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「合図が早いのはカッコ悪いよね」ウインカーってなんのためにあるんだっけ…なぜ日本人は「ウインカーを正しく使う」ができない?

「速度域が高く30メートル手前では遅い」というときでもルールは守るべき?

©xiaosan/stock.adobe.com

ところで、速度域が比較的高い道路の場合は、左折する30メートル手前でウインカーを出すのは遅いように感じるかもしれません。時速60キロメートルで走行中にこの先で左折をする場合、徐行を始めるための減速は合図を出す30メートル手前よりも早くから始めることになります。合図なしで減速が始まるので、周囲の車に危険が及ぶかもしれません。しかし、運転中にもっとも優先しなければならないことはルールを守ることではなく安全です。30メートル手前よりもっと早い地点であっても、それが安全につながる行動なのであれば、迷う必要はありません。

考えられる状況としては、比較的高い速度域で走行中、すぐ左後方に危険なすり抜けをしようとしてくるバイクがいるがこの先で左折をしたいという状況です。速度が高いため、左折をする30メートル手前に達するより早くに減速を始めることになりますが、すぐ左後方にいるバイクに接触するおそれがあります。

このバイクが危険な運転をしていることがそもそもの問題ですが、だからと言ってそのバイクを巻き込んだ事故を発生させても良い理由はありません。このような状況での事故は多少なりとも車側も過失責任を負うことになるため、自衛のためにも、接触を避ける行動をとることがベストな選択でしょう。

減速を始めるのが30メートル手前よりも早い地点であっても、左のウインカーを出すことでバイクの運転手に意思を伝えることが可能です。前を走る車がこの先で左折をすることが分かれば、バイクの運転手は左折に巻き込まれるのを防ぐため、距離を取るなり右から抜くなりしますので、その後であれば減速時にすぐ左後方にいるバイクに接触するおそれはなくなります。

もちろん、定められたタイミングよりも早い地点でウインカーを使用するのはルールには反します。仮に取り締まりを受ければ、「合図制限違反」に該当するかもしれません。しかし、ルールの中には「他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない」とする「安全運転の義務」も記されており、「安全運転義務違反」は合図制限違反よりも重い違反です。

合図制限違反自体も、極端な使い方でない限りは取り締まりを受けることはないとされているため、前述のような状況では定められたタイミングよりも早い地点であっても、「安全運転の義務」を守ることを優先しましょう。

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