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イメージは2階建て?!ポップアップルーフがついた!ADRIA TwinSportsはファミリーでもゆったり過ごせる

キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジン・DRIMOから、実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるライターによる記事をMOBYがご紹介します。※以降の記事内容および記事タイトルはDRIMOからの引用・参照です


室内スペースを拡張する方法の一つにポップアップルーフがある。

ヨーロッパではフォルクスワーゲンやメルセデスベンツの小型バン、あるいはワゴンへの装着が定番的だ。しかし最近、こうしたコンパクト系ばかりではなくなりつつある。

それらのバンやワゴンより一回り大きい、フィアット・デュカトにも装備するモデルが見られるようになってきたのだ。

ADRIA社のTwin Sportsもそんなシリーズだ。

ADRIA Twin Sports
ビルダー:ADRIA
タイプ:バンコン
ベース車両:フィアット デュカト
燃料の種類:軽油
乗車定員:4名
就寝定員:4名
全長:5,998mm(600SPB)6,363mm(640SG・640SGX)
全幅:2,050mm
全高:2,650mm
価格:11,473000円(600SPB)、11,759,000円(640SG)、11,792,000円(640SGX)
公式サイト

ヨーロッパでのトレンドを受けて

もともと、アドリア社にはフィアット・デュカトベースのTWINというバンコンのシリーズがある。

デュカト(ハイルーフ)は車内高が1900mmあり、車内で立てるだけの余裕は充分にあるため、ポップアップルーフは装着されていなかった。

しかし最近、ヨーロッパでは、就寝定員が多いモデルが人気に。

そこでTWINの新モデル・TWIN SPORTSでは、就寝定員を増やすためにポップアップルーフを追加したのだ。

アドリアの日本での総代理店であるデルタリンクが扱うTWIN SPORTSは次の3モデルだ。
・600SPB
・640SG
・640SLB

いずれも元になったTWINにポップアップルーフを装着して就寝定員2名から4名に増員、ファミリーユースにも対応できるようになったモデルだ。

「2階を増設」のイメージ

そもそもベース車の室内高が1900mmと、十分な高さのあるデュカト。

そこにわざわざポップアップルーフを増設した理由は、就寝定員を増やすため。

つまり、ベッドを設置するための方策だ。

そのため、TWIN SPORTSのポップアップルーフは、国産キャンピングカーのポップアップルーフのイメージとはかなり違うと思った方がいい。

国産車は「天井高を上げるため」に増設するので、部屋が上に向かって広くなるわけだが、TWIN SPORTSの場合は「2階に一部屋増える」イメージだ。

事実、2階につながる開口部は広くない。

そこを広くしたら2階にならないからだ。

ではその2階はどうなっているのだろう。

ポップアップ部分の三方にメッシュスクリーンを装備。

正面(進行方向)の1面は全開にすることも可能。

なにしろ車高2,650mmもあるので、見晴らしは抜群だ。

ポップアップルーフ部分の室内高は最大900mmあり、大人でも座って過ごせるサイズ。

見晴らしのいい一部屋として、就寝以外の時間にも活用できそうだ。

ベッドサイズは2000×1170mmのWサイズ。

つまり2人就寝できる。

ベッドマット下には樹脂製のスプリングマットも備わり、寝心地も抜群だ。

1階部分のレイアウトは、デュカトベースの定番

1階(?)部分の居室は、他社製品を含めて見てもデュカトベースのキャンピングカーによく見られる定番的レイアウトになっている。

前方

ダイネット
運転席と助手席を回転させ、固定式の2列目シートと向かい合わせに

中央部

キッチン
2口コンロと、給水100L/排水70Lタンクのシンク、3way冷蔵庫を装備

トイレ兼シャワールーム
LPガスのボイラーで、キッチンとシャワーは温水対応。トイレはカセット式

リア

・寝室にダブルベッド(常設)

居室部の窓は全てアクリル二重窓
運転席上からダイネットにかけては、大きなパノラマウインドウ

つまり、ヨーロッパでもっともポピュラーで使い勝手の良いレイアウト、ともいえる。

国産モデルには少ない常設ベッドは、小さなお子さんやシニアユーザーにはうれしい設備といえそうだ。

デュカトの車幅=2050mmはカムロードベースのキャブコンよりもスリム。

走行性能の高さやデザイン性は折り紙つき。

これまで、就寝定員の少なさでデュカトベースを諦めていた方には、魅力的なモデルの登場と言えるだろう。

ライター:渡部 竜生

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