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車中泊&バンライフに「商用バン」を選ぶ、そのメリットとデメリット

キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジン・DRIMOから、実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるライターによる記事をMOBYがご紹介します。※以降の記事内容および記事タイトルはDRIMOからの引用・参照です


車中泊やバンライフをこれからスタートしようと考えている方は、車中泊用の車を選ぶ際、どのようなポイントに注目して選んでいるのでしょうか。

ネットで写真を見ていると、車中泊・バンライフを楽しまれている方が乗っている車の車種はかなり幅広く、ワゴン車や商用バンなどの比較的大きい車だけでなく、軽バンや軽自動車など小さめの車も、工夫をして車中泊仕様にカスタマイズしている方が多くいらっしゃるようです。

さまざまな車がある中で、筆者が車中泊仕様にDIYしたのは「商用バン」と呼ばれるものです。

商用バンを選んだのにはもちろん理由があるのですが、メリットだけでなくデメリットがあるのも現実。

今回の記事では、筆者がバンライフ・車中泊のために「商用バン」を選んで実際に感じたメリットやデメリットと、商用バンを選んだ理由などをご紹介していきたいと思います。

これから車中泊やバンライフのために車を購入する予定のある方や、商用バンの購入を視野に入れいている方は、ぜひ記事をチェックしてみてください。

メリット1.構造変更で後部座席を減らして「自由度の高い内装」に

車中泊・バンライフに貨物自動車である「商用バン」を選ぶことの1番のメリットは、構造変更をすることで乗車定員を減らし、後部座席をすべて取り除いてしまうことができる点です。

後部座席部分をフルフラットにし、車内での生活スペースを広くとれることから、特に車中泊仕様にDIYカスタマイズする予定のある方に最適。

商用バンと違いワゴンの場合は、「乗用車」であることから後部座席部分の50%以上を乗車スペースとする必要があるため、後部座席をすべて取り除くことができず、フルフラットにすることが難しいのです。

SNSでよくみかける海外のバンライファーの車のように、内装にこだわっておしゃれにDIYをしたいと考えている場合、この点が最大にして最強のメリットといえるのではないでしょうか。

メリット2.オプションが少ない分、購入時の「価格」を抑えることができる

商用バンにはつけられるオプションが少ない分、購入時の価格を抑えることが可能です。

ワゴンはスピーカーやクーラーが後部座席部分にもあるため、商用バンに比べると車体価格が高額に。

価格帯の安さは新車だけでなく中古になるとさらに安くなって購入しやすくなってきます。

DIYカスタマイズするのなら抵抗があまりない中古が良い、と考えている場合はかなり安価に車体を購入することができるのではないでしょうか。

デメリット1.「車検」が年に1回必要になる

メリットがあればもちろん、デメリットもあるのが現実です。

1つめのデメリットは、商用バンは乗用車と違い「年に1回の車検」が必要になる、という点。毎年車検に出す手間と費用がかかるので、そのあたりを購入前の時点で考慮しておかなければなりません。

筆者の場合は休日のみ車中泊旅をするスタイルのため、毎年かかる車検費用は多少痛くはありますが、手間の部分は最初から想定していたこともあり、さほど大きな問題ではないように感じています。

しかし、家を持たず1年を通して車で生活をしている「バンライファー」なら話は別。旅の予定を変更したり、いったん旅をストップさせて毎年車検に車を出すのは、かなり大きな手間となるようです。

また車検に車を出している間は住む場所自体がなくなってしまうため、ホテルなどの宿泊費用も車検費用と合わせて見積もっておく必要があります。

デメリット2.「断熱材」が少ないため「暑い」「寒い」に対応しづらい

2つめのデメリットは、「断熱材」について。

商用バンは車に使用されている断熱材が少なく、乗用車と比べると車内で暑い・寒いに対応しづらいという点があります。

ただこの点はDIYカスタマイズする際に自分で断熱材をいれることも可能なため、さほど問題ないように感じています。

断熱材をいれるような大規模なDIYカスタマイズを想定していない、そのまま車中泊グッズを積み込んで旅に出たいといった場合は、暑い・寒いに対応するための別のアイテム(スポットクーラーや電気毛布など)を使用するなどの多少の工夫が必要です。

しかし、断熱材の有無で冷房・暖房器具の効きもかなり違ってくるため、可能であれば断熱材を追加してから、車中泊旅に出かける方が良いでしょう。

デメリット3.「乗り心地」がとても悪い

「商用バン」は前述したように乗用車ではなく「貨物用」であるため、もともと人が乗ることを考慮して設計されておらず、その分乗り心地はとても悪くなります。

実際、商用バンに乗って出かけるたびにストレスに感じているのが「揺れ」と「音」の問題です。

道の凸凹に対応しきれず走行中に車体がかなり揺れるため、特に車酔いをしやすい方には長時間乗り続けるのは大変。

自然豊かな場所に行けば行くほど、舗装がきちんとされていなかったり砂利道を走る必要があったりと、揺れを避けることは不可能になってきます。

また外部の音も取り込みやすく、「隣に座っていても声が聞き取れない」ということがかなりの頻度で起こります。

それは道が悪ければなおさら。車体が揺れるたびにガタガタと大きな音を発するため、お互いの声はもちろん、かけているラジオや音楽も聞こえません。

道路がきちんと舗装され、安定して走れる場所に到達するまで、揺れと音の大きさにひたすら耐えているというのが現実です。

デメリットの方が多くても「商用バン」を選んだ理由

結論から言ってしまうと、商用バンが車中泊をする際、車内スペースの確保やDIYを考えた場合の自由度の高さなどを考えた場合にはメリットが大きいのですが、車としての性能、たとえば乗り心地や暑さ・寒さに対応しやすいかなどを考慮した場合、デメリットの方が多いのは事実です。

また車中泊だけでなく通勤や買い物など普段使いをすることを想定した場合には、商用バンよりは同等の大きさのワゴン車を選ぶ方が使い勝手は良く、メリットは多いです。

それでも筆者が商用バンを選んだ1番大きな理由は、DIYを最初から想定していたから。購入前から大きいベッドを常設する予定もあり、広さを1番優先した結果といえます。

結局、車を選ぶ際に「自分が求めるポイントをすべて押さえる」というのは不可能に近いため、「何を優先するのか」「譲れない点は何か」を明確にしておくことが、大事になってくるのかもしれません。

メリット・デメリットをしっかりと理解して車種を選択しよう

今回は、車中泊やバンライフに「商用バン」を選んだ場合のメリット・デメリットをご紹介しました。

「商用バン」はデメリットが多く目に付く印象がありますが、スペースの広さやカスタマイズに自由さなど、他にはない魅力もたくさんあります。

実際、現在筆者が車中泊のためにDIYカスタマイズした商用バン「ボンゴブローニイ」は人気がとても高く、中古車市場の中でもなかなか手に入らないという状況のようです。

乗り心地はイマイチかもしれませんが、中古で購入してから3年、木材や荷物の重さをものともせず、一度も故障せず乗り続けることができているのはさすがのひとこと。

個々の車中泊スタイルであったり、車中泊旅の頻度や目的・予算などを考慮した上で、車中泊に「商用バン」を選ばれた際には、できるだけ長く旅のお供として大切に乗っていってあげてください。

ライター: haru.

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執筆者プロフィール
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