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【PS・HP・kW】1馬力はどれくらい?人間は何馬力?馬力の単位の違いも解説
1馬力とはどれくらいの力?
前述の通り、1馬力は「約75kgの物体を1m動かす力」です。75kgというと、中肉中背の成人男性やトレーニングジムに置いてあるバーベルがイメージしやすいですが、それらを1mの高さまで持ち上げるとなると結構な力が必要です。
他にも「体重73kgの人間が100mを10秒で走る力」が1馬力に相当します。ちなみに、男子100mの日本記録を19年ぶりに更新した桐生祥秀選手の体重は70kg前後です。
100mという限られた距離でなら人間も1馬力を発揮することは可能かもしれませんが、1馬力を維持したまま何kmも走り続けるのは陸上選手でも不可能です。
人間は何馬力?
ここまで、馬力の定義や由来、単位の違いなどを解説してきました。たった1馬力でも、人間が発揮するには大きな力であることも理解して頂けたと思います。
平均して人間が発揮できる瞬間的な馬力は0.5、持続して発揮できる馬力が0.1と言われています。軽自動車でも継続して50馬力程度は発揮できるということを考えると、自動車の馬力の大きさがわかりますね。
車の最大馬力世界ランキング
第5位【1,622ps】ブガッティ シロン スーパースポーツ300+
ブガッティ ヴェイロンの後継にあたるシロンは、8.0L W型16気筒に4基のターボチャージャーを組み合わせてた1,500PSもの馬力で、0-100km/h加速は2.5秒・最高速度は420km/hを叩き出すモンスターマシンです。
最高速記録のために手が加えられたシロン スーパースポーツ300+は、空力特性に優れた外観と1,600PSの馬力が与えられ、490.484km/hの市販車世界最高速度を記録しました。
第4位【1,600PS】ケーニグセグ ジェスコ アブソリュート
スウェーデンの自動車メーカーであるケーニグセグ ジェスコ アブソリュートの最高出力は1,600PS。搭載エンジンは自社開発の5.0L V型8気筒ツインターボエンジンで通常は1,280PSに留まるものの、ノッキングしにくいE85バイオエタノール使用時はブーストアップにより1,600PSまで最高出力が引き上げられます。最高速度は482km/hを記録しています。
第3位【1,750PS】SSC トゥアタラ
アメリカのSSC(シェルビー・スーパー・カーズ)によって製作されたトゥアタラは、自社開発6.9L V型8気筒ツインターボで1,750PSを発揮します。トランスミッションは7速セミATもしくは7速MTが組み合わされ、0-100km/h加速は2.5秒。最高速は500km/hをオーバーし、ブガッティ シロン スーパースポーツ300+の世界最高速度記録を塗り替えました。
第2位【1,817PS】ヘネシー ヴェノムF5
6.6L V型8気筒ツインターボを搭載する米ヘネシーパフォーマンス社のヴェノムF5は、車名でもある「F5」と名付けられた走行モードに切り替えることで最高出力1,817PS・最大トルク165kgf・mを発揮できるようになります。
最高速度は2022年のテスト段階で437km/hをマークしており、さらに2,000PSを発揮するテスト車両も存在していとの噂があります。
第1位【1,825PS】キーティングTKR
イギリスのハイパーカーメーカーであるキーティングが2009年に発表したTKRは、チューニングされたシボレー コルベットの7.0L V型8気筒エンジンにスーパーチャージャー2基を搭載して1,825PSを発揮し、418.59km/hで当時の最高速度を記録しました。
キーティングの車は1台ずつハンドメイドで生産されており、2,500PSオーバー仕様もオーダー可能とのことです。
ちなみに、自動車は通常50馬力から300馬力程度ですが、新幹線は2万馬力以上、ジェット戦闘機は8万馬力から20万馬力以上、ロケットのエンジンは320万馬力近く発揮するものも。
自動車の諸元表を見る際には、ぜひ馬力(最高出力)にも注目してみてください。
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- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...