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【車中泊で日本一周中】150泊以上して、DIYの室内レイアウトと装備は何点?

キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジン・DRIMOから、実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるライターによる記事をMOBYがご紹介します。※以降の記事内容および記事タイトルはDRIMOからの引用・参照です


DIYで車中泊仕様車を作るにしても、完成車を購入するにしても、どういう基準で室内レイアウトと装備を決めればいいか、特に車中泊初心者なら迷ってしまうはず。

本記事では、この約半年で車中泊を150泊以上してきた私が、自分の車中泊スタイルに合うように室内レイアウトをどうしたか、装備はどのように決めたかについてお話ししようと思います。

これまでの経験から言うと、車中泊で長旅をするとしても、DIYしたシンプルな車中泊仕様車でけっこう事足りるものです。

これから車中泊を始めたい、できれば費用は抑えたいという方の参考になると思いますので、ぜひご一読ください!

【車中泊で日本一周中】現在は飛騨高山に滞在中

2022年6月から車中泊旅を始めて半年ほど経過しました。

今冬は南に向かうつもりでしたが、ひょんな事から以前働いていた会社の先輩の短期ヘルプ要請を受けて飛騨高山に滞在中です。

2月か3月の上旬には地元の富山に戻って再出発をしようと思っています。

次の出発は初春のまだまだ寒い時期なので、車内レイアウトと装備は前回の旅のときと同じスタイルで出かける方向で考えています。

地元の富山に戻ったときにベッドの再組み立てから積荷、洋服選びをするのが楽しみです。

毎回自宅に戻って積み直しをしていると、初心を思い出します。

車中泊で日本一周中】車中泊旅、車はどのように選んだ?

車中泊旅を行う上で車選びは最も重要な部分ではないでしょうか。

まずは自分が車中泊で何をしたいかを明確にすることと、そして車にかけられる金額で決めることが大事です。

いくらでも予算があれば、私はベッドもキッチンもリビングも別々にある大型のキャブコン(キャブコンバージョン)タイプのキャンピングカーをおすすめします。

ですが、なるべく安く車中泊できる車を持ちたいのであれば、商用バンのDIYをおすすめします。

私の場合は車と内装のDIYの合計で予算200万円と設定しました。

購入した車は中古のトヨタのライトエースで約150万円。DIYによる車中泊仕様への改装と装備で50万円ほど使いました。

私の場合は、それまでやっていた仕事をいったん辞めて、車中泊で日本一周をするという特殊なケース。

貯金額との相談と、今後社会復帰したときに想定される年収を考慮した結果です。

私のようになミドルエイジ(ちなみに私は49歳)が車中泊で日本一周するなら、最低でも1,000万円くらいの貯金はあったほうが安全かと思います。

若い人の場合は貯金を全て使っても行く先々でリゾートバイトやSNSの収入を狙うのもいいでしょう。

車両費が200万円で、旅費が月々10万〜15万円とすると2年くらいの車旅で約500万円使う計算。

車がすでにある方はこれに当てはまりませんが、車の購入から始める人はある程度のお金と覚悟が必要だと思います。

【車中泊で日本一周中】室内レイアウトと装備を考える。ベッドについて!

バンタイプの車にはハイエースやキャラバンのような大型のもの、タウンエース(≒ライトエース)やバネットのような中型、ハイゼットカーゴやエブリイを代表とする商用軽自動車があります。

私が購入したライトエースは商用タイプの中型で、室内寸法は後部座席を外した状態で縦2,045mm、幅1,495mm、高さ1,305mmです。

最初の頃はどこに家具を置こうか、どこを収納スペースにすればよいかなどレイアウトを考えるのが楽しかったです。

ただ、あれもこれも置くにはライトエースの荷室は狭く、悩みに悩みました。

出発前に私が思い描いた車中泊のスタイルは、47都道府県を巡りながら海沿いでは釣りを楽しむこと。

そして季節によってはテント泊を行うことです。

あれこれ考えた結果、最終的に居住スペースにある程度の広さがあって小回りが利く車で十分と判断しました。

そこで私の車中泊旅にとって何がいちばん重要かと考えた時に頭に浮かんだのが睡眠です。

私はかなり神経質なほうで、ベッドや枕が変わるなど少しでも環境が変わると寝つきが悪く熟睡ができません。

遊びながら長旅をすると考えると1日の疲れを取るのには日常と同等の睡眠環境がいちばん大切。

その次がお風呂かお酒かなと考えました。

普段使っているベッドが幅141mm×奥行207mmだったので思い切ってライトエースの荷室を全てベッドにすることにしました。

最終的に、足元に大きめのクーラーボックスを置くことにしたので、ほんとに全面とはいかなかったのですが、かなり大きめのベッドを作成することができたと思います。

睡眠重視なのでベッドマットの厚さも10cmのものを採用。

私は睡眠をいちばんに考えた結果、車内のレイアウトのほとんどの部分がベッドという結論に至りました。

しかし、キャンプ(テント泊)や登山経験の豊富な人や、どこでも寝られるという人は収納スペースやキッチンスペースを作って、寝る場所を寝袋サイズに抑えてもよいと思います。

また、車で旅をしても車中泊よりキャンプ(テント泊)をたくさん行うという人もベッド作りにそれほどで力を入れなくても大丈夫。

就寝スペースとしてはテント内の方が快適だと私は思います。

【車中泊で日本一周中】室内レイアウトと装備を考える。キッチンについて!

私の車中泊旅は自炊を中心に日々の食事をしていますが、車内には流し台など水回りの設備はありません

睡眠を重視した結果、車内のレイアウトを考える際にキッチンは必要ないと判断。

電気調理器を選んだりする手間や旅の道中の排水処理など、色々と考えなくてはならないことが多く、流し台など水回りの設備を構想から消すと一気に肩の荷が降り、楽になりました。

もちろん流し台などの水回りの設備があったら便利なのでしょうけど、お金のことや設計や設置の手間を考えるとその分悩みごとも増えるので頭が痛いです。

結局、調理器具は岩谷産業の小型カセットコンロ1台と3合炊きの炊飯器のみとしました。

カセットコンロが1台だと同時調理ができなかったり、温かいものが1品ずつしか作れなかったり、不便なことも多々ありますが、今のところなんとかなっています。

炊飯器は、炊き立てのごはんをすぐに食べられるので本当に重宝します。

私は、この2つの調理道具があればキッチンは必要ありません

今後もこのスタイルで道中の食事を作っていきたいと思っています。

また、水回りがないと使った食器をどう洗うかという問題がありますが、お皿にサランラップを敷いて、その上に料理を乗せることで皿洗いの手間を省いています。

中泊で日本一周中】レイアウトと装備を考える。収納について!

車中泊旅は、行く先々で何をしたいかによって荷物の量が大きく変わります。

私は日常で使用するもの以外に、釣り道具とキャンプ道具を積んで車旅をしています。

荷室のベッド下に高さ30cm弱ほどの収納スペースを作っていますが、釣り道具とキャンプ道具を持っていくとなると全てをここに収納するのは難しく、ルーフボックスを購入しました。

釣り竿を収納するため、ある程度の長さと容量が必要。

私が購入したのはゴードンミラーのオリーブ色の320Lのルーフボックスです。

ツーピース(2本継ぎ)の釣り竿はほとんどの長さのものが収納できて、私が使っているキャンプ道具も全て収納できます。

屋根にソーラーパネルを取り付ける構想もありましたが、私は電気の使用量もさほど多くないので、趣味のための収納スペースの確保を重視しました。

ルーフボックスのおかげで車内の収納はベッド下以外に吊り下げ式のネット一つしかありません。

150泊以上した今も、ルーフボックスを購入したことで車内を広く使えるのはよかったと思っています。

ベッド上に布団や枕がありますが車内は非常にスッキリとしていて清掃も楽です。

唯一、不満と言えばルーフボックスは雨の日の荷物の出し入れが面倒くさいことでしょうか。

【車中泊で日本一周中】レイアウトと装備を考える。電源と電化製品について!

車中泊旅の車内(室内)で電化製品を使うには電源が必要です。

キャンピングカーなら、走行用のバッテリーのほかに居室用のサブバッテリーがあらかじめ付いていることが多いです。

しかし、私のライトエースは商用のバン。

そんな便利なものはありません。

サブバッテリーの代用品としてポータブル電源を使っています。

ポータブル電源というのは、家庭用のACコンセントやUSBコネクタが備わっているバッテリーだと思ってください。

そのままパソコンや携帯電話、照明器具などの家電が使えて便利です。

私の車中泊旅では、エコフロー社の「EFDELTA」というポータブル電源を使用しています。

「EFDELTA」は電力量1,260Whで、最大出力が1,600W。ポータブル電源にもいろいろありますが比較的パワフルなモデルです。

旅に出るとポータブル電源を使わずに車中泊をしている方にもお会いしました。

携帯電話くらいしか電気を必要としなければ車のシガーソケットで十分だと思います。

私の場合は携帯電話とiPad、車内を照らすLEDライトのほか、炊飯器を多く使用するのと、電気をたくさん使うドライヤーも使うので、1,200W以上のものが必要でした。

ポータブル電源への充電は、シガーソケットを使用した走行充電と、晴天時には160Wのソーラーパネルを使っています。

これまでの車中泊旅は、晴れそうな場所を探して移動していたので問題はありませんでした。

今後、梅雨の時期や雨、雪が続く日があればソーラーパネルはあまり役に立たないこともあるかもしれません。

私は冷蔵庫を使用せずクーラーボックスで代用。ポータブルクーラーも使用せず夏は涼しい北海道へ逃げていました。

電気の使用量は比較的少ないほうではないでしょうか。

家電を多く使用したり、パソコンで仕事や動画作成をしたりするような旅を考えている人はもう少し大きい容量のポータブル電源のほうがいいと思います。

充電設備も屋根に大型のソーラーパネルを取り付けたり、走行充電の機材を充実させたりしたほうがストレスのない旅になるでしょう。

まとめ

あなたが車中泊旅で何をしたいかによって、荷室のレイアウトや装備が決まります。

優先順位を考えましょう。

最初の頃は私も、あれもこれもと考えて妄想を膨らませていましたが、車内に関しては睡眠がいちばんと決めてから、荷室のレイアウトや装備を迷わずに決めることができました。

今現在、DIYで作り上げた私のライトエースは100点満点とは言えないかもしれませんが使い勝手や寝心地は90点以上。

今のところ大きく手を加える必要はなさそうです。

ライター:Kazzz

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執筆者プロフィール
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