更新
ジムニーをワイルド&カジュアルなUSオフロードスタイルに仕上げる注目のカスタムホイール
オフロードだけじゃなく街乗りもスマートに乗りこなしたいジムニー・ユーザーにおすすめ!
5ドアモデルのノマドが加わり、人気が衰えを知らないスズキ・ジムニー シリーズ。本格四駆としてのポテンシャルに加え、機能美にあふれたスクエアなスタイリング、日常の相棒として使いやすさを融合し、オフローダーだけじゃなく街乗りユーザーからも高い支持を集めている。そんなジムニー・ユーザーが注目するホイールブランドが、「XTREME-J(エクストリーム・ジェイ)」だ。

今から15年前の2010年に、USオフロードスタイルを起源に誕生したXTREME-Jが、ジムニーカスタムシーンに与えた影響は大きい。当時、ジムニーには四駆パーツメーカー発のホイールばかりのなか、USオフロードテイストを取り込んだ初号モデルとなる「XTREME-J」を投入! ビードロック風リムにダミーピアスボルト、艶消しブラックというギミックを持ち込み、ジムニーに新たなストリームを生み出した。
その後、ジムニーの進化とともに新たなバリエーションを展開してきたXTERE-J。その最新モデルが「XJ08」だ。USオフロードスタイルの最新ギミックを取り込んだこのホイールの魅力を、じっくりチェックしてみたい。
目次
USオフロードスタイル直系のギミックを国内に持ち込むXTREME-Jシリーズ

XTREME-Jシリーズを展開する「MLJ」は、アメリカのオフロードスタイルをイチ早く国内に持ち込んだインポーター。KMCやブラックライノといった人気のブランドは、ワイルドなだけじゃなくビジュアル要素も高めたUSブランドのホイールを、国内のカスタムシーンに投入してきた。そのなかで知り得たUSスタイルのノウハウを活かし、MLJが独自に開発したオフロードホイールブランドが「XTREME-J」なのだ。
コンセプトは、“未踏の地を切り開く”。今やオフロードホイールの定番になっている“ビードロック風リム”に加え、“ダミーピアスボルト” “艶消しブラック”といったギミックを国内に持ち込んだことでも知られている。
第1弾「XTREME-J」を皮切りに、8ホールのコンケーブディスクを持つ「XJ03」、クロスメッシュスポークの「XJ04」など、人気のモデルを続々リリース。USオフロードスタイルをベースとしながら、バリエーション豊かに展開するXTREME-Jシリーズは、ジムニーのカスタムシーンの中心を担ってきた。その最新モデルが「XJ08」なのだ。

当初は“あり得ない!”と否定する声も!? ジムニーにUSオフロードスタイルの確立する

2010年ごろは、ジムニー用ホイールといえば老舗オフロードパーツメーカーによる、いわゆる四駆系しか存在しなかった。ビジュアルよりも機能性を重視したデザインで、街乗りにはハードすぎるものばかりだった。そこに、ビジュアル要素を加えたUSオフロードスタイルを投入したら面白いのではないか? そんな想いから、初号モデルの「XTREME-J」をジムニー専用に設定。
当初、岩場や段差を進むクローリングを楽しむ本格オフローダーからは“あり得ない!”という意見が多かった。しかし、スタイリングにもこだわりたいジムニー・ユーザーを中心にXTREME-Jは人気を博していく。ビードロック風リムやダミーピアスボルトに加え、今では定番の艶消しブラックの斬新さもあり、確実にファン層を広げ、認知度を高めていった。

ジムニーだからできる立体感を極められるディスク形状をデザインに反映

XTREME-Jの存在感を決定的にしたのが、現行となるジムニー(JB64)&ジムニー・シエラ(JB74)の登場だ。それに合わせるように、タイヤメーカーからもマッドテレーンをはじめ、ジムニー向けのオフロードタイヤを続々リリース。トレッドのみならずサイドウォールまで広がるブロックパターンやホワイトレターにより、足元へのビジュアルにこだわりを持つ人が急増するなか、US系のビジュアルを持つXTREME-Jシリーズへの注目が集まっていった。


特筆すべきは、ジムニー専用サイズだ。ジムニーでは「16×5.5J +20」、オーバーフェンダーを備えるジムニー・シエラ&ノマドでは、さらに外側にホイールをセッティングできるため、「16×6.0J −5」という最近のクルマではお目にかかれないインセットサイズを用意。ディスクの立体感を大きく高めるサイズ設定となっているのだ。
ディープコンケーブ形状&ビードロック風リムという定番ギミックをアップデート!

そんなジムニーならではのデザインメリットを最大限に活用すべく登場したのが、最新モデルの「XJ08」だ。ディスクデザインを見てほしい。センターのナットホールまわりから急激に立ち上がるスポークと、リム深くから立ち上がるアウタースポーク、それらを仕切るようにブリッジを配置している。急峻にアップダウンする圧倒的な凹凸感は、ランクル250やデリカ用では手に入れられない超ディープコンケーブを手に入れている。
外周部に備えたビードロック風リムにも注目したい。リムとは色味の違う別体式のステンレス製ボルトを採用。耐食性を高めるため一度ポリッシュして、その後に艶消しスモーククリアをかけることで、リアルなムードを醸し出している。さらにリムフランジを貫通しているのも見所。立体感のある形状は、アメリカの競技用ホイールが採用するもので、ドロや砂を逃してパフォーマンスを維持し、汚れにくくする効果が得られるというものだ。
削り出し鍛造を思わせるグロスマシンドに注目!

–サテンブラック–
カラーリングも必見だ。オフロード系では人気の高い「サテンブラック」に、半ツヤ仕上げによりりった感を高めた「マットブロンズ&ブラックリム」に加え、アメリカのオフロードシーンで人気の「グロスマシンド」という新色を用意。

–グロスマシンド–
その名の通り、表面を切削した後にクリアコートをかけたマシンドポリッシュは、アルミの素材感を高めつつ、ディテールを際立たせるカラーリング。削り出し鍛造ホイールを彷彿とさせる質感で、足元にメカニカルな雰囲気をプラスしてくれる。
ジムニー専門プロショップ「スージースポーツ」に聞く!

XTREME-Jシリーズを多く販売するのが、東京・世田谷にあるジムニー専門店「スージースポーツ」だ。パーツ製作から販売、メンテナンスに加え、オリジナルコンプリートカーの製作/販売まで行うプロショップとして、ジムニーユーザーから信頼を集めている。
そんなスージースポーツの秋山拓也さんに、XTREME-Jシリーズについてうかがった。

【SUZY SPORTS(スージースポーツ)】
スズキ ジムニーのプロショップとして、ジムニーパーツの制作、販売、メンテナンスなどを手がけている。
場所:東京都世田谷区上祖師谷3-20-15
営業時間:10:00~19:00
定休日:水曜日
https://suzy.jp/
「いわゆる四駆系チューナーから出ているモデルとは違って、ビードロック風リムや立体感あるディスク形状など、USオフロードスタイルのストーリーが見えてくるのが、XTREME-Jシリーズですね。
前型JA23の時代からありましたが、現行のJB64ジムニー/JB74シエラがより外側にホイールを出せるため、凹凸感のあるディスクデザインを得意とするXTREME-Jの存在感が高まったと思います」
–最新モデルの「XJ08」はどうですか?
「リムの内側にあるブリッジの内側と外側でそれぞれそそり立つような超ディープコンケーブが刺激的ですよね。
リアルに貫通させた穴とステンレス製ボルトを取り込んだビードロック風リムもいい。まるで3ピースホイールのようなビジュアルになっています。
それとカラーリング。最近のオフロード軽ホイールでは珍しいシルバー軽のグロスマシンというカラーが人気です。
素材感に訴えかけるだけでなく、ディスクの凹凸感を際立たせてくれる。ビードロック風リムと合わせ、3ピースホイールのようなビジュアルもいいですね」
–どんな方にオススメでしょうか?
「オフロードだけじゃなく、街でもスタイリッシュに乗りたいという方にオススメしています。
なにより専用サイズだから、相性バッチリなマットテレーンなどのオフロードタイヤと合わせて履くだけで、しっかりキマるのもいい。
いい意味で、スポーツとオフロードを融合したデザインで、足元へと視線を惹きつけてくれるはずです」
ワイルドだけじゃなくスタイリッシュにジムニーを仕立てるならばチェックすべきブランド!

ジムニーに履くだけでフィットする専用サイズをラインアップするXTREME-Jシリーズ。最新モデル「XJ08」は、超絶コンケーブディスクに、進化形ビードロック風リムを融合し、サテンブラック、マットブロンズ&ブラックリム、グロスマシンドという3カラーをラインアップ。ワイルドなだけじゃなく、スタイリッシュに街乗りできるジムニーに仕立てるならば、要チェックしておきたい1本だ。
(編集協力:株式会社エムエルジェイ)
- 執筆者プロフィール

- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...