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世界最高速度違反者のスモーキー永田とは?イギリスでの逮捕歴やV12のスープラについても
目次
スモーキー永田とはいったい何者なのか
多くの人が不注意から取り締まられた経験を持つであろうスピード違反。そのスピード違反で検挙された中でおそらく世界最速であるといわれている人物は実は日本人なのです。
その名は「スモーキー永田」彼はチューニングカー雑誌などではかなりの有名人。多くのチューニングカーを世に送り出し、賞を獲得。その技術は世界的に評価されています。
スモーキー永田のプロフィール
- 名前:永田 和彦(ながた かずひこ)
- 生年月日:1963年2月24日(55歳)
スモーキー永田は千葉県にあるチューニングショップ「トップシークレット」を経営しており、トップシークレット創業以前は自動車パーツメーカーの大手である「トラスト」の社員でした。
なぜスモーキーと呼ばれるのか
スモーキー永田がなぜ「スモーキー永田」といわれているか。これは彼が車の後輪タイヤを空転させタイヤスモークを発生させるバーンナウトを最高速アタック前のウォーミングアップとして行っており、タイヤスモークのイメージが浸透した結果付いたニックネームなのです。
エンジンスワップの名手であるスモーキー永田
スモーキー永田はもともとその車に付いていたエンジンをチューニングするだけでなく、別のエンジンに換装してしまうエンジンスワップも得意としています。
ただエンジンを積み換えただけでは車は走りません。ミッションも併せて加工し、コンピュータも適切な状態にセッティングし直し。これらを十八番と出来るほどの技術力がある証といえます。
ここでスモーキー永田の代表作をいくつか紹介したいと思います。
R35GT-Rが出る前にスカイラインV35GT-Rを作っていた
現行型の日産 R35GT-Rが発売されるまえに、GT-Rの発売が待ちきれなかったスモーキー永田は自らオリジナルでスカイラインV35GT-Rを作ってしまいました。
ベースとなったCPV35型スカイラインクーペにニッサンシーマの4.5L V型8気筒エンジンを搭載し、独自のチューニングを行って720馬力までパワーを発揮します。
驚くことは、この車のミッションは車体の後ろに搭載されており、現行のGT-Rも重量配分を考慮したうえでミッションを後ろに搭載されています。
このスカイラインV35GT-Rをドイツに持ち込んだスモーキー永田は、速度無制限のアウトバーンで最高速にチャレンジしました。そこでスモーキー永田は時速340キロを出し、スーパーカー顔負けの最高速を記録しました。
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スープラにV12気筒エンジンを載せてしまった
多くのチューニングカーファンを驚かせたのはこのスープラです。フロントマスクをはじめ、多くの部分に手が入っていますが、一番注目すべきなのはエンジンです。
ボンネットを開けばV型12気筒エンジンが収まっています。これは、皇室、政治家などのVIPを乗せて走るトヨタセンチュリーの排気量5000ccのエンジンを移植しています。さらにターボも搭載し、亜酸化窒素 をエンジン内に噴射するNOSも装備して、パワーはなんと943馬力。
400km/hを目標に臨んだイタリアの巨大テストコース「ナルド」での最高速アタックでは358.22km/hを記録しました。目標には届きませんでしたがそれでもまさしくスーパーカーといえる記録です。
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海外で警察に逮捕されたスモーキー永田
1997年にモーターショーに参加するために訪れたイギリスでのスピード違反はあまりにも有名。イギリスでスピード違反は重罪にあたり、最大懲役3年ということもあります。
そんなリスキーな国で日本から持ち込んだスープラに乗り318㎞/hで走行したことでイギリスの警察官に逮捕されてしまい、イギリスの留置所へ収容されることとなりました。
当時スモーキー永田が走行していた道は制限速度が70マイル(112㎞/h)であるので、205㎞/hものスピード違反でした。
スモーキー永田は28日免停と多額の保釈金でなんとか日本へ帰国をしましたが、その後イギリスのカスタムカー雑誌「MAX POWER」にこのことが大きく掲載され、イギリスのストリートレーサーからはカルト的な人気を得ました。
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...