罰則は？保険は不利に？雪が降るのにサマータイヤで運転する人に知って欲しい事

普段、雪が降らない都市部などに降雪があった際に必ずニュースになるのがノーマルタイヤ（サマータイヤ）で走行した車による事故や渋滞。今回は罰則や事故発生時の取り扱いなどをお伝えします。

罰則について

積雪・凍結路面をノーマルタイヤで走行することは違反です。積雪・凍結路面を通行する場合、車両に防滑措置（ぼうかつそち）を施さなくてはいけません。防滑措置（ぼうかつそち）とは、タイヤチェーンや冬タイヤなどが該当します。

自動車・二輪車・原付の反則金は5,000円から7,000円に加えて、人身事故を起こした際は更なる罰金が課されることがあります。

ノーマルタイヤ着用は違反！？積雪・凍結道路を走行時に注意すべきルール

事故が発生した場合の保険について

積雪・凍結路面をノーマルタイヤで走行することは違反…では、積雪・凍結路面をノーマルタイヤ（サマータイヤ）で走行して事故を起こしてしまった時はどうなるのでしょうか。

積雪・凍結路面をノーマルタイヤ（サマータイヤ）で走行して追突事故を起こしてしまった、スリップして人身事故を起こしてしまった場合も、通常時と同様に保険金が支払われるケースがほとんどとのこと（一部例外も）。ただし、過失割合の判定については予見可能性（よけんかのうせい）が関係してくるので注意が必要です。

予見可能性（よけんかのうせい）とは、危険な状態が発生する可能性を事前に認識できたかどうか、危険な状態になることを予見できたにも関わらず回避するための対応や行動を怠った場合に過失を問われるケースがあります。

筆者が加入している自動車保険の担当者に確認したところ、加入している自動車保険の補償内容によっても異なりますが、積雪・凍結路面をノーマルタイヤ（サマータイヤ）で走行した場合にどのような危険が発生するかなど、あらかじめ予想が出来たなかで、対策を行ったかなどが過失割合に関係するケースもありますので注意が必要ですとのことでした。

周りへの影響について

また、危険と分かりつつ積雪・凍結路面をノーマルタイヤ（サマータイヤ）で走行し、事故渋滞を引き起こしてしまった場合、いくら故意でないといっても冬タイヤ（スタッドレスタイヤ）などを用意したドライバーに対して、結果として迷惑を掛けてしまうことは避けたいところです。

あなたにとって大事な人が、降雪時にサマータイヤの車との人身事故が発生した場合、どう思われますか。予め積雪予報がでている際は、たとえ結果としてあまり積雪量が少なかったとしても、何らかの対策を取る事をおすすめします。

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