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カーエアコン掃除の新定番はエバポレーター洗浄!「空気の洗車屋さん」の新技術とは?
目次
夏本番!車のエアコンのニオイが気になる……
梅雨も明けて夏本番がやってきました。夏場には欠かせないのがカーエアコンですが、カビ臭さのようなニオイが気になります。
三度の飯より洗車が好きなMOBY編集部C(いずれ明らかになりますが、この記事ではまだ秘密です)の愛車も、夏場の本格ドライブに向けてニオイをどうにかしたい…
ちなみに車両はこちら。16万キロを走行している2007年式のインフィニティ FX35です。洗車が趣味なだけあって外観はピカピカですが、エアコンを使用するとカビ臭さのある、よくいう「カーエアコンのニオイ」がする状態。
今回はこの車のニオイをどうにかしてもらうべく、「空気の洗車屋さん 世田谷本店」にお邪魔しました。
「空気の洗車屋さん 世田谷本店」にエアコン掃除をお願いしてみた!
迎えてくださったのは、「空気の洗車屋さん」を運営するクリーンデバイス・テクノロジー株式会社の代表取締役 大野里枝様。エアコンのニオイ対策のため、エアコンフィルターの交換をお願いします。
大野氏
実は、エアコンのニオイはエアコンフィルターを交換すれば消えるものではないんです。エバポレーターの洗浄が有効なんですよ。
ニオイ対策はエアコンフィルター交換だけじゃダメ!?
車のエアコンから出てくるニオイは、エアコンの熱交換器である「エバポレーター」に溜まったカビや雑菌といった菌類やタバコのヤニなどの汚れが原因。つまり、エアコンフィルターの交換だけではなく、エバポレーターの洗浄まで行なう必要があるということです。
ちなみに今回の車はこれまで一度もエバポレーターの洗浄を行なったことはありません。というのも、エバポレーターは簡単に取り外しができるものではなく、内部の汚れを完全に除去するためには高額な費用と時間が必要とされていたから。自分で施工するタイプの洗浄剤も販売されていますが、効果はいまひとつのようです。
手強いエバポレーター。「空気の洗車屋さん」ではどのように洗浄してくれるのでしょうか……。
エバポレータ洗浄を実施!
早速、店舗内で施工スタート。
内装を分解しつつ養生シートで保護を行なう
シートなどの内装が保護材で覆われ、その後グローブボックスを取り外し、そこからエアコン内部へアクセスします。この段階で、古いエアコンフィルター*を取り外します。
*「空気の洗車屋さん」ではエアコンフィルターの販売を行っていません。エバポレーター洗浄の際は、ご自身で新品のエアコンフィルターを持ち込む必要があります。エバポレーター洗浄の効果を最大限に実感するためには、清掃後のフィルター交換は必須です。
まず取り外されたのはエアコンの送風を行なうブロアファン。縦にびっしりと黒い汚れが蓄積されていることが確認できます。
このブロアファンも高圧洗浄を行ないます。蓄積された汚れが落ちているのが確認できます。
超小型カメラでエアコン内部を見ながらエバポレーターを洗浄
内装の分解が進み、エアコンへのアクセスが可能になると、クリーンデバイス・テクノロジー独自開発で特許を取得しているカーエアコン洗浄専用工具の出番です。
大野氏
弊社が特許を取得した器具は、エアコンの深層部に届くことができて、さらにカメラを搭載していて視認しながらの洗浄が可能です。さらに、薬剤噴霧時や高圧洗浄時には、吹き付けたいポイントに向かってきちんと噴射ができるように支持する機能を搭載しています。
カーエアコン洗浄専用工具の先端にはカメラが搭載されており、手元の端末画面で内部の様子を確認しながら細かく洗浄します。薬剤の噴射だけでなく、高圧洗浄で薬剤を洗い流すことも可能です。
大野氏
ちなみに、エバポレーターの洗浄が難しいとされてきたのはエバポレーター自体が車の奥のほうにあり直視することができず直視洗浄することができないうえ、エバポレーターがアルミ製で、アルカリ性の薬剤を使用すると腐食してしまうから。そのため、中性の弱い薬剤しか使用することができず、汚れが落としにくいとされてきたのですが、弊社では高圧洗浄で薬剤を洗い流すことで解決。より強い薬剤で効果的な洗浄を行なうことができるんです。
実際に汚れを確認!
内部に流し込まれた薬剤と高圧洗浄に使用された水は、エアコン内部の水を排水するためのドレンを通って車体の下から排出されます。
左のものが一番最初に排出されたもの。右にいくにつれ、徐々に綺麗になっているのがわかります。
洗浄後は防カビコーティングも施工!
汚れを落としきり、高圧洗浄まで完了したら防カビコーティングが行われます。この防カビコーティングは別料金(5,400円)ですが、これを行なうことでニオイの保証が1年から2年保証に延長されます。
防カビコーティング施工後に、新品のエアコンフィルターを取り付けます。
作業終了後はカメラからの映像でも明らかなほどの汚れ落ち。エアコンから出てくる風はカビ臭さはもちろん、薬品臭さもない非常に爽やかなものへと変わりました。
今回のエバポレーター洗浄、施工料金は30,000円!
今回のインフィニティ FX35は、輸入車持ち込みということで施工料金は30,000円。通常価格は45,000円ですが、会員になるとお得に施工が受けられます。国産普通車/軽自動車の場合は25,000円(通常価格 40,000円)。
今回はこれにプラスで防カビコーティング料金がかかりました。
また、出張施工の場合は国産普通車/軽自動車の場合は40,000円(通常価格 30,000円)。輸入車の場合35,000円(通常価格 50,000円)です。
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...