MOBY(モビー)自動車はおもしろい!

MOBY[モビー] > お役立ち情報 > 役立つ情報 > 旧車ファン必見!アナログな混合気供給機構「キャブレター」の秘密と「ツインキャブレター」の魅力やデメリット
ツインキャブレター
役立つ情報

更新

旧車ファン必見!アナログな混合気供給機構「キャブレター」の秘密と「ツインキャブレター」の魅力やデメリット

キャブレターとは「アナログなメカの動きで混合器をエンジン内に送るもの」

キャブレター
©Paylessimages/stock.adobe.com

現代のクルマには、電子制御式燃料噴射装置、いわゆるインジェクションが使われています。インジェクションは平成12年に実施された排出ガス規制に対応するために広がった燃料噴射機構ですが、それ以前は「キャブレター」が使われていました。

インジェクションがECU(エンジン・コントロール・ユニット)というコンピュータによって燃料と空気の量を制御しているのに対して、キャブレターはすべてアナログ。いわゆる旧車といわれるクルマの多くがキャブレターを使い、アナログゆえの工夫があったのです。

キャブレターは、流体力学のベンチュリー効果を利用する機構です。動いているエンジン内部が外部よりも気圧が低くなり、空気を引っ張る負圧が発生することを利用して混合気(燃料と空気を混ぜたガス)を燃焼室に送ります。

キャブ車の魅力は?現行車から消えた理由やメリット・デメリットを解説

負圧の変化に対応するための3つの内部機構

車のエンジン
©happycreator/stock.adobe.com

エンジンが発生する負圧は一定ではありません。エンジンは常に回転数が変わるからです。そこで、キャブレター内部には負圧の変化に対応するために、3つの内部機構が備わっています。

内部には「スロージェット」と「メインジェット」という、径の違う燃料を送る管があります。スロージェットはアイドリング時のみに使い、メインジェットはアクセル全閉から全開までで使用します。

メインジェットにはニードルジェットという針のような部品が通っており、メインジェットから送られる燃料の量を調整します。ニードルジェットは先端から上に向かって徐々に太くなっており、それがアクセルの開度によってキャブレター内部の負圧が変化すると、ニードルジェットが上下。これによりメインジェットの孔の大きさが変化し、燃料の量も変わるわけです。

キャブレターはこうしたメカニズムが複雑に組み合わさってできていますが、セッティングよって燃料噴射量や混合気比率を変えることはできても、インジェクションのように環境の変化に対して、リアルタイムに燃料供給量を変化させることはできません。

「やってはいけない車のアーシング?」効果はある?ディーラーの回答に驚愕

【みんなの意見】投票受付中!

Q. 車を買う時、いちばん参考にしている情報源は?

あなたがこれから買おうとしている車、またはいま持っている購入済みの車について、もっとも参考にした情報源は次のうちどれ...

  • 新車・中古車ディーラー
  • テレビ・新聞・ラジオなど
  • 雑誌
  • 特定のモデル・ジャンルの専門誌
  • Webメディア(MOBY以外)
  • 口コミサイトや掲示板サイト
  • YouTubeなどの個人配信動画
  • TwitterやInstagramなどのSNS
  • 友人や家族など信頼できる人
  • MOBY
回答せずに結果を見る
ご回答ありがとうございました。
アンケート結果を見る
執筆者プロフィール
山崎 友貴
山崎 友貴
1966年生まれ。四輪駆動車専門誌やRV雑誌編集部を経て、編集ブロダクションを設立。現在はSUV生活研究家として、SUVやキャンピングカーを使った新たなアウトドアライフや車中泊ライフなどを探求中。現在の愛車は...

\ この記事が役に立ったらシェアしよう /

MOBYをフォローして最新記事を受け取ろう

すべての画像を見る

画像ギャラリー

コメント

利用規約

関連する記事

関連キーワード