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ポータブル電源を購入!早速、家にある家電が使えるか試してみました! 「EBLポータブル電源1000」
キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジン・DRIMOから、実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるライターによる記事をMOBYがご紹介します。※以降の記事内容および記事タイトルはDRIMOからの引用・参照です
より快適な車中泊をするため、そして万が一の災害に備えて念願のEBLというメーカーのポータブル電源を購入した筆者。
新しいおもちゃが届いた子どものように、ワクワクした気持ちですぐに使用したいと思い、所有する家電がどのくらい使用できるのかテストしてみました。
これからポータブル電源の購入を考えている方や家電の入れ替えを検討している方の参考になるとうれしいです。
出力1000Wで使える家電を自宅で探してみました
購入したのは、EBL ポータブル電源 1000というポータブル電源。
重さは9.5kg、1000Wの出力があって、価格はソーラーパネルを合わせて10万円以内。
持ち運びが楽にできて出力、予算ともに筆者にとって合格ライン。
そして、充電を行いながらスマホなどに給電できるパススルー充電機能付きと、希望通りのEBLポータブル電源1000を前にして、筆者の持つ家電のどのくらいのものが使えるのか、早速我が家の家電類の出力W数を確認してみることにしました。
絶対に充電切れにしたくないアイテムのナンバーワンは、スマートフォンです。
スマートフォンの充電に関してはEBLのメーカー発表で80回。
家族全員のスマホを充電してもしばらくはポータブル電源だけで事足りる回数です。
しかし、スマートフォンの充電だけであれば、普段使用しているもっと小型のモバイル充電器で十分です。
ほかに充電切れを避けたいアイテムとしては、ノートパソコンやタブレットが挙げられますが、こちらも1泊2日程度の旅行であれば、モバイル充電器で十分と言えます。
わざわざ10万円近い金額を出して、ポータブル電源の用意する必要はないでしょう。
それでは、実際にポータブル電源をなにに使うのがいいのでしょうか。
例えば、キッチン家電はどうでしょうか。
電気ポットや卓上IHヒーターなどがあれば便利です。
炊飯器やホットプレートもあれば料理の幅もさらに広がっていきます。
しかし、筆者が車中泊やキャンプなどのアウトドアレジャーを楽しむ際には、100%炭火をおこして焼肉や海鮮焼きなどを楽しみます。
炭火を起こせば肌寒い季節であれば暖を取ることもできますので、夜寝る時間まで炭火や焚き火をすることも多いです。
そうなると焼き網の片隅でお湯を沸かしたり、ちょっとしたおつまみやデザートを温めたりすることができます。
北海道に住んでいる筆者が経験した胆振東部地震のブラックアウト(大停電)時には、電気がない中、庭などで火をおこして焼肉をする家庭が多く見られました。
電気に余裕があるのなら、照明や充電に回すほうが被災時にも現実的かもしれません。
しかし、実際に1000W以内で使える調理家電も多くありますので、その時のメニューに合わせて準備するのもいいと思います。
残念ながら、我が家の調理家電の多くは、日常使用することを前提にした大容量のため、1000W以上のものも多く、EBL ポータブル電源 1000での使用が現実的ではありません。
しかし、小型家電のホットサンドメーカーやプレートを付け替えることのできる小型のホットプレートは、1000W以内で使用できるので活躍してくれそうです。
そして、絶対に使用したいアイテムの1位が布団乾燥機。
多くの人が推奨している車中泊アイテムの中に電気毛布を見かけますが、これは人数分の用意が必要です。
布団乾燥機は秋冬に寝袋や寝具をある程度まとめて暖めてくれるのはもちろん、高温モードで使用するとダニ対策にもなりますので使用頻度の低い寝袋との相性もバッチリだと思うのです。
さらに季節を問わず雨や雪の際に靴や衣類、小物類の乾燥にも役立ってくれます。
どのくらいの時間、家電を使用できるのか
まずは、車中泊先での過ごし方を想像してみました。
アウトドアでは現地に着いてから炭火を囲み、たっぷり楽しんだ後には寝所の確保が必要です。
寒い季節であれば、布団乾燥機の出番です。
寝所が暖かいと寒い中レジャー用の椅子に長時間座っていた疲れも癒されます。
今回は定格消費電力760Wのツインノズルタイプの布団乾燥機を使用しました。
20分の弱モードで使用した場合、EBL ポータブル電源 1000(以下、EBL 1000)の約25%の電力を消費しました。
寝る直前に寝袋を温める程度でしたら、もう少し短い時間でもよさそうに感じます。
靴用のアタッチメントを使用して、濡れた靴を乾燥させることもできます。
次に想定したのは車中泊やキャンプ時の朝食です。
車中泊やキャンプで朝食に困った経験はないでしょうか。
炭火メインの朝食作りでは、その後炭を捨て、焼き道具を洗うなどの片づけの時間がかかってしまいます。
そんな時に火を使わずに手軽にできるホットサンドは我が家で人気の朝食です。
人気の具材は、ハムとチーズのシンプルな物ですが、バナナとチョコレートにマシュマロを加えたデザート系ホットサンドもおすすめ。
使用したホットサンドメーカーは定格消費電力700Wの古いタイプです。
約9分程度加熱してEBL 1000の消費電力は9%でした。
一緒にミニホットプレートも持参し、残ったお肉やソーセージ、目玉焼きを焼いたら特別な朝食になります。
さらに、火を起こすより片付けが簡単で朝の時間も楽しむことができます。
ミニホットプレートにたこ焼きのアタッチメントを装着すると、手軽にアヒージョも楽しめます。
アヒージョの加熱に約5分程度使用し、あまりにも温度が上がるので途中で止めて余熱を利用して調理をしました。
定格消費電力が650Wで5%程度の電力を消費しました。
簡単な使用実験ですが、定格消費電力700W程度の家電を使用するのに1分間でおおよそ1%程度の電力を消費することがわかります。
1000Wの大容量ですが、せっかくなので搭載されている非常用LEDライトも使用することを考えると電気の無駄使いはしないほうが良さそうです。
今後の用途として検討したいこと
先にも述べたように、筆者の自宅で使用している家電は、出力が大きくEBL 1000では使用できないものもありました。
例えば、筆者が使用しているドライヤーの出力は1200Wです。
家電量販店では600Wから販売されているものもあるので、次にドライヤーを購入する際にはもう少し出力が低いものを選び、ポータブル電源でも使用できるよう準備しようと思います。
もうひとつは、電気ケトルです。
筆者は自宅で仕事することが多く、1.5リットルタイプのものを使用して保温ポットに移して1日を通してお湯を使用しています。
電気ケトルは700W程度から販売されています。
W数が大きいほうが早くお湯を沸かすことができますが、車中泊でも使うことを考えるとやや低出力なことも魅力です。
今後、自宅で使用する家電類を購入する際は、自分のポータブル電源で動くかどうかをチェックして、車中泊や万が一の災害時にも使える家電を増やしたいと考えています。
まとめ
今回、EBLポータブル電源1000について、実際に使える家電と目安の消費電力についてお話ししました。
EBLポータブル電源1000に限らず、定格出力1000W前後、電力容量1000Wh前後のポータブル電源なら、大体同じだと思います。
ポータブル電源を購入を検討する際の基準や目安になると幸いです。
ライター:しき
キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信!
- 執筆者プロフィール
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