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【車中泊のマナー違反】あらためて確認してみませんか?!
キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジン・DRIMOから、実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるライターによる記事をMOBYがご紹介します。※以降の記事内容および記事タイトルはDRIMOからの引用・参照です
ブームを通り越して、レジャーの新しいスタイルのひとつとして定着しつつある車中泊。
でもまだまだ新しい遊び方なので、一部のモラルのない行為が問題になることもあります。
本記事では、基本に戻って車中泊でのNG行為について紹介しています。
万が一にも「知らず知らずのうちにマナー違反をしていた」ということにならないように、あらためてチェックしてみるのはいかがでしょうか。
こんな行為はマナー違反
まず車中泊において、ニュースに取り上げられるようなモラルに欠けるマナー違反とは、一体どのようなことでしょうか。
✔︎ 道の駅などの施設駐車場にテント・タープテントを張る
✔︎ 道の駅などの施設駐車場にテーブルや椅子を出して食事する
✔︎ 道の駅などで駐車枠からはみ出して、ルーフテントに登るための脚立を出す
✔︎ 大型トラックスペースや身体障害者用スペースに駐車をしている
✔︎ 3台分の駐車枠を使い、仲間同士で車2台を停める
✔︎ キャンピングカーのサイドオーニングを出して2台分の駐車枠を使う
✔︎ 車中泊禁止と掲示がある場所で車中泊をする
✔︎ アイドリングをし続ける
✔︎ 禁止場所で発電機を使用する
✔︎ ゴミの放置(不法投棄)
✔︎ トイレットペーパーの盗難
✔︎ 電気を盗む
✔︎ 施設の一部を使って、洗濯物を干す
✔︎ トイレの洗面台での洗髪や食器洗い、食事の準備を行う
✔︎ 迷惑な格好で施設内をうろつく
などが挙げられます。
なぜマナー違反をしてしまうのか
ではなぜ上記のようなマナー違反をしてしまうのでしょうか。
初心者でマナーを知らない/時代が変わった
まず理由の一つとして、車中泊初心者でマナーを知らないパターン。
これは車中泊を始める前に禁止事項の下調べをすることで防げます。
次に時代が変わった、です。
これは車中泊のベテラン層から聞いた話です。
「昔は許されていたのに……」
これ、多分違います。
昔からその行為はマナー違反であったと思われます。
しかし当時は黙認してくれる人が多かっただけではないでしょうか。
いつの時代でもマナーを守って楽しみたいものですね。
車中泊すること自体が目的になった
車中泊は本来、少なくとも15年くらい前までは目的地に向かう途中で行うものだったはず。
それが今や車中泊ブームとなり、車中泊そのものが目的となっていることが往々として見受けられます。
車中泊が目的であれば、もっと快適に過ごそうとして、いろいろと道の駅などにある設備を使ってしまうのも頷けます。
しかし道の駅などの施設は車中泊目的の人だけが使う訳ではありません。
朝、施設のトイレに行ったら「肌着でうろつく人と鉢合わせて、思わず悲鳴を上げてしまった」と聞いたこともあります。
これ、通報レベルですよね。
お出かけでテンション上がるのは、とてもわかりますが。
普段忙しく生活していて、たまにのお出かけ、テンション上がりますよね。
ちょっとハメ外しちゃってる自分に気づかないくらい、上機嫌なのではないでしょうか。
私も気持ちはすっごくよく分かります。
でも、テンションが上がっても一定のマナーやモラルを持たないと、知らぬ間に不法行為をしてしまう可能性だってあります。
道の駅やサービスエリア・パーキングエリア(SA・PA)での施設の正しい使い方を挙げてみたので、よかったらあらためて確認してみてください。
車中泊で迷惑行為をしないために、施設の正しい使い方
さて、そもそも道の駅や高速道路のサービスエリア・パーキングエリア(SA・PA)での車中泊は禁止されています。
ただし管轄の国土交通省のホームページでも、交通事故につながらないように仮眠はOKとなっています。
①車中泊や仮眠をするときの施設の使い方
施設の備品(トイレットペーパーなど)を持っていかないのはもちろん、盗電行為ももちろんNGです。
洗面やトイレなど、施設はきれいに使いましょう。
施設を使えるのを当たり前と思わず、設備を整えてくれる方への感謝の気持ちも忘れたくないです。
②「火」には特に気をつける。
最も注意したいのが火の取り扱いです。
火気禁止されている駐車場はもちろん、車内で調理する際に出火などにつながらないように、火の周りに燃え移りやすいものを置かないなど対策しましょう。
ポータブルバッテリーなどの電気類を使用する際は、負荷をかけすぎて電気火災につながらないようにしましょう。
またポータブルバッテリーによっては高温になる車内で、発火する可能性があるタイプもあります。
購入前に製品の特性を確認しましょう。
③ゴミを放置しない
自分が出したゴミは持ち帰りましょう。
車旅も日数を重ねるとゴミが溜まるので、旅の前にゴミを減らせる工夫を取り入れましょう。
④駐車枠を正しく使う
例え空いていても1枠に1台駐車しましょう。
またサイズ違い駐車や、優先駐車枠に駐車するのは遠慮しましょう。
⑤騒音を出さない
特にアイドリング禁止場所でのアイドリングはタブーです。
夏の暑さにはエアコン、冬の寒さにはヒーターと、エンジンをかけて使いたくなるのはわかります。
しかし車中泊する前提でお出掛けしているのなら、エンジンをかけなくても済む暑さ対策や暖房器具を用意してから出発しましょう。
禁止されている場所での発電機の使用も厳禁です。
使用可の場所でも騒音には気をつけましょう。
またドアの開閉にも気を払いましょう。
仮眠するのは夜には限りませんが、特に静かな夜間は周辺への配慮が必要です。
疲れを取るために休憩している人が集まる夜間の車中泊スポット。
ドアの開閉音は結構響くので、最小限の回数で静かに開閉しましょう。
生活音全般に言えることですが、例え防音処理が施されているキャンピングカーであっても、車内での宴会で盛り上がった声は外に漏れがち。
車外はみんな他人様ということを自覚しましょう。
⑥長期滞在は厳禁
自由気ままなのが車旅の醍醐味ですが、いくら気に入った場所だからといって、長期滞在は行わないようにしましょう。
仮眠や休息のための公共の場所である道の駅や高速道路・有料道路のSA、PAでの連泊や長期滞在はNG行為です。
⑦道の駅などでのキャンプ行為はNG
道の駅やSA、PAの駐車場でキャンプ行為をしてはいけません。
テントの設営はもちろん、テーブルなどを出しての調理や宴会もNGです。
「車中泊」を守ろう
みんながマナーを守って車中泊をすれば、社会的にも「車中泊」が今以上に認知されて、もっと便利に自由に車旅に出かけられるようになるはずです。
一人ひとりがマナーを守ることで、車中泊というまだ新しいレジャーを守っていきましょう。
あなたのキャンピングカーライフが、素敵な日常となりますように。
ライター:山縣 睦海
キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信!
- 執筆者プロフィール
- 車旅情報Webマガジン「DRIMO」
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