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軽トラの荷台に身近なあの家具を置いてみたら利便性が飛躍的にアップした!

キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジン・DRIMOから、実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるライターによる記事をMOBYがご紹介します。※以降の記事内容および記事タイトルはDRIMOからの引用・参照です


軽トラカスタムが活況だ。

それがまた様々な方向性や個性があって、見ているだけでも面白い。

そんな中、私の目指しているのは、外観はあまり奇抜にならず、車中泊専用車でもなく、軽トラ本来の用途である荷物の運搬にもしっかり使えるマルチパーパスなクルマだ。

そして、荷台を合理的且つ快適に活用するための手段として、吊り棚式のカウンターのようなものを荷台の前面に設置した様子や、コンテナボックスの活用などについてこれまでこの場でお伝えしてきた。

しかし、これで完結ということはない。使っているとさらに何か工夫を凝らしたくなってくる。

そこで今度は、簡単に積み下ろしができて荷台の汎用性を損なわない棚の設置方法を考えた。

もちろん走行中に動いたり倒れてしまわないことは必須条件だ。

今回の記事ではその棚の設置の仕方の工夫などについてご紹介したいと思う。

高さを活用するために

軽トラの荷台の床のサイズは凡そ2m x 1.4m

面積を畳に換算すると、縦にあと30cm長ければちょうど畳2枚分くらいになる。広いようなそうでもないような、なんとも微妙な空間だ。

微妙とは言っても、一人分の部屋のようにして使うのには程良い広さ。

または程良い狭さとも言える。

しかし、私の場合はしっかり荷物を運ぶクルマとしても使いたいので、完全な「お部屋」のような状態にしてしまうことはできない。

そして、ある時は…ではなく、同時に両方の役割を担ってもらいたいと思っているのだが、この広さでは荷室と居住空間を完全に分けるのは無理がある。

「少し片付ければ寝られるような状態」に作り上げる工夫が必要で、それには積み重ねも可能なコンテナボックスの活用が便利というところまでは以前お伝えした通りだ。

しかし、重ねられることが便利で合理的ではあるのだけれど、実際にキャラバンの車内で背の高いタイプのコンテナの上に高さの低いタイプを二つ重ねて使ってみたところ、一番下の箱を開けるのがだんだん面倒なってきて。

開けるのが面倒だと頻繁に使う物を入れておくわけにも行かない。

しかし、開ける頻度が低いとそこに入れた物の存在や入れたことまで忘れて使わなくなってしまい、結局使わない物を積んでいるといった悪循環も発生する。

三段重ねはあまり使いやすくはなく、結局二段重ねに落ち着いた

軽トラの荷台でも組み合わせや積み重ねを色々試してみたところ、コンテナボックスを外に出して使うのであれば背の高い方のタイプを二段重ねにして積んでおいても良いのだが、室内では背の高い方のタイプの二段重ねは高すぎ(70cm程になる)て、ちょっと使いにくかった。

そして色々試してみた結果、コンテナボックスの積み重ねは、室内で使うことを考慮すると、背の低い方のタイプ二段重ね(高さ50cm未満)か、低い方のタイプと高い方のタイプの混合二段重ね(高さ約60cm)までが妥当となった。

ところが、こうして見ると、二段重ねにしただけでは、140cm近くあるBoo3(愛用の荷台用シェル)の室内高をもう一つ活かせていないようで勿体無いような感じもする。

また、コンテナボックスに入れてしまうと蓋の開け閉めをする必要があるが、サッと取り出したい物まで全てがそれでは結構面倒臭い。

荷台前面部分のスペースはもう既に結構使ってしまっているし、オプション設定の開け閉めのできるようになっているキャビンとの間の窓を塞いでしまいたくもないから、もうこれ以上ここは使えない。

とはいえ、せっかく荷台の3面全てアオリまで全面解放するBoo3なのに、棚のようなものを固定してしまってどこかの面を開かなくしてしまうような使い方は、汎用性を損ためマイルールでNGとしている。

この矛盾を解消してくれる簡単に積み下ろしができて重量もあまり重くならない棚のようなものを設置する何か良い方法はないものかと色々考えた。

そこで、家にあったカラーボックスをまずは試しに荷台の左後ろの隅に置いてみた。

こう言ってしまうのは些か失礼ではあるが、安っぽい家具の代名詞のような、あのカラーボックスだ。

ここに置いた理由は、荷台の右半分は車中泊する際には居住空間として使うスペースになるからNGで、左の前の方に置くとポリタンク置き場が使えなくなってしまうからNG。

というわけで自ずとここになった次第だ。

しかし、安っぽいとバカにしてしまったカラーボックスだが、置いてみたら高さも幅も奥行きもとても良いサイズ感で妙にしっくりきた。

そして、カラーボックスならあまり重くもない。

また、カラーボックスは色々なメーカーで作っているようだが、ほぼ規格サイズのような物なので、この棚にピッタリ合う箱やバスケットのような物が各種揃っている。

それがまた大変都合が良く、箱やバスケットにまとめて入れれば棚に収納できる物の量が増え、箱やバスケットごと落ちない工夫さえすれば、収納物の落下を防ぐこともできる

また、コンテナボックスと同様、用途に応じて箱やバスケットごと入れ替えることもできるので、憧れのサンダーバード2号式システムをここでも採用できる。

そして、カラーボックスは背面の板を抜いてしまうことも可能だから、室内側からも車外側からも使える棚にすることも容易だ。

ということで、当初は試しに置いてみただけだったけど、このままカラーボックスを利用する(写真の中の試し置きしたカラーボックスと実際に設置したものとは別)方向で考えることにした。

しかし、荷台にはオプションのウレタンマットが全面に敷き詰めてある。

硬めのウレタンなので、コンテナボックスを置くのには何も問題ないが、さすがにカラーボックスのように底面の寸法より高さの方が勝る物を置くとグラグラしてしまう。

このままでは無理なので、まずは床をなんとかしなければならない。

カラーボックスが倒れなくするための工夫

荷台の左半分にコンパネを敷いた

荷台に敷いてあるオプションのウレタンマットは左右2分割になっているので、カラーボックスを置く側のウレタンマットを外してしまう手もある。

しかし、このマットのおかげで床下からの断熱性と遮音性が格段に高くなっているのに、それを落としてしまうのは残念だ。

また、そうしてしまうとウレタンマットの厚みが4cmもあるため左右に結構な高低差ができてしまう。

これは大きな荷物を積む際などに具合が良くなさそうだ。

そこで、実はこれはカラーボックスを置く計画を練る前から考えていて先行して実行していたことなのだが、居住空間は荷台右側に定着したため、荷台左側に60cm程度の幅のコンパネをウレタンマットの上に敷いてしまうことにした(実際に先程の試し置きした際の写真でも既にコンパネは敷かれている)。

それなら断熱性と遮音性を損なうこともなく、この上にカラーボックスのような少し背の高い物を置いてもぐらつくことがなくなる。

むしろ補強のプレスラインの溝で凸凹している荷台の上に直に置くより安定性が高まる程だ。

また、コンパネの厚み分の12mmの段差なら大きな荷物を積む際も許容範囲だ。

そしてさらに、コンパネを敷くことで棚以外にも何か重い物を置いたときにウレタンを傷めてしまうようなことがなくなる利点もある。

また、ウレタンマットが滑り止めになるので、敷いたコンパネを特に固定する必要もない。

ハイゼットやキャリイはオイルや冷却水の点検・補充程度は座席を上げればできるが、本格的にエンジン類をいじる場合には荷台にある蓋を開けなければならない。

その蓋を開けるのがあまりに面倒になってしまうと厄介だが、この程度ならそれも大した手間にならずに済む。

カラーボックスの底に足を付けた

コンパネを敷くことで床はしっかりしたが、これだけではまだ全く不十分だ。

他の荷物で支えて実験してみたところ、ちょっとしたワインディングロードを走るとカラーボックスは倒れていた。

しかし、簡単に積み下ろしができる状態にしておくことが大前提であり、またコンパネの項目でも書いた通り、エンジンルームの蓋を開けやすくしておかなければならないこともあるため、床のコンパネにカラーボックスをビス止めするわけにはいかない。

そこで、コンパネの横幅と同じくらいの長さに切った1 x 4材をカラーボックスの底に足(脚ではなくフットのほう)として取り付けることにした

1 x 4の板の厚み程度なら高い下駄を履いたようなことにもならず、他の荷物を置く際の邪魔にもならない。

この足が車両の内側方向へ向くようにして置けば、カラーボックスが車両の内側方向へうつ伏せに倒れることがなくなる。

そして、床のコンパネにはカラーボックスの底に付けた左右の足の間隔と同じ長さに切った1 x 4材を打ち付けた。

下の写真のようにこれを跨ぐような形でカラーボックスを置き、このまま止まるところまで内側へスライドさせれば、カラーボックスは車両の前後方向にも荷台の内側方向にも動けなくなる。

下の写真が入り切ったところだが、これで側面のアオリを上げればカラーボックスは全ての方向へ動けないことになる。

そして、側面のアオリに支えられて車両外側方向に倒れることはなく、左後ろの柱に支えられて車両後方に向かって倒れることがないが、車両前方に向かってカラーボックスが倒れそうになっても後の柱に引っ掛かって倒れることはない。

至ってシンプルだが、カラーボックスがどっち方向にも倒れず、簡単に積み下ろしのできる仕組みだ。

両面から使える棚にするためにした工夫

カラーボックスが倒れず簡単に積み下ろしができる方法は解決したが、棚を置くなら室内側からも車外外側からも使えるようにしたいと考えていた。

カラーボックスの背面の板は簡単に外すことができるため、外せば裏のない素通しの棚にはなる。

しかし、車両外側の面はBoo3のパネルに支えられ、細かい物でなければそちら側に落下してしまうことはないのだが、室内側は何も支えなどなければ収納した物が落ちてしまう。

そこで、カラーボックスの背面に付けられている薄いベニヤ板をカットして、ベニヤ板のはまる溝に戻しストッパーにすることを思いついた。

本来はカラーボックスの裏面になる側を室内側に向けて設置し、このストッパーで棚に置いたバスケットや箱が落ちなくするといった、簡単な仕組みだ。

固いタイプのバスケットや箱だとストッパーのせいで取り出しにくくなってしまったり、取り出せなくなってしまうが、布のバスケットなそれも問題ない。

因みに、そのままでは柔らかすぎるので、中に程々の高さの段ボールの箱やプラスチックのバスケットを入れて使っている

簡単だけど、これで外側からも内側(室内)からも使える棚になった。

しかし、この背面用の板は棚が歪まないようにする役目も担っているため、全部外すと棚がグラグラと歪みやすくなってしまう。

そこで、一番下の段だけ普通に背面用の板を入れることにした。

下段だけでも裏板が入っていると歪みに対する強さに大きな違いが出る。

しかし、それでは一番下の段は室内側から使えなくなってしまうが、入れる物を選ぶことでそれも解決。

一番下の段はタイヤチェーンやジャンプスタート用ケーブル、ホイールナット用のレンチ、輪止めなどを入れておくことにした。

これらは必ず車外で使う物だから、室内から取り出せるようになっている必要はない。

収納する物の内容を考えると、むしろ室内側は塞がっていた方が好都合なくらいだ。

そして重量も比較的ある物なので、棚もより安定する。

全てバッチリだ。

化粧直し

所々写真が化粧直し前だったり後だったりと前後しているが、このカラーボックスは物置の中でかなり使い古していたもので、開いていたビス穴をパテで埋めるなど少々補修したり補強もし、木目プリントもいかにも安っぽいので、最終的には在庫していたクリーム色のペンキを塗って化粧直しを施した

ペンキは一回塗っただけでは乗りも悪く色むらもあるので、最低二回は塗る必要があるが、二度塗ればまあなんとかなる。

ペンキは一度で厚塗りするのではなく、少し時間はかかっても一旦乾いてから重ね塗りするだけで全然見栄えが違ってくる。

気のせいか少しカラーボックスっぽくなくなった感じもある。

上二段は、室内からも車外からもサッと出して使いたい物、主に調理しなくても食べられるスナック類やコーヒーセットなどと、商品(仕事で使うとき)など常時積んでおくのではなく一時的に積んでおきたい物を収納する棚として活用している。

外側から見た様子が上の写真、内側から見た様子が下の写真。

ご覧の通り、上二段はどちら側からもアクセスできる。

車両の後側になる棚の側面にはフックを付け、探さずに取り出したい箒とアオリを固定する際に使うワイヤーなどを掛けておく場所にした。

カラーボックスに付けた足の上がフォールディングバイク(電動アシストのミニベロ)の定位置になった。

コンパネの上に収まっているのでウレタンマットを傷めることもないし、居住スペースにも侵略していない。

これも思惑通りだ。

一番下の段の内側は板で塞がっているが、外側から見るとご覧の通り。

外で使う工具などが入っている場所といった感じがして良いと思っている。

軽トラ快適化計画は順調に進行

これでまたさらにBoo3+ハイゼットジャンボの利便性と快適度がアップした。

こうして日に日に完成度は高まり、軽トラ快適化計画は順調に進行している。

このクルマでは既に何泊かしているが、実際に使いながらアイディアを練り、こうして手を加えて行くのが最良の方法と思っている。

そして、それもまた楽しい。

黒いバッグがフォールディングバイクで、グレーのバッグがインフレータブルSUP。

これでどこに寝るの?と言った感じにも見えるが、後に置いたコンテナを左側のコンテナの上に重ね、インフレータブルSUPをその上に乗せれば1人が寝たり寛ぐのに十分なスペースがすぐに出来上がる。

寝られる軽トラ+フォールディングバイク+インフレータブルSUPの組み合わせで陸上の移動も水上の移動も自由自在だ。

オマケに軽自動車は交通費も安くつくから旅に出られる回数も多くなる。

準備は万端!

ライター:笠原 サタン

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執筆者プロフィール
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