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6ヶ月点検と12ヶ月点検とは?費用から必要性、自分で出来るのかをご紹介!

定期点検を自分で行うことは可能?

クエスチョンとアンサーマーク
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愛車の定期点検を自分で行うことは可能です。
車の知識がありしっかりとジャッキアップができて、タイヤの取り外しなども行えるのであれば自分自身で行うという方法もあります。
また愛車の点検であれば整備士の資格は必要ありません。
しかし友達など他人の車を点検する場合、整備士の資格が必要となります。

点検を自分自身で行うことは可能ですが、車の知識がなければ、法定点検は少し難易度が高い点検だといえるでしょう。
理由としては、
・自宅でのジャッキアップが大変
・初心者ではブレーキを分解するだけでも難しい
・メンテナンスノートに書かれてある内容が分からない
などが挙げられます。

法定点検はタイヤの脱着が必須です。
整備工場のようにリフトがあれば簡単に行える作業でも、そのような機器がない自宅では、車をジャッキアップするだけでも大変な作業となります。

また点検時にはブレーキを分解しパッドの厚さを見ているだけではなく、サイドブレーキの調整も同時に行っているのです。
全く知識がなければブレーキをどれだけ調整すればいいか、という判断は難しいのではないでしょうか。

法定点検後はメンテナンスノートの記載が必要ですが、記載項目には専門用語も多くあり装置の名前を知らなければ、そもそもどこを点検すればいいのかすら分かりません。

もちろん車の知識がある方ならば簡単に行える作業はたくさんあります。
しかし、全く知識がない方が法定点検を自分自身で行うのは少し難しいと考えられるでしょう。

まずは日常点検から始めてみるのがススメ

車の知識がないから点検を行わなくても良いかといわれれば、それは少し違います。
まずは簡単な日常点検から始めてみましょう。

車で走行する前の点検に「運行前点検」があります。
法定点検と違いタイヤの脱着作業などがない点検なので、どのような方でも行うことができます。

日常点検も重要な点検の一つです。
特に長距離移動の際は最低でも空気圧くらいは見ておきましょう。
空気圧が低いままで高速道路を走行すると、タイヤはスタンディングウェーブ現象を起こす可能性が高くなります。

この現象はタイヤの空気圧が低いときや、荷物を積みすぎてタイヤにかかる負荷が多すぎる場合に起こる現象です。
タイヤが高速回転することで、たわみがひどくなり側面が波打ったような状態となります。
最悪の場合、バーストと呼ばれるタイヤの破裂が起こってしまい危険です。

先ほどもお伝えしましたが、車のトラブルにおいてタイヤも上位を占めています。

逆にとらえるとタイヤのトラブルを防ぐことができれば、事故を起こす可能性はグッと下がるともいえます。

今まで一度もタイヤの空気圧を確認したことがないという方は、定期的に空気圧を見る癖をつけておきましょう。

今後の車はさらに高度な点検技術が必要になるかも

車はすごいスピードで年々進化しています。
例えば、一昔前であればハンドルの操作を軽くするパワーステアリング装置は、油圧式が採用されていました。
しかしここ数年で電動のパワーステアリングが主流となり、今では新車時に油圧式を採用している車の方が少なくなっています。

50年ほど前の車にはそもそもパワーステアリング装置がついていない車も多くあり、ここ数十年で2段階進化しているといえるでしょう。
現在でも自動ブレーキや周囲のものや人を感知するセンサー、ハイブリッドシステムなどさまざまな最新技術が車には備わっています。

従来の車ならば故障した箇所が分かりやすく、修理も簡単にできる部分も多くありました。
しかし電子制御装置が増えている現代の車は修理診断が難しく、故障したパーツを見つけたとしても修理ではなく交換という選択肢となっています。
電子制御装置は機械式に比べ、故障しずらいという特徴がありますが、修理の際は交換となるため修理費用は高額になりがちです。

つまり車を故障させないためにも、今後は点検の必要性がさらに高くなると考えられます。
そして点検技術も複雑で高度なものが増え、一般家庭ではできない作業も多くなっていくことでしょう。

初心者でも簡単に行える点検3選

いいねサインをする男性
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初心者の方も簡単にできる点検に日常点検があるとお伝えしました。
ではどのような項目を点検すればいいのかをご紹介していきます。

各オイルや水の量を点検

まずはエンジンルーム内のオイルや水を確認しましょう。
・エンジンオイル
トランスミッションオイル
・ブレーキフルード
・パワ-ステアリングオイル
・冷却水
・ウォッシャー液
・バッテリーの液

この7点を確認すればいいでしょう。

車によってはパワーステアリングオイルがないものもあるので、なければ省略します。
通常「LOW」や「UPPER」と書かれている線があるので、その間に水面があるかどうかを目視します。

オイルや水は、駆動系の焼き付きや高温になりすぎるのを制御しておりとても重要です。
LOWレベルよりも少なければ、どこかで漏れているという可能性も考えられます。
点検時には必ず確認しておきましょう。

タイヤの溝や空気圧を点検

次にタイヤの状態を確認します。
タイヤの点検箇所は、
・空気圧
・溝の深さ
・劣化状態

この3点です。

空気圧は車種により違いがあるので、分からなければ運転席のドア周辺を見てみましょう。
たいていの車は、運転席周りに適正空気圧が書かれたシールが貼られてあります。

そしてタイヤの溝は1.6㎜以上なければ車検に通りません。
2.5㎜以下であれば交換時期となります。
またタイヤは紫外線により劣化が進み、劣化が進行するとひび割れが起こったり、新品時の柔軟さは失われていきます。
目視で確認しひび割れが多ければ交換時期です。

ひび割れが多いタイヤや溝が少ないタイヤは危険です。
早めに交換し事故を未然に防いでいきましょう。

電気周りを点検

電気周り、つまり灯火類の点検を行います。
ヘッドライトをはじめ、ウインカーやブレーキランプなどをひと通り確認しておきましょう。
ライトは昨日までは点いていたのに今日、突然切れていたという場合もあります。

ウインカーやブレーキ、バックランプは自分の車のために取り付けれらているのではなく、周りの車にどう動きたいのかを伝える重要な役割を持つ装置です。
例えば左のウインカーが切れていれば、後続車からすれば、あなたの車が左に曲がることを察知する手段はありません。
ブレーキを踏んだ際、ぶつかる可能性もゼロではないのです。

安全に走行するためにも灯火類の確認は必須です。
特に後ろ周りのライト切れはなかなか気付かないことが多いので、しっかりと確認しておきましょう。

まとめ

エンジンルームを点検する整備士
©Shutter2U/stock.adobe.com

車の点検は安全に走行するうえで大切です。
法律で決められている点検には「12ヶ月点検」と「24ヶ月点検」の2種類があり、点検内容にはタイヤの脱着など多少の技術が必要となります。
愛車であれば自分自身で点検を行っても問題はありません。
しかし知識や技術のない方には少し難易度の高い点検だといえるでしょう。

車の状態を良くしておくためには1年に一度の点検では頻度が少なすぎます。
そのためディーラーではこの2種類以外に6ヶ月点検も実施しているのです。

6ヶ月点検は各ディーラーによって名称や点検内容に違いがありますが、主に交換頻度の高いエンジンオイルやタイヤの空気圧点検をメインに行っています。
また点検パックには消耗品のエンジンオイルや、ワイパーゴムを交換料金も含まれており点検自体の料金も安くなっているという特徴があります。

自分自身で行うことができればベストですが、できない方はディーラーで点検を行い愛車を常に良い状態にしておきましょう。

執筆者プロフィール
MOBY編集部
MOBY編集部
新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...

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