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SAで「おかわり充電」 待機車がいる中での連続利用はアリ?ナシ?
高速道路のSAやPAで、充電時間終了後に続けて利用する「「おかわり充電」が物議を呼び、SNSでは賛否の声が広がっています。
待機車両がいる状況での連続利用に対し、SNSでは批判の声も上がっています。
では、「おかわり充電」はルール違反にあたるのでしょうか。
春の行楽シーズンは高速道路の利用が増え、EV用の急速充電器も混雑しがちです。
一般的に、給電スタンドは原則として1回あたりの利用時間が30分に制限されています。
しかし、後ろに待機車両がいるにもかかわらず連続利用するケースもあり、利用者同士のトラブルに発展する事例も出ています。
なぜ「おかわり充電」は起きるのか

では、そもそもなぜ「おかわり充電」する事例がみられるのでしょうか。
EVのバッテリーは年々大型化しており、30分の充電では目的地まで到達するのに十分な電力を確保できないケースも珍しくありません。
そのため、1回目の充電が終了したあとに、再度操作を行い、そのまま連続で利用するケースも見られます。
とはいえ、混雑期には1台の「おかわり充電」が、後続の待ち時間を大幅に増大させる原因になります。
また、急速充電器は、バッテリー保護の観点から、充電残量が80パーセントを超えると充電速度が極端に遅くなるという技術的な特性を持っています。
したがって、80パーセント以上の状態から満充電を目指して連続利用をおこなうことは、時間効率の観点からも推奨されない行為といえます。
連続利用は明確な規約違反ではないものの、配慮が不可欠

批判の声がみられる一方で、多くの給電スタンドの利用規約には、回数制限や連続利用を明確に禁止する条項は設けられていない傾向にあります。
そのため、「おかわり充電」は明確なルール違反とは断定できません。
一部のSAでは混雑時の連続利用を控えるよう呼びかける看板が設置されている場合もあります。
しかし、あくまでお願いであり法的な拘束力はないため、ルール上は問題ないという解釈のもと、連続利用を正当化する意見も一定数存在します。
実際、SNSでは「どこにも『連続使用禁止』なんて法律や規約はないでしょ。アプリで普通に再スタートできる仕様だし、2回目もちゃんと正規の料金を払ってるんだから文句言われる筋合いはないと思う」「後ろの車に気を遣って自分が高速道路で電欠したら誰も責任取ってくれない。命がかかってるんだから早い者勝ちが基本」といった意見が見られました。
とはいえ、公共の設備を利用するうえで周囲の状況に応じた配慮は欠かせません。
また、給電スタンドを利用する際のマナーとしては、「おかわり充電」を控えること以外にもいくつか挙げられます。
まず第一に、定められた時間での充電が完了したら、速やかに車を充電スペースから移動させることが求められます。
充電が終わっているのに車内で休憩を続けたり、買い物に出かけたまま戻ってこないケースは、次に待つ利用者の大きな妨げとなります。
そのため、スマートフォンのアプリを活用するなどして、充電が完了する時間を把握して早めに車へ戻る習慣をつけることが重要といえるでしょう。
次に、EV専用の充電スペースをガソリン車などの非充電車両が占有しないことも重要なマナーとされています。
SA全体が混雑していると、一般の駐車スペースを見つけるのが困難になり、つい充電専用スペースに駐車してしまう事例が後を絶ちません。
しかし、これはEVのユーザーが充電設備にアクセスできなくなる直接的な原因となるため、避けるべき行為です。
さらに、ケーブルが地面に乱雑に放置されていると次に利用する人が転倒したり、車で踏んで本体を破損させたりするリスクがあるため、使用後の充電ケーブルを元の位置に正しく戻すことも大切です。
まとめ
EVの普及が進むなかで、充電インフラの混雑は今後さらに増える可能性があります。
ルール違反ではないとしても、混雑時には次の利用者に配慮する姿勢が求められます。
混雑している時間帯こそ、充電後は速やかにスペースを譲る意識が重要です。
互いを思いやる行動が、トラブルを防ぐ鍵となるでしょう。
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