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【水抜き剤】おすすめ人気ランキングTOP10!水抜き剤は必要?効果的な使い方や成分も
水抜き剤は車の燃料タンク内に溜まった水分を取り除く車のメンテナンス剤です。性能や効果をはじめ、水抜きが必要な場合とそうでない場合を解説します。おすすめの商品もランキング形式で掲載しています。
目次
水抜き剤とは?どんな効果がある?
燃料タンクに水が溜まる原因
燃料タンクに水が混入する大きな原因は2つ考えられます。
- タンク内の気密性が低いため(おもに古い車)天候により高湿度がタンク内に影響する
- 給油時に空気中の水蒸気がタンク内に入り、外気とタンク内の温度差により結露が発生する
どちらも直接タンクに水が入るわけではなく、気温・湿度の影響によりタンク内に水分が発生し、タンクに溜まってしまうのです。燃料タンク内の燃料と水の比重差から、水が燃料タンクの底に溜まります。そのため、金属製の燃料タンクの場合、底に錆が発生する可能性があります。
錆が進行することにより、ガソリンタンクに穴が開いてしまう危険性、エンジンに水分が送られることでエンジンが不調になる可能性もありますので、燃料タンク内に水が溜まったまま放置しておくことは危険です。
水抜き剤の成分と仕組み
水抜き剤の主成分は「IPA(イソプロ ピル アルコール)」です。
水抜き剤を入れたことにより、タンク内で水がなくなるということではありません。アルコールは水と油の両方に溶けるため、水抜き剤が混ざった燃料タンク内の水分であれば、燃料と同様に燃焼、気化させることができる、という仕組みのようです。
また、水抜き剤には「防錆剤」が入っている製品もあり、燃料タンク内を錆から予防する効果もあるとのこと。ただし、昨今の燃料タンクには樹脂製コーティングがされていたり、錆びない素材が使用されていたりするため、水抜き剤の防錆効果が車の性能を大きく左右するわけではないでしょう。
水抜き剤はすべての車に必要?どんなときに入れるのがおすすめ?
現在販売されている車はガソリンタンクの素材が鉄から樹脂に代わり、水による腐食の心配が無くなったため、基本的に水抜き剤が必要ありません。近年はタンクの密封性も向上し、結露の原因である外気も入りにくくなっています。とはいえ、樹脂製タンクにも少なからず水分が溜まっていくため、1年に1〜2回程度は水抜き剤を使用すると安心です。
また、給油時にキャップを開けると水分を含む外気が流れ込みますので、なるべく満タン給油を行い、外気を取り込む機会を減らすのも腐食を防ぐのに効果的です。
レトロカーやクラシックカーでガソリンタンクが金属製の場合は必要かも
レトロカーやクラシックカーなど、年式が古い車は鉄製のガソリンタンクを採用している場合は、水抜き剤を使用したほうが安心です。最近発売された新車にも鉄製タンクを採用する車種はありますが、鉄製タンクでも内部に錆びにくいコーティングが施されているため、旧車ほど水抜きの必要性はありません。
梅雨や冬に溜まった水を抜くために、水抜き剤はシーズン終盤で入れよう
6月から8月は梅雨や台風などによって湿度が上がり、水分を多く含んだ外気がガソリンタンクに入り込みます。降雪がある地方によっては冬の季節も同様。よって、これらのシーズンが一通り落ち着く時期に水抜きをしておくのがおすすめです。水抜きをする際には水抜き剤を給油前に入れた方がガソリンとよく混ざり、効果を発揮しやすくなります。
車用水抜き剤の人気おすすめランキング
第1位:古河薬品工業 鮮烈
古河薬品工業の水抜き剤です。ガソリンタンク内のサビと凍結を防ぐ作用があります。IPAが99%というところも高評価のポイントです。
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第2位:KURE フュエルシステム スーパーガストリートメント
呉工業のスーパートリートメントは水抜きだけでなく、ガソリンタンク・燃料ラインの目詰まりや汚れを防止します。さらに排気の際の黒煙の減少、ノッキングや凍結防止などの機能も。
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第3位:STP(エスティーピー) コンプリートフュエルシステムクリーナー
60年以上の歴史を誇るSTPの最高ランクの水抜き剤です。最新の高性能エンジンとの相性も考慮されており、エンジン内部の洗浄も行うことができます。多少値は張りますが、実際に調子が良くなったというレビューがほとんどです。
第4位:プロスタッフ 水抜き専門
プロスタッフの水抜き剤2本セット。求めやすい低価格さが魅力で、水抜き剤にそこまでお金をかけたくないという方におすすめです。安価なのでシール剥がしなどの目的で購入している方も多い商品です。
第5位:WILLSON 水抜き剤
洗車用品に強いウィルソンの水抜き剤。こちらも低価格さがウリで、水抜き効果に加えて凍結とサビも防いでくれるため、お買い得感のある商品です。
第6位:STP(エスティーピー) ガストリートメント
STPの「コンプリートフュエルシステムクリーナー」の下位モデル。水抜き剤としての効果はきちんと果たしてくれるとのレビューがほとんどです。
第7位:KURE(呉工業) フュエルシステム 水抜き剤
先ほど第2位で紹介したのスーパートリートメントシリーズの水抜き機能のみ残した商品。水抜き以外の機能はいらないから安く抑えたいという方におすすめです。
第8位:Holts E-plus フューエルトリプルキーパー
水抜きのほかに、エンジンオイルが届かない部分の潤滑促進とタンク内を洗浄する効果を得られます。ホルツのE-Plusシリーズで水抜き効果を謳っているのは本製品だけなので注意しましょう。
第9位:KENIX ガソリンタンク水抜き剤
防錆剤などは入っていないシンプルな水抜き剤です。定価が133円とかなり安価なことも相まって、ステッカーを剥がす用途で購入している方が多いとのこと。
第10位:モトレックス システムガード
ガソリンタンク内の水分を除去し、クリーンで省燃費、煙の少ない燃焼を実現します。タンク内のサビを防ぐ防錆作用もあります。本製品125ミリリットルで12リットルとのことなので、ややコストパフォーマンスに欠けるかもしれません。
※当ランキングはAmazonの売れ筋商品を編集部が独自にまとめたものです
ガソリンタンクの清浄にはガソリン添加剤も
ガソリンタンクのメンテナンス剤には、水抜き剤のほかにも「ガソリン添加剤(燃料添加剤)」と呼ばれるものもあります。潤滑油やコーティング剤としての性質もあり、エンジンパフォーマンスの向上を主な目的として使用できるものです。ガソリン添加剤には水抜き効果を含む製品もありますので、洗浄・水抜き・コーティングを一度に行いたいなら、水抜き効果のあるガソリン添加剤もおすすめです。詳細は以下の記事で解説しています。
【まとめ】最近の車であれば水抜き剤を入れなくてもOK。入れるのであれば雨雪のシーズン終盤に
水抜き剤は、クラシックカーやネオクラシックカーと呼ばれるような旧車においては必要な場合があります。しかし、近年の車種は樹脂タンクの普及や密封性の向上により、水抜き作業の必要性はほとんどなくなっています。また、鉄製タンクを採用していても近年の車種であれば防錆処理が施されているのでこちらも必要ないと言えます。
水抜き剤を入れるとすれば、降水・降雪量の多いシーズンの終盤に1回程度でよいでしょう。
燃料タンクのお手入れについてはこちら
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部 カー用品チーム