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フロントガラスの傷、修理や交換にかかる費用は?対策や応急処置の方法も解説
目次
フロントガラスの小傷はどう対策すべきか?
車体についてしまった小傷は、車を使っていると避けられないトラブルです。
何も心当たりがないのに、ボディやホイールに傷がついていたら愛車を大切にするモチベーションの低下にも繋がるでしょう。
しかし、ボディやホイールより厄介なのはフロントガラスにできた傷です。傷が入ってしまうと丸ごと部品を交換しなければならないケースがあります。
また、フロントガラスに傷がついても細かく目立たない程度であれば、丸ごと交換しなくても修理できるようです。
フロントガラスにできた小傷の修理方法や、応急処置の必要・不必要を解説します。
フロントガラスに小傷ができてしまう原因
フロントガラスに小傷ができてしまう原因を3点ピックアップしてみました。車を走らせたら自然とついてしまったり、ワイパーを使ったら磨いても取れない傷ができてしまったりと、ドライバーを悩ませているようです。
飛び石による傷
車で公道を走っていると、前方の走行車両がタイヤで巻き込み、跳ね上げてしまった粒状の小石が飛んでくる場面があります。
飛び石は大きさにかかわらず避けるのが難しいため、走っていたら知らぬ間に傷が入っていたケースが多いのが特徴。大きなヒビやガラス割れが起きているわけではなく、車を走らせるのに直接影響を与えにくいでしょう。
ワイパーの引っかき傷
雨の日に車を運転していると、視界を確保するためにワイパーを使う機会が多いでしょう。
しかし、不具合があるワイパーを使うと、フロントガラスに傷ができてしまうケースがあるようです。ワイパーのゴムが劣化していたり、ゴミがついていたりすると、フロントガラスと接触させてワイパーを動かした際に人間の爪や猫の手で引っかいたような傷ができます。細い線状の傷であるため、普段車を使っていると違和感は少ないかもしれません。
ただし、暗所や夜の時間帯に車を運転していると、対向車線を走る車のライトによって反射し傷が目立つようになります。前方視界を遮ってしまい、安全運転に支障が出るようになるでしょう。
外的要素による傷
車は、走らせてなくても傷がつくケースがあります。例えば、車を屋外駐車場で管理しているケースが挙げられるでしょう。
屋外駐車場は天候の変化に弱く、暴風雨などで車にダメージが加わる可能性があります。暴風雨ほどの酷さでなくとも、ガラスに傷ができる危険性も考えられるでしょう。
もし、車の使用頻度が少なく、屋外駐車場に置くような環境でフロントガラスに傷がついていたなら、外的要素による原因を疑うべきかもしれません。
フロントガラスに小傷ができた・見つけたときの注意点
フロントガラスに小傷ができた・見つけたときの注意点を2つピックアップしてみました。
小傷を発見しても、すぐに応急処置や修理ができないシチュエーションが多いでしょう。慌ててしまわないためにも、2つの注意点を押さえておけばフロントガラスのダメージを最小限に抑えられます。
傷の状態を確認して、放置しないようにする
細かい斑点、あるいは糸のような線の傷であるため、車に近寄って目で判別できる程度であると安心してしまい、放置してしまうケースがあるようです。
ガラスが割れていたり、ヒビが入っていなかったりしても、小傷を放置することでダメージが酷くなることが考えられます。傷が広がれば、ガラス自体を交換しなければ車が使えなくなるでしょう。
車を使用する前と使用した後にボディ全体を見渡してチェックするのは欠かせないケア方法です。また、走行中に飛び石がガラスに当たったら、安全な場所に車を停車させて、状態を確認するのを忘れないようにしましょう。
傷の箇所にホコリやゴミが溜まらないようにする
傷にホコリやゴミが溜まると、汚れが入り込んで修復が難しくなるケースがあります。
もし、小傷レベルでもフロントガラスに不具合が見つかったら、すぐに修理業者へ頼めないケースでも応急処置を施すようにしましょう。
フロントガラスにできた小傷の応急処置テクニック
フロントガラスにできた小傷に対して、応急処置をするためのテクニックを3点ピックアップして解説します。
カー用品店やホームセンターにて、応急処置に役立つアイテムが販売されているので、万が一に備えて買い置きするのもおすすめです。
補修用キットを使う
自動車向けケミカル用品を開発しているメーカーでは、フロントガラスの傷やヒビを補修できるアイテムを市販化しています。レジンと呼ばれる液を使い、斑点で1つずつ分かれている細かい傷や、浅めの傷を修復できるのが特徴です。
見た目では気にならない程度の大きさの傷で、修理業者に依頼するほどの状態でなければ、補修用キットで様子を見るのがよいでしょう。
ただし、レジンはビニール手袋をしてから使うのが重要です。肌に付着しないように注意して取り扱うようにしましょう。
応急処置用の保護フィルムを貼り付ける
車のフロントガラス用の保護フィルムが市販されており、浅めの傷に上から貼り付けることで、傷の拡大を抑えられるでしょう。加えて、ゴミやホコリが傷に入り込むのを防ぐため、のちにガラスを修復するのに役立ちます。
セロテープで仮止めする
補修用キットも保護フィルムも手元にないなら、セロテープで傷の箇所を仮止めしておくのも手段に挙げられます。傷の箇所にゴミやホコリが入り込まず、広がるのを抑えてくれるでしょう。
ただし、補修用キットや保護フィルムと比較して耐久性がないため、手元に補修用キットと保護フィルムを用意するのをおすすめします。
悪化した場合は業者へ依頼する&フロントガラス丸ごと交換もおすすめ
小傷の状態が悪化するようであれば、補修キットなどのアイテムを使わずに専門の修理業者に依頼する、あるいはフロントガラス丸ごと交換もおすすめします。
道路運送車両保安基準の第195条で車の窓ガラスに関連する条例が定められており、「貫通しないこと」がポイントに挙げられているのは忘れてはならないポイントです。フロントガラスの耐久強度が満たなければ、車検に不合格となることも考えられます。
業者に依頼して修理してもらうか、ガラス交換を行えば、車検時も安心できるでしょう。
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- 執筆者プロフィール
- 長谷川 優人
- 1990年生まれ。30代突入と同時期にライター業を開始。日常系アニメと車好き。現在所有はワゴンR(MH95S)。アニメ作品の聖地巡礼などで、各地へドライブに出かける。