更新
17万キロの愛車がカタログ以上の性能発揮!? エンジンオイルでここまで変わる!検証レポート
クルマの燃費が10~20%よくなった場合、一体どれだけのガソリン代を節約できるだろうか?
この記事は、そんな疑問を検証すべくホンダ・フィット(1,300㏄/エンジン車)を使って燃費テストを行ったレポートだ。燃費向上アイテムとして使用したのはオイル添加剤でおなじみの「スーパーゾイル」…なのだが、今回は添加剤ではなく、「スーパーゾイルの成分を配合したエンジンオイル」を使ってみた。このオイルでフィットの燃費はどれだけ向上するか? そしてガソリン代は何円節約できるのか? さっそく検証してみた。
目次
テスト車両について


使用したホンダ・フィットは走行距離が17万kmを越えているにもかかわらず、エンジンの調子がやけにいい。とくに燃費においては下記の数値を誇る。
ハイブリッドでもない普通のガソリンエンジンとしては燃費がよく、とくに高速道路においてはカタログ燃費に肉薄している。しかし、残念ながら燃費運転を心がけても24㎞/Lが限界。25㎞/Lの大台に乗せられない状態だ。
一般道路&高速道路を合わせた平均燃費は19㎞/L。そしてオイル交換の目安となる5,000㎞を走行した場合のガソリン代はこうなる。
5,000(km)÷19(㎞/L)×170円=約4万4,700円
4万円オーバーのガソリン代。これを燃費の向上でどれだけ節約できるだろうか? 検証してみた。
スーパーゾイル成分を配合したエンジンオイルの効果は?
スーパーゾイルといえばエンジンオイルに混ぜて使う添加剤が有名だ。効果をカンタンに解説すると「金属表面をミクロン単位で再生して強靭にする」というモノ。要するにこすれ合うパーツ同士をスムーズに動くようにしてくれるワケだ。
過去にモトメガネでもその効果を実証しているし、SNSやモトブログでも「低速トルクが増した」や「燃費が向上した」といったコメントが上がっているため、周知の人は多いだろう。



上の画像でもわかるとおり、エンジンの金属パーツはツルツルに見えても、ミクロン単位で細かいキズが無数についている。スーパーゾイルは熱と摩擦で化学反応を起こし、キズついた金属表面をなめらかな状態に「再生」してくれる。
この作用によってエンジンのロスが減り、持続的にエンジンパフォーマンスを向上させるのだ。もちろん燃費アップも期待できる。

100%化学合成オイル
低粘度オイル指定車、省エネ車、
ハイブリッドカー

100%化学合成オイル
高性能車、ターボ車、省エネ車、
ハイブリッドカー

半合成油
旧車及びアメリカ車等のフリクションが大きい車両
そして今回使用するのは、スーパーゾイルの成分をはじめから配合しているエンジンオイルだ。エンジンの仕様に合わせて3種類ラインナップされており、今回は省エネ車に最適なグリーンのラベルの100%化学合成オイル「シンセティックゾイル0W‐30」で検証を行った。

オイル交換直後のインプレッション
まずは、もともと入っていたエンジンオイルの状況を解説。
このオイルからシンセティックゾイル 0W‐30に交換したところ、次の効果を体感した。
アクセルオフ→惰性で進む距離が伸びた
下り坂などでスピードが乗ったときにアクセルをオフにすると、惰性で走行するわけだが、この走行距離が伸び、以前に増してスルスルと前へ進む。高速道路では80㎞/hをキープしていたのだが(後述)、たとえば85㎞/hまで出てしまってアクセルをオフにしても速度が80㎞/hまでなかなか下がらないのだ。
いい意味でエンジンブレーキが弱くなり、アクセルを踏まなくても惰性で走ってくれるので瞬間燃費計は50㎞/Lを指しながら距離をグングンと伸ばしていった。

エンジン音が静かになった
「オイルが新しくなったんだからそりゃ静かになるでしょ」とツッコミたくなるところだが、明らかにメカノイズが小さくなった。交換前に比べて音質が低くなり、籠ったような印象だ。
音量測定器にかけてみたところ、その変化は数値にも表れていた。

振動が減った
高速道路の巡航時に振動が減っているとハッキリと感じた。
ちなみにテスト時、助手席に座った知人がパソコンでマウスを使っていたのだが「マウスカーソルのブレが減って作業しやすくなった」とのこと。ただコレでは抽象的すぎるので測定器を導入。
測定結果はアイドリング時のモノだが、こちらも変化が数値化されていた。

燃費の結果は? 25㎞/Lを超えるか?
肝心の燃費は…

なんと25.9㎞/L!!!!! カタログ燃費である24.6㎞/Lを大きく超える結果になった
テスト方法は以下のとおり。
もちろんシンセティックゾイルに交換する前も同様のテストを行っている。

テストしたところ24.4㎞/L→25.9㎞/Lとなり、なんと1.5㎞/Lもアップする結果になった。
走るほどに効果が高まる? さらに1.0㎞/Lアップして約27㎞/Lを達成
「高速道路で100㎞の距離を走ること」を条件にしたためテストはいったん終了したが、100㎞を超えたあたりからさらに燃費が伸び始めた。また、にエンジンがスムーズに回る感覚も増した。最終的には高速道路で26.9㎞/Lを達成。一般道路ではなんと30㎞/Lを超えてしまった。
ちなみに30㎞/Lという数値は「ガラガラに空いている深夜のひとケタ国道を60㎞/hで巡航したらどうなるかな~」と好奇心でテストした結果である。最終的に30.6㎞/Lというバイク並の燃費をたたき出してしまった。
カタログ燃費(24.6㎞/L)を25%も上回るこの数値は、好条件が奇跡的に重なって生じた結果なので参考値と思ってほしい。ただ、シンセティックゾイル交換後に起こった事実であることは確かだ。

ガソリン代は何円節約できる?
その後、市街地やワインディングを走ったが燃費が21㎞/Lを下回ることはなく、一般道路&高速道路の平均燃費は約24㎞/Lという結果になった。
おさらいすると、オイル交換前は約19㎞/L。5,000㎞を走るために約4万4,700円かかる計算だった。
5,000(km)÷19(㎞/L)×170円=約4万4,700円
それがシンセティックゾイル0W‐30交換後は下記の計算になる。
5,000(km)÷24(㎞/L)×170円=約3万5,400円
19→24㎞/Lと燃費は約25%向上。ガソリン代は約9,300円の節約が可能という結果になった。
ガソリン代以外のメリット
燃費のことをさんざん語っておきながらだが、燃費アップはスーパーゾイル効果の副産物にすぎないと感じた。というのも、テスト中に感じた一番大きな変化は「エンジンがロスなくスムーズに回るようになったこと」だからだ。
スーパーゾイルの効果は、高速でこすれ合うエンジンの金属面を再生して、均一に接触するようにしてくれること。
この効果によってエンジンのロスが減って理想的な形に近づき、結果として燃費がよくなった。いわば当然の結果といえる。

そして、エンジンが理想の形に近づくことは、寿命を大きく延ばしてくれることにもつながる。現にテスト車両のフィットは17万㎞を走行しており、知人が廃車にするところを譲ってもらった車両である。
墓場からよみがえったようなクルマでも燃費30㎞/Lを叩き出すレベルまでエンジンコンディションを回復・維持してくれるスーパーゾイルを使い続ければ、今後20万㎞を超えることも可能だろう。そうすればクルマを買い替えるコストやエンジン修理にかかる費用を大幅に減らせる。
総評:費用対効果はおつりがくるレベル
1度のオイル交換(5,000㎞)で約9,300円のガソリン代が節約できるだけでなく、数万~数百万円かかるエンジン修理費や買い替えコストを抑えられることを考えれば、スーパーゾイルの費用対効果は多額のおつりがくる計算になる。

また、「そろそろエンジンが壊れそうだな」と心配しながら乗るよりも、「まだまだ元気に走れそうだな」と安心して乗る方がドライブは楽しいし、振動やメカノイズが減ればドライバーの疲労・ストレスも大幅に軽減できる。
スーパーゾイルを使うことで、ガソリン代の節約はもちろん、エンジンが長持ちすれば数万~数百万円のコスト減につながるし、何よりお金では買えないドライブの楽しさや安心感、疲労減といったメリットも得られる。愛車を楽しく、お得に、そして長く乗り続けたいドライバーこそ、ぜひスーパーゾイルを試してほしい。
(編集協力:株式会社パパコーポレーション)
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...