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前を走る車のブレーキランプに「どんな運転してんだ!」赤い光が点きすぎ&点かなさすぎなのは運転が◯◯な証拠?
謎のブレーキタイミング、原因はドライバーにあらず?
また、ブレーキランプが頻繁に点灯する車について、その原因を最近の車ならではの機能・仕様に見る人もいました。
「高速道路でブレーキランプを点灯させている車が多く、『なぜこんなところで』と思うことが結構ありますが、その原因の一部はACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)にあるように思います。メーカーにもう少しどうにかしてもらいたいところです」(60代男性・無職)
自動的で定速走行および前走車追従を行うACCは、先進運転支援システムのなかでも普及が進んでおり、とくに高速走行時に便利な機能として活用されています。車間距離を一定に保つためにも有効な機能ですが、メーカーや車種、年式によっては減速のタイミングにやや違和感があるものも。「ここで?」というタイミングでブレーキランプが点灯するケースがあるようです。
高速道路を走っていて、「前の車、やたらブレーキ踏むなぁ」と思ったら、まず「ACCかもしれないな」と考えてみるのがいいかもしれません。
減速しているのに……ブレーキランプが点かない!
ブレーキランプの点灯タイミングに影響する技術としては、ハイブリッド車の「回生ブレーキ」が挙げられます。とくに回生ブレーキを用いたワンペダル機構を搭載する車種などについて、「減速しているのにブレーキランプが点かない」という点を懸念する人が多いようです。
「日産のe-Powerの車種で、車両が減速して停止するまでブレーキランプが点灯しないケースを見かけます。それが原因で危ない状況になっている場面も目撃したことがあるので、減速時のブレーキランプ点灯タイミングについて、改善されるといいなと思います」(50代男性・地方公務員)
アクセルペダル1つで加速はもちろん減速操作のほとんどをカバーする日産のe-Pedalは、ブレーキランプの点灯タイミングを「ペダルの操作」ではなく「減速G」によって制御しています。そのため、規定のGに至らない程度にアクセルを緩め、ゆっくりと減速していく場面などにおいて、ブレーキランプが停止するまで点灯しないケースが報告されています。
この問題を考える際に難しいのは、回生ブレーキによるブレーキランプの点灯タイミングが保安基準において厳密に定められているという点です。点灯タイミングは「減速度」に応じて規定され、減速度0.7m/s2以下の場合は「禁止」、減速度0.7m/s2を超え、1.3m/s2以下の場合には「任意」、減速度1.3m/s2を超える場合は「義務」とされています(2011年の改正以前は回生ブレーキによる点灯そのものが禁止)。
e-Pedalにおけるブレーキランプ点灯のタイミングもこれに準じているため、減速度0.7m/s2以下の状況では法律上点灯させることができません。そのため違和感のあるタイミングは、メーカー側の問題というよりも、制度上の問題という面が強いのかもしれません。
技術が多様化・高度化することで、ブレーキランプの点灯タイミングにも思わぬ変化が生じています。前走車のブレーキランプに違和感がある場合には、それがドライバーに由来するものではなく、技術的なものである可能性を念頭に置き、状況に応じて対応できるよう車間距離を意識して運転することが望ましいのでしょう。
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- 執筆者プロフィール
- 鹿間羊市
- 1986年生まれ。「車好き以外にもわかりやすい記事」をモットーにするWebライター。90年代国産スポーツをこよなく愛し、R33型スカイラインやAE111型レビンを乗り継ぐが、結婚と子どもの誕生を機にCX-8に乗り換える...