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もしもの時のために!愛車に備えておきたいツール
キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジン・DRIMOから、実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるライターによる記事をMOBYがご紹介します。※以降の記事内容および記事タイトルはDRIMOからの引用・参照です
誰しもトラブルなど望んではいない。ましてや土地勘のない旅先では、できれば避けたいと思うのが当然だ。
まわりには知り合いもいない。販売店は定休日……。
往々にして、トラブルというものはそういう時にこそ起きてしまうものだ。今回はそんな、トラブルにどう備えるか、考えてみたい。
怖いのは「居室部分」のトラブル
「車部分」のトラブルであれば、ロードサービスを活用することもできる。そのために保険の付帯サービスを契約している人もいるだろう。
だが「居室部分」ともなるとそうはいかない。
水漏れがする、電気が通電しない、あるいは漏電が疑われる……そんなトラブルには、JAFも保険会社のロードサービスも当然ながら対応しない。
うまい具合にキャンピングカービルダーが近くにあったり(日本RV協会加盟店ならば)、自分が懇意にしている販売店やビルダーと連絡が付いて指示を仰げればラッキーだが、前述のように、店も休み、知り合いもいない、という状況だったら?
起きたトラブルの内容・程度にもよるだろうが、とりあえず旅を中止して帰るか、なんとか応急処置をするかの二択しかないだろう。
そんなとき、まず言えることは『道具がなければどうにもならない』ということだ。
「DIYは苦手だし、どうしていいかわからない(だから道具だけ用意しても無駄)」と思われるかもしれない。
だが、道具があれば、
1.トラブルの状況を写真や動画に撮る
2.ビルダーと連絡がついたり、あるいはSNSでそういうことに詳しそうな人に共有してアドバイスをもらう
3.やり方を教わりながら、道具を使って対処する
というプロセスを踏むことだってできる。
1と2が達成できればかなり心強いのは確かだが、肝心の道具がなければ、3は成し得ないのだ。
では、どんな道具を用意したらいいのか。最低限愛車に積んでおくべきツールについてご紹介しよう。
何はなくとも「ハンドツール」!
ネジ一本回せれば解決できることも、ねじ回しがなくてはどうしようもない。
整備のプロのように、山ほどの道具をそろえる必要はないが、+ーのドライバーを大小1本ずつ、8mm〜19mm程度のスパナ、3mm〜8mm程度の六角レンチ、あとはプライヤー程度があれば十分だ。
※アメ車オーナーならインチ工具も用意したい
バラでそろえてももちろんいいが、ホームセンターや工具関係の通販サイトを見れば工具セットが、安価で販売されている。
一通り必要なものはそろっているし、ケースに収められているので収納もしやすくて便利。コンパクトにまとまっているものを用意しておこう。
電気を”見える化”する「マルチテスター」
バッテリーの電圧を測ったり、断線を調べたりするのに使うのがマルチテスター。
ご存知の通り電気は見えないので、十分な電力があるか・漏れていないか・きちんと通電しているかを安全に確かめるには、計測器を使う以外にないのである。
マルチテスターにもいろいろあるが、何も高価なものを用意する必要はない。直流電圧、交流電圧と抵抗値が測れれば十分。
一般に「マルチテスター」の名称で売られているものは、こうした機能は基本的にカバーしていると思ってOKだ。
最近は見やすいデジタル表示の物もあり、おおよそ1000円以下で購入できる。
頼りになるテープ類
漏れた、割れた、剥がれた……etc.居室部分で起こりがちなトラブルである。
なにしろ走行中はずーっと、震度2か3で家を揺さぶり続けているようなものなのだから、想像に難くないだろう。
そこで役立つのが、さまざまな補修に使える粘着テープ類だ。
そこでまず思いつくのがガムテープだが、これはぜひ布ガムテープを用意したい。紙タイプは布タイプよりも弱い・水にも弱い・曲面に貼りづらいという欠点がある。
そしてできれば、一般的な布ガムテープより粘着力も布の強度も高いダクトテープがオススメだ。重たいものや力のかかりやすい場所に使うのに重宝する。
電気の絶縁に使うビニールテープもあるといい。
※注意※
配線の補修は、
・必ず電源を落としてから
・テスターなどで安全を確認してから行う
・経験のない人は、必ず経験者のアドバイスを受けながら行う
ことが大切だ。これらの条件がそろわないときは、手を出さないのが賢明だろう。
結束バンド
インシュロック、タイラップなど色々な名称で呼ばれていて、サイズも色々ある結束バンド。
ホームセンターなどで、色々な種類のセット売りされているものが便利だ。じゃまになりそうな配線やパイプを束ねたりするのに便利だし、細い割にはなかなかに強度もある。
まだまだ、細かく言い出したらキリがない。それにトラブルのことばかり考えるのも憂鬱だが、ここに挙げた程度のものを用意しておけば、かなりのケースに対応できるはずだ。
元から機械いじりが好きな人ならすでに持っているものばかりだろうが、自宅にあっても旅先では役に立たない。
まとめてしまえばさほどかさばるものでもないので、コンテナなどに収めて常備しておくことをお勧めする。
ライター:渡部 竜生
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