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住所・保険・車庫証明…バンライフを始めるために必要だった手続きについて

キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジン・DRIMOから、実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるライターによる記事をMOBYがご紹介します。※以降の記事内容および記事タイトルはDRIMOからの引用・参照です


バンライフを始めるために準備することってあるの?

こんにちは、現在キャンピングカーで日本一周しながらリアルにバンライフを送っているガタガタgogoの、むっちゃんです。

今回は、動かない家を断捨離してバンライフを始めるために、私たちが実際にした手続きについてご紹介します。

多少面倒なこともありましたが、現在我が家が安心してバンライフを送れているのは、手続き関係をしっかり済ませたからだと思っています。

事前準備をしっかりしていれば、快適で楽しいバンライフを送ることができるので、これからバンライフを始めてみようかなと思っている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

住所

バンライフを送る上でよく聞かれるのが「住所はどうしているの?」という質問です。

我が家の場合は、家族が住んでいる実家に籍を置いています。

通院との兼ね合いで定期的に実家に立ち寄るので、手紙などはそのタイミングで受け取るようにしています。

車庫証明

我が家では、車庫証明は実家の駐車場で取りました。

事前に警察署で相談をしたのですが、「家から2㎞以内の駐車場ならOK」とのこと。結果的に我が家は実家の駐車場で取りましたが、同じ町内に住んでいる祖父母宅の駐車場でも申請できたようです。

駐車場がない場合でも、月極駐車場を借りれば、その住所で車庫証明を取れますよ。

「車庫飛ばし」にあたらない?

「車庫飛ばし」とは、車庫証明で登録された場所とは違う場所に車を保管し、使用すること。法第157条公正証書原本不実記載等の罪に該当し、罰則の対象になります。

せっかくバンライフを始めるのに車庫飛ばしにあたって罰則を受けるのは絶対にイヤだったので、こちらもあらかじめ警察署に問題がないか相談しました。

結論から言うと、我が家のケースは車庫飛ばしにはあたらないそうです。

その理由は「いつ戻っても、常に車を停められるスペースが確保されている」から。

つまり、あくまでも籍を置いているのは実家であって、バンライフは「長期のくるま旅をしている」だけ、いつ車庫証明を取った駐車場に戻っても駐車できる状態にあるから、ということです。

いろいろと相談に乗ってくれたので、思い切って警察署で相談して良かったです。

ちなみに、8ナンバーの長さ5.7mまたは幅1.9mを超えるキャンピングカーや8ナンバーのキャンピングトレーラーは、自宅から2kmより離れている駐車場でも車庫証明を取得することが可能な特例措置もあります。

ただ、上記の車両に該当すれば、どこの駐車場でも良いというわけではなく、管理人が設定されていること、事業として自動車の保管管理を行っていることなど、一定の基準を満たしている保管場所という条件がありますので、駐車場が用意できないという方は一度ビルダーさんに相談してみると良いと思います。

自動車保険

我が家の場合、自動車保険は前車のN-boxの保険の内容を変更して、キャンピングカーへ適用しています。

自動車保険の内容を変えるにあたって重視したのは、ロードサービス、対物・対人補償です。

というのも、以前、ビルダーさんにタイヤがパンクしてしまった場合のタイヤの交換方法を教わろうとした際、『キャンピングカーは普通車と異なってジャッキアップもきちんとした道具がないと厳しいため(特に我が家は常に最大積載量なので)、パンクしても無理に自分達で替えようと思わず、困ったら素直にロードサービスに頼るのが一番』とのアドバイスを頂いたからです。

素人が作業することで二次災害が発生する可能性があるんだな、と改めて感じたので、手厚いロードサービスを選ぶことにしました。

また、普通車と車体が重たいキャンピングカーとでは、ぶつけた先へのダメージの差がキャンピングカーの方が大きいため、対物・対人補償に関しても入念に決めました。

参考までに、我が家が加入している保険内容は以下の通りです。

・対物:無制限
・人身障害
・車両保険(自己負担あり)※もちろんロードアシストあり!
・弁護士特約  ……など。

ちなみに、保険の内容を変更するにあたり、車両保険の金額は車体の購入費と同じくらいが良いとのことでした。

バンライフ用のキャンピングカーに自動車保険をかけるのは疑問や不明点が多いと思いますが、車から車への乗り換えの場合、我が家のように内容を変更できることもあるので、分からないことがあればどんどん専門家に尋ねましょう。

相手はプロなので、下手に隠し事さえしていなければ、できる限りの提案をしてくれますよ。

保険証

次に、健康保険です。

今まで会社が全部してくれていた手続きを自分でしなければいけないので面倒ですが、放置しておくわけにもいけません。

離職して、収入がない状態でバンライフを始める我が家では、会社員時代に加入していた健康保険に継続して加入できる「任意継続健康保険」と、一般的な「国民健康保険」という、2つの選択肢がありました。

それぞれメリット・デメリットがありますし、退職時の標準報酬月額などによって支払額が変わるので判断に悩みましたが、我が家では「任意継続健康保険」を選ぶことに。

夫婦のどちらかが扶養に入れるので、よりメリットが大きいと感じたからです。

もちろん、人によって何がベストかは異なるので、やはりこちらも専門家に尋ねるのが一番安心です。

住民税

住民税は1年分をまとめて支払っています。

住民税は前年の収入によって支払う金額が変わるので、バンライフを始めるにあたって計画立てて離職される方は、念頭に置いて行動を起こすとお得になるかもしれません。

国民年金

在職中は厚生年金に加入していましたが、離職に伴って国民年金に切り替わりました。

私の場合は国民年金をカードで払うとポイントが付くといった主婦心をつかむお得な特典があったので、我が家では最大期間の2年分をまとめて支払ってから旅をスタートすることに。

すぐ取り出せるようにしているモノ

ちょっと話はそれるかもしれませんが、我が家ですぐに取り出せるようにしている証書関係もご紹介しておきます。

車検証

車検証、自賠責保険(強制保険)の証明書は、すぐ取り出せる場所に保管しています。

いざというときに必要になるのはもちろんですが、車検証はフェリーに乗船するときにも求められることがあるからです。旅をしている最中は意外と出番が多かったりします。

保険証

我が家では通院しながらバンライフを送っているので、不本意ながら定期的に保険証が活躍してくれます。

当然ですが、急病・ケガのときも保険証は必要になるため、持っていると安心感がありますね。

素敵なバンライフのために、手続きはしっかり済ませよう!

我が家のような長期間に及ぶバンライフを送る人は少数派かもしれませんが、最近じわじわとバンライフを始める人が増えているようです。

短期間であったり、移住するまでのつなぎであったりする場合もあると思いますが、いずれにせよ、手続き関係はきっちり済ませておくのがベストです。

何かと面倒に思われるかもしれませんが、安全・快適はもちろん、法を順守することも楽しいバンライフには欠かせないので、しっかりと準備していきましょう!

ライター:山縣 睦海

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執筆者プロフィール
車旅情報Webマガジン「DRIMO」
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