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”キャンピングカーで避難”のリアルはどうなの?非常時の「移動式シェルター」として活用するのは本当に可能か
電気はどれくらい使える?

実際のところ、キャンピングカーは「非常時のシェルター」としてどの程度利用できるのでしょうか。電源や水まわりの事情について、キャンピングカービルダーのスタッフに話を聞きました。
「キャンピングカーが防災面で注目されている理由の1つに、サブバッテリーが挙げられます。サブバッテリーは一般に、外部からの充電と、走行時の充電、あとはソーラーパネルがあるタイプは太陽光による充電が可能で、外から電力供給が途絶えたとしても、走行やソーラーで電気を貯めることができるわけです。
満充電時にどれくらい電気がもつのか、というのはもちろん容量や使い方によります。通常、キャンピングカーの装備でもっとも電力消費の激しい機器は家庭用エアコンの冷房で、これが600W~700W程度です。
たとえば200Ahのサブバッテリーであれば、12Vで2400Whですから、単純計算で最大出力の冷房が4時間程度使えることになります。
ただ、バッテリー全般に共通することですが、カタログ上の容量を常時使えるわけではありませんので、おおむね7割~8割程度を見込んでおくとよいと思われます」
サブバッテリーの容量は車両によって異なり、トラックをベースとした「キャブコン」であれば合計100Ahクラスを3つから4つ搭載しているモデルもあります。
さらに充電性能もさまざまであり、4時間程度の走行で満充電できるタイプや、アイドリング状態で家庭用エアコンを動かすだけの電力を得られるタイプなど、高性能の製品も見られます。
さらに、冷房の必要がない時期であれば、より長時間にわたり電力を使い続けられるでしょう。
「エアコンほど大きな電力消費の家電はそう多くありません。バッテリー容量が200Ahもあれば、照明や冷蔵庫なんかは1日つけっぱなしにしておいても全然問題ないですね。
暖房に使われるFFヒーターは、車の燃料を使いますので、電力消費は50W程度であることが多く、これもかなり長い時間使うことができます」
総じて、キャブコンの標準的なモデルの場合、スマートフォンの充電や照明など最低限の使用に絞れば、電力供給がなくなったとしても、フル充電時で数日間分の電力を賄うことができるようです。
運転席の隣にある「助手席」
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- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...