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車中泊と登山は相性抜群!やって分かったどちらも100%楽しむ方法と注意点
キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジン・DRIMOから、実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるライターによる記事をMOBYがご紹介します。※以降の記事内容および記事タイトルはDRIMOからの引用・参照です
車中泊も登山も楽しむ方法
車中泊と登山の組み合わせは、自由な旅とアウトドアの魅力を最大限に引き出す方法の一つです。
キャンプブームと同じように登山に挑戦する人も年々増えていると言われています。
とはいえ、車中泊と登山を一緒に行うにはしっかりとした準備や計画性も欠かせません。
そこで本記事では車中泊と登山を失敗せずに楽しむためのステップを日本各地で登山と車中泊を楽しんでいる筆者がご紹介。
というわたしは車中泊×登山を年間10回ほど経験しているので成功のコツも知っていますし、失敗もたくさん経験してきました。
本記事では車中泊と登山を一緒に行う際のポイントや注意点について実際のトラブルもふくめて解説していきます。
車中泊だけでなく登山も一緒に楽しみたい、車中泊の幅を広げたいという方の参考になったら嬉しいです。
車中泊×登山がおすすめな理由
はじめに、車中泊×登山がどうしておすすめなのか、その理由を5つ紹介していきます。
・使わない道具・荷物を車内に保管できる
・時間と場所の自由度が高い
・快適な睡眠が確保できる
・宿泊代などの費用を抑えられる
・電源の確保もしやすい
使わない道具・荷物を車内に保管できる
車中泊と登山を一緒に行う一番のメリットとも言えますね。
登山に出発する最後の最後まで「この道具は必要かな」「気温的にこの服はおいていこう」など吟味できるのが嬉しいポイントです。
家でどれだけ準備していても登山開始時には「登山には必要ないかも」「置いておきたい」と思うことは多々あります。
天候や気温などの状況をみてその場で車内に置いていくものを決められるのは車中泊と登山だからできる技ですね。
時間と場所の自由度が高い
登山と言えば朝一で出発して涼しいうちにある程度歩きたいもの。
そうなると早朝の出発になるので、公共のバスや電車は動いていないことも多いです。
しかし、車であれば登山口付近の駐車場に停めて出発することも可能なので時間の自由度が高いと言えます。
また、登山をする時に悩むのが「どの登山口から登ろうか」というポイントですが、車があれば登山口の近くまで行けることも多いため場所の自由度も必然的に高くなります。
公共の乗り物では行ける場所が限られてしまうなど、制限が多いため車で移動できるのは嬉しいポイントですね。
快適な睡眠が確保できる
車中泊と聞くと「本当に寝られるの?」「疲れがたまりそう」と思う方もいるかと思います。
とはいえ、年間100泊以上車内で寝泊まりしていますが、慣れてしまうとホテルよりも快適に睡眠がとれることも多いです。
どうしてもホテルだと隣の部屋がうるさくて寝られない。
慣れない枕で寝られないということもありまずが、車中泊ならいつもの枕も持ち込みOK。
慣れた枕や自然の中なら静かな環境も多いのでぐっすり快適な睡眠が確保できますよ。
宿泊代などの費用を抑えられる
車中泊と登山を組み合わせると、ホテルの宿泊費や交通費を比較しても圧倒的に予算を抑えることができます。
車を駐車させる場所によっては駐車料金がかかる場所もありますが、それでもホテルや交通費を考えると費用を安く抑えられるでしょう。
実際に今回の車中泊スポットの近くの宿泊地を探したところ平均で一人1万円ほどはするので車中泊で利用する駐車場1泊約1,000円と比較しても安く抑えることができるのが分かるかと思います。
電源の確保がしやすい
登山に行くときの不安にスマホの充電、カメラの充電、モバイルバッテリーの充電など電源の確保があります。
とはいえ、車中泊であれば出発の直前まで車内からの充電ももちろんですがポータブル電源を用意しておけばスマホの充電を満タンにして出発することもできます。
実際にわたしも登山にいくときの車中泊には必ずポータブル電源を積んで出発の直前まで充電をして充電切れを起こさないために対策しています。
ホテルなどで宿泊をすると登山開始前の移動でもスマホを使用するため登り始めるころには充電が減っているなんてこともあり得ます。
登山中にも写真や動画をとっていると思ったよりも充電は減るので出発直前まで充電できるのはメリットと言えますね。
実際に登山×車中泊をしたときのスケジュール
ここからは実際に車中泊と登山を行ったときのスケジュールを紹介していきます。
ちなみに今回車中泊をした場所は上高地のさわんど駐車場です。
24時間入出庫可能で1日700円で駐車が可能な駐車場となります。付近には食事処や温泉もあるので到着後の食事の心配もありません。
そんなさわんど駐車場での登山前日、登山出発、下山後の動きを解説していきますね。
これから車中泊と登山を一緒に楽しむ予定のある方はぜひ参考にしていただければ幸いです。
登山前日~
登山前日の流れはざっくりと以下のようになります。
・16時ごろ:駐車場に到着
・17時:登山の荷物整理
・18時:お風呂・食事
・20時:気温・天気の確認
・21時:就寝
ここでポイントになるのは到着してすぐに登山用の荷物の整理をすることです。
あとで詳しく解説していますが、荷物の整理はなるべく明るいうちに済ませておくといいでしょう。
その後駐車場付近の施設でお風呂と食事を済ませました。
お風呂に入ることで車中泊でもぐっすり眠れるので基本的に日帰り入浴はかかせません。
食事も軽く済ませて、車内で明日の天気の確認をします。
天候によって服装や工程を変更することもあるので必ず天気予報や予想気温は確認するようにしましょうね。
出発は6時ごろを予定することも多いので登山前は早めに就寝。
睡眠が浅くなるのでなるべくアルコールなどは摂取しないように気を付けています。
登山出発~
登山当日のスケジュールはおおよそ以下のようになります。
・5時:起床・朝食
・6時:準備運動
・6時半:出発
いよいよ出発日の朝です。
軽く朝食を済ませてエネルギーチャージをしていきます。
登山前には必ず準備運動やストレッチをして身体をほぐしておくように気を付けています。
出発前には車の中の整理整頓をして、外から狙われそうなものが見えないように隠しておくことも忘れないようにしましょう。
1日中車を駐車場に放置するので狙われやすいことも確かです。
駐車場によっては管理人が在中しておりますが、それでも防犯対策はしておいて損はないです。
車内の目隠しや、施錠をしっかりと確認していよいよ登山に出発です。
下山後の動き
登山を満喫し、下山後のスケジュールになります。
わたしは下山したらまずさっぱりと汗を流したいので日帰り入浴を利用することが多いです。
暑い時期なんかは汗をかいたまま運転すると不快感があるのでおすすめですよ。
・16時頃下山
・お風呂でさっぱり
さっぱりした後は車に戻り、車上荒らしや不審なことがないのを確認。
駐車場の清算を済ませれば車中泊と登山の旅は終わりです。
最後に車中泊と登山を一緒に楽しむうえでの注意点を解説しているのでぜひ参考にしてください。
登山×車中泊をする際の注意点
登山と車中泊の組み合わせはアウトドアの幅を広げられるのでとてもおすすめです。
とはいえ、気を付けておくべきポイントもいくつかあるので紹介していきます。
車中泊と登山を安全に、失敗なく楽しむためにはチェックしておきたい項目なので見ておいてくださいね。
・登山用の荷物の準備は早めにしておく
・天候や気温の確認
・駐車場の営業時間や料金の確認
・駐車場付近の施設の確認
登山用の荷物の準備は早めにしておく
登山の準備はなるべく早くに済ませておくことが大切です。
停車している場所にもよりますが、山奥の場合、暗くなる時間も早いです。
暗くなってから準備をすると見落としがあったり、忘れ物のリスクが高まったりするのでおすすめできません。
また、登山の出発は朝早く、暗いうちから出発することも考えられます。
早朝に慌てることがないように登山用の準備はなるべく早く完了しておくことが大切です。
天候や気温の確認
山の上は想像以上に寒かったり暑くなったりすることも考えられます。
「このくらいの気温なら軽装で大丈夫」と油断していると頂上付近で寒さに見舞われることもあります。
特に風が吹くと標高によっては寒いことも考えられます。
気温に合わせて防寒具を用意しておくなどの対策をしておきましょう。
また、汗冷えにも特に注意しなければいけません。なるべく、汗が乾きやすい素材の服装を心がけたり、替えの服装も準備していくなど工夫が必要になります。
駐車場の営業時間や料金の確認
車中泊をする駐車場の営業時間や料金も必ずチェックしておきたいポイントの一つです。
駐車場によっては24時間入出庫ができない駐車場もあります。
下山して車を出庫させようとしてもゲートが閉まっているなどのトラブルを避けるために確認しておきましょう。
また、駐車場の料金も確認しておくと安心ですね。
前日から車中泊をするのであれば、料金が日をまたいで2日分かかることも考えられます。
時間制限だけでなく、日をまたぐときの料金設定も確認しておきましょう。
場合によっては山の中で1泊、2泊することも考えられますよね。
そういったときは駐車場料金がいくらになるのか、事前清算なのかどうかもチェックしておきたいポイントになります。
駐車場付近の施設の確認
登山前日に駐車場に着いたはいいが、周りになにもなく食事や入浴で困った。
という話はよく聞きます。
事前に車中泊をする駐車場付近の施設や営業時間も見ておくといいでしょう。
車中泊スポットの周辺にお食事処や日帰り入浴がある場所なら下山後の入浴も可能ですし、食事場所にこまることもありません。
登山で疲れた身体を癒すにはおいしい食事とほっとできる入浴施設をチェックしておきましょうね。
車中泊×登山でアウトドアの幅はより広がること間違いなし!
車中泊と登山を100%楽しむコツを紹介してきました。
年間10回以上上記で紹介した方法で車中泊と登山を楽しんでいるので参考にしていただけるポイントがあれば幸いです。
登山は非日常の景色を楽しめる究極のアウトドアとも言えます。とはいえ、睡眠不足や準備不足が原因で思ったように楽しめないこともあります。
そこで車中泊でしっかりと睡眠をとってベストなコンディションで登山を楽しめるようにしていきましょう。
ライター:さん子
キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信!
- 執筆者プロフィール
- 車旅情報Webマガジン「DRIMO」
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