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ご近所付き合いの配慮と愛車…どっちをとる?車の傷に伴うトラブルまとめ
車のオーナーにとって、「大切な愛車を傷つけたくない」という思いは共通するものでしょう。しかし長いカーライフのなかでは、走行中の事故以外にも、車を傷つけられてしまうリスクがさまざまな形で潜んでいます。なかでも対処に困るのが、親族間や友人間など、責任を追及しづらい間柄で生じるトラブルかもしれません。
なかには「車を傷つけられたのに、関係が崩れることが気になり修理代を請求できない」というケースも少なくありません。今回は「車の傷をめぐる知人とのトラブル」について、困った経験があるという方々に話を聞きました。
甥っ子につけられた傷……気にする方がおかしいの?
車の傷が「義理の親族」との絡みで生じたものである場合、日頃からの関係性もあり、円満な解決とはいかないケースも見られます。
「義両親と、義妹家族と一緒にバーベキューに行った時のことです。ウチは小3の一人娘で、義妹家族には小5と小2の男の子がいます。
車で直接乗り入れるタイプのキャンプ場だったのですが、着くなり義妹の子どもたちが興奮して、車の周りで追いかけっこをしはじめました。
下は砂利なので、石が跳ねて危ないな、と思っていたんです。案の定、お兄ちゃんが走って蹴り上げた石がウチの車のバンパーにぶつかって、小さな凹みができてしまいました。
義妹もそれをバッチリ見ていたはずなんですが、完全に見て見ぬフリ。思わず、『えっ、車が凹んでる!』と大きめにリアクションしたんです。
でも、夫はガッカリした表情はするものの、妹の前でいい格好をしたいのか、何も言わないまま。義母は初孫のお兄ちゃんを一番にかわいがっているので、『子どものやることだし、ね?』と取り合いません。それ以上雰囲気を崩すのもイヤなので、黙っていましたが……。
結局、修理代の5万円は自分たちで出しましたが、今でも納得していません」(40代女性)
親族関係においては、しばしば「身内でしか通用しない常識」が暗黙のうちに共有されていることもあり、社会的なルールにもとづく要求が逆に「非常識」とされてしまうケースも珍しくありません。
今回のケースでも、せめて旦那様には味方についてほしかったところです。こうした鬱屈が重なると、「今後の付き合い方を考える」ということにもなりかねないでしょう。
- 執筆者プロフィール
- 鹿間羊市
- 1986年生まれ。「車好き以外にもわかりやすい記事」をモットーにするWebライター。90年代国産スポーツをこよなく愛し、R33型スカイラインやAE111型レビンを乗り継ぐが、結婚と子どもの誕生を機にCX-8に乗り換える...