いできたという男性からはこんな声も。
「結婚前から最終型のマークXに乗っていますが、子どもが生まれ、保育園の送迎や買い物のために一世代前のスペーシアを買い増しました。後ろの席はマークXより広く、『今の軽はこんなに広いのか』とショックを受けましたね。
でも、そのぶん後部座席とトランクのクリアランスが少ないので、『追突されたらどうなるんだろう』という不安はあります。走行性能も、さすがにFRのセダンと比べちゃうと……。
ただ、走行性能の低さが逆にメリットになっている面もありますね。スペーシアに乗ったあとにマークXに乗ると、すごい高級車に乗っているように錯覚できるんですよ」(30代男性)
車ごとの違いをはっきりと感じ取ることができる点は、複数台を所有することの副次的なメリットだといえます。場面に応じてそれぞれの特性を使い分けることで、カーライフはより快適で楽しいものになることでしょう。
今回のインタビューからは、使用環境や用途によっては、軽自動車が「コスト以外の面でもベストな選択肢」でありうることが窺えました。
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- 執筆者プロフィール
- 鹿間羊市
- 1986年生まれ。「車好き以外にもわかりやすい記事」をモットーにするWebライター。90年代国産スポーツをこよなく愛し、R33型スカイラインやAE111型レビンを乗り継ぐが、結婚と子どもの誕生を機にCX-8に乗り換える...