更新
5年間のキャンピングカー生活! リアルな体験から感じた変化とは?
キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジン・DRIMOから、実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるライターによる記事をMOBYがご紹介します。※以降の記事内容および記事タイトルはDRIMOからの引用・参照です
キャンピングカー生活を始めた頃とこんなに違う!
2018年から家を断捨離して中古キャンピングカーに住んでいる、やまがた夫婦です。
日本一周のために始めたキャンピングカー生活も、年数を重ねることで「車内の装備・搭載品」にも変化がありました。
本記事では、5年間で変わった荷物の内容について紹介。
限られた車内空間。これから、私たちと同じように長期にわたる車旅を始められる方に、衣食住をベースにした「リアルなキャンピングカー生活の荷物」が参考になりましたら幸いです!
キャンピングカー生活の変化
日本一周を始めるに当たり家を断捨離したため、キャンピングカーに1年分の衣類・寝具を積み込みました。
衣類
元々ミニマリスト気質で洋服はそんなに多くは持っていませんでしたが、それでも衣類をかなり減らしました。
それから丸4年が経過して、さらに少なくなった衣類。
今は1年を通してトップス、ボトムス、アウター含めて10着を着まわしています。
週に1回のコインランドリーでまとめて洗濯しているので、全国のコインランドリー事情にも詳しくなりました。
ちなみに旅を始める前に洗濯洗剤を用意しましたが、コインランドリーは基本洗剤が自動投入されるため、不要でした。
よく「キャンピングカーだから荷物もたくさん載るでしょ」と言われますが、実際はそんなに荷物を積んでいません。
常に車内でライターの仕事をしながら旅暮らしをしているので、荷物でゴチャついた空間だと落ち着いて原稿が書けないからです。
大ざっぱで面倒くさがりな私ですが、緊急で車両を移動しなければいけないときを想定して、荷物が転がらないように「出したものは常にしまい、収納できないほどの量のものは買わない」を守っています。
実際に生活する上で利便性や機能性を重視しているうちに、自然とミニマムになっていった感じです。
もしあなたが旅をはじめるなら「あれも必要、これも必要」と思うものを、一応すべて搭載してみてください。
そこから、生活空間や使用頻度に合わせて随時減らしたり増やしたりするのがおすすめです。
寝具
長期にわたる車生活になるため「睡眠の質を上げて体力回復に努めたい!」という気持ちが強いです。
なので家にいた頃と同様に、車内でも夏用、冬用の布団を分けています。
冬物はとにかくかさばるので「布団用圧縮袋」を導入。
家に住んでいた時代から使っている掃除機で、圧縮袋の空気を抜いてぺったんこにしています。
元々は車内の掃除のために載せていた掃除機ですが、季節の変わり目には布団の入れ替えに大活躍のアイテムです。
しかし圧縮して薄くなるものの、サイズは変わらない寝具。
我が家では、リアベッド下を寝具の収納場所にしています。
「リアベッド下」と一言でいっても、車両によって容量が異なります。
我が家は発電機を搭載しているため、リアベッド下の収納スペースはそれほど広くありません。
キャンピングカー生活の必需品
衣類や寝具は全体的にミニマムですが、タオルだけは多めに積んでいます。
車旅にタオルは必須アイテム。
「タオルを多めに搭載しておいて正解だった。自分に感謝。」と思ってきた体験をいくつか挙げます。
●体を清潔に保ち、ニオイを防止する
例えば汗をかかない季節であれば、毎日お風呂に入れないまたは入らない環境のときに、濡れタオルで体を拭くだけで気持ちよく眠れます。
特に冬場、車内でリモートワークをする私は肩が凝りやすので、ホットタオルで首の後ろを温めて血行をよくして肩こり軽減に努めるようにしています。
365日、常に車内での生活のため、車内のニオイ問題にも敏感です。
汗をかく季節はこまめに汗を拭くことで、体を清潔な状態を保つようにしつつ、ニオイ対策もしています。
●遊びの幅が広がる
出先で思わぬ「名湯」や「足湯」に出会うこともしばしば。
そして偶然に出会う、綺麗な海や川。
「濡れてもタオルがたくさんあるから大丈夫」という気持ちから「ちょっと水遊びしよう」と、遊びの幅が広がります。
マリンレジャーの体験なども、思い立ったら気軽に参加できます。
「タオルがなくて拭けないから海に入れなかった」なんて、せっかくの旅先でもったいないことはしたくありません。
海がきれいなエリアを訪れたときは、立ち寄ったすべての海岸で水遊びを楽しみました。
これもタオルを多く常備しているからです。
また冬場は、濡れタオルを車内に吊るしておくと乾燥対策にもなるので、タオルはぜひ余分に2〜3枚は常備しておくことをおすすめします。
キャンピングカー生活の消耗品
旅を始めた頃は、トイレットペーパー、ティシュペーパー、マスクなどの消耗品の在庫は持っていませんでした。
しかし先に述べた衣類などのかさばる荷物が淘汰されたことで、収納スペースに余裕が生まれたことで、在庫を持てるようになりました。
夫婦そろって花粉症のため、なによりティッシュが手放せません。
安いときに買っておけるのは、お財布的にも助かっています。 車内トイレ使用派のため、トイレットペーパーも必需品です。
その反面、キッチンタオルは使わずに、洗って使いまわせる食器用のタオルを導入し、ゴミの削減につなげています。
キャンピングカー生活の食事
2018年から2023年になり、私たちも年齢を重ねました。
“あの頃”は、毎晩「お肉を食べないと気がすまない!お腹いっぱいになるまで食べないと気がすまない!」という日々でしたが、最近は体調を整えるために野菜多めで、汁物や蒸し物を多く食べるようになりました。
特に変わったのは、お夕飯に「おみそ汁」を導入したことです。
そもそも車内での自炊は、揚げ物など油を多く使う場合は洗い物も一苦労です。
以前私は月に数回の揚げ物をしていましたが、ここしばらくは、揚げ物の回数が減ってきています。
そして揚げ物の代わりに、さまざまな食材を使ったおみそ汁を食べるようにしています。
さて、みなさん、沖縄の「おみそ汁」をご存知ですか?
私は沖縄のおみそ汁と出会ったときから、おみそ汁の概念が変わりました。
沖縄のおみそ汁には、大根や人参、きのこ類、島豆腐などおみそ汁に合いそうな野菜から、もやし、ピーマン、 ゴーヤなどたくさんの野菜、そして海藻、かまぼこ、ポークの缶詰など、実に様々な具材がたっぷり入っています。
本州でいうところの「豚汁」の豪華版といった感じです。
この、沖縄のおみそ汁から「みそ汁に正解も間違い」もないと教えてもらいました。
それからはその時々で食べたい具材や、スーパーで見つけた見切り品の食材を傷む前に苦労せず使いきれるようになりました。
積極的に野菜を摂取できてお腹もいっぱいになって、健康的にもいい食事環境は、年齢を重ねた一番の変化です。
このように体の変化と共にスタイルを変えてきた車内での自炊ですが、ずっと変わらないこともあります。
それは防災意識から、「保存食のローリングストック」を取り入れていることです。
ローリングストックとは災害時に備えて少し多めに食料を備蓄(ストック)しておいて、古いものから食べてまた補充するという考え方。
日持ちする防災食品も賞味期限や消費期限はあるので、年に2回、保存食の棚卸しの日を導入しています。
万が一のときに「こんな味なんだ、美味しくないな、味が濃いな、慣れない食感だな」というギャップを減らすためでもあります。
また、旅するお仕事の幅が広がったことで食レポも増えて、いつもは食べないような美味しいグルメとたくさん出会えたのは、役得としかいえません!
お仕事をいただける環境に感謝です。
そして私たちの発信が、少しでもみなさんのキャンピングカーライフのお役に立てたら、これほどうれしいことはありません。
2018年当時のお話
5年前は今ほどキャンピングカーで日本一周をしている人はいなかったと思います。
長期車旅の参考になる情報がなかったため、必要な装備や荷物のことも一つ一つ手探りでした。
そこから実際にキャンピングカーライフを続けるていくうちに「これがあるから、キャンピングカー生活が楽になっている、潤っている」という設備や装備にもたくさん出会いました。
これからも私たちのリアルなキャンピングカー暮らしの様子が、これからキャンピングカーで旅を始めたい人のお役に立てたら幸いです。
ライター:山縣 睦海
キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信!
- 執筆者プロフィール
- 車旅情報Webマガジン「DRIMO」
- キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジンです(https://news.drimo.jp/)。実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるラ...