更新
エキゾーストマニホールドを解説!エンジン音はエキマニから出る?
目次
エキゾーストマニホールドとは何?
上の写真がエキゾーストマニホールドです。クネクネ曲がった形状から「タコ足」とも呼ばれています。略して「エキマニ」とも呼ばれています。
エキゾーストマニホールドは、エンジンで燃焼したガスを排気する一番最初の通過部分となります。エンジンの各シリンダーからの排気を集めてマフラーへと流れていくのですが、このとき、超高温の排気ガスをスムーズに1本ないしは2本のマフラーへと集合させるため、その排気の流れが効率よくなるよう、複雑なカーブが形成されています。
車の排気系統の仕組み:エキゾーストマニホールド〜マフラー
エンジンから排出されたガスは以下となります。
- エキゾーストマニホールド
- 触媒(しょくばい)別称:キャニスター
- エキゾーストパイプ
- マフラー(サイレンサー)
これらの一式がエンジンの排気系統となり、エンジンの出力に大きな影響を与えるものとなっています。
上のイラストに「O2センサー」がありますが、これは排気ガス内の酸素濃度を測定するもので、燃調(混合気の調整)の補正に使われています。(EFIなどの電子制御システム)異常値を示すとメーターパネル内の「エンジン警告灯」を作動させます。
エキゾーストマニホールドはどうしてクネクネしているの?
エキゾーストマニホールドは、エンジンの各気筒から排出されたガスを1本にまとめる役割を持っています。(マフラーが2本出しの場合は2本に)
例えば、4気筒エンジンでは4つの排気パイプを1つにまとめることになります。このとき、4つの排気パイプはすべて同じ長さでなければ1つにまとめたとき気流の流れが不均等になり、効率よく排気できません。
4つ並んだ各気筒から1つにまとまるまでの排気パイプの長さは、1つにまとまるまでの場所までそれぞれの気筒ごとに異なります。このため、1つにまとまる点まで最も長くなる気筒の排気パイプの長さに、他の3つの排気パイプ長を合わせています。
そうすると、クネクネと曲げてパイプ同士が絡みあったように見えるわけです。パイプの長さだけの問題ではなく適切なカーブが排気の流れを良くする効果が生まれています。
エンジン音はエキマニから出る?
エキマニは、超高温なガスが高速で通り抜ける場所です。気体の急激な温度変化は音をもたらします。
この2つの要素は、エンジン音を大きく左右するものとなります。見出しに「エンジン音はエキマニから出る?」と記していますが、大雑把に言えばその通り間違いではありません。
その証拠に、エキマニが変われば、エンジン音は変わり、マフラーからの排気温も変わります。上の動画は、エキマニを変える前と変えた後の音の変化が確認できます。
スポーツ走行には重要なパーツとなるエキマニ
エキゾーストマニホールドについてのまとめ記事は、いかがでしたでしょうか?あまり聞き慣れない部品名と感じられた方も多いと思いますが、車の重要な役割を持っていることがお判りいただけたかと思います。
スポーツ走行を楽しむ方は、既にご存知かと思いますが、エキマニのクネクネの理由を初めて知った方も多いのではないでしょうか?運転が普段の生活の一部になって当たり前になっていることに着目してみるのも、カーライフを楽しくする1つとなりますね。
マフラーの仕組みやマフラー違法改造車のおすすめ関連記事はこちら!
アフターファイヤーの原因と対策│なぜマフラーから火が出るの?【自動車用語】
車の警告灯を一覧でご紹介!
車の警告灯の種類別意味一覧!警告灯を無視していると大変なことに!
エンジンのオーバーヒートの原因知っていますか?オーバーヒートの詳細記事はこちら!
車のエンジンのオーバーヒートの意味とは?症状から原因、対処法、修理費用まで
エキマニまわりの必需品
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...