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輸入車キャンピングカーオーナーが軽キャンパー買って実感した良い点と悪い点。

キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジン・DRIMOから、実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるライターによる記事をMOBYがご紹介します。※以降の記事内容および記事タイトルはDRIMOからの引用・参照です


私たちは、ローラーチームのLININGSTONE―KJというFIAT(フィアット)のDUCATO(デュカト)ベースの輸入キャンピングカーで車旅を楽しんでいます。

そしてこの度、軽自動車ベースの車中泊仕様車(軽キャンパー)を増車しました。

なぜ軽自動車にしたのか。

軽キャンパーのメリット。

普通車との、購入および維持費の比較。

使い勝手はどうなのか。

実際に買って乗ってみたメリットと、ちょっとしたデメリットなどついて紹介いたします。

軽キャンパー増車!なぜ?

そもそも、なぜ2台目に軽キャンパーを選んだのか?

その理由として、車旅を今後のライフワークとし、事業としてRVパークの開設やキャンピングカーレンタル(シェア)などを始めようと考えている中で、役所などの行政施設に出向く機会が増えたことがあります。

自宅は市内に近いこともあり、役所などには自転車や徒歩で行っていましたが、雪や雨などの天候に左右されがちです。

そこで普段の足となる車が必要と考え、当初はエコカー(アクア)を購入予定でした。

しかし、資金を出すのであれば、チョイ乗りのセカンドカー用途だけでなくいろいろと使い出がある方がいいという考えとなり、結果、軽キャンパーを購入することにしました。

購入した軽キャンパーは、三菱 タウンボックスワゴン(スズキ エブリイワゴンのOEM)をベース車に、株式会社ルート キャンパー事業部が発売している車中泊用のベッドやテーブルがセットになった「ちょいCam梓」を設置したもの。

見た目はごく普通の軽自動車で、車内の後部が車中泊スペースになっています。

ちょいCamの公式サイトはこちら

軽キャンパーのメリット(ちょっとしたデメリット)

・維持費が安い↑
・狭い場所(市街地の病院、自宅の軒先など)でも駐車ができる↑
・ちょいキャンができる↑
・街中でも楽に運転ができる↑
・スクエアボディーのため、小さいわりに沢山荷物が積載できる↑
・ベッド下にも収納ができる↑
・高速道路でもストレスない走行が可能(ターボ車の場合)↑
・今時のエコカーと比較すると、どうしても燃費が悪い(ターボ車の場合)↓

維持費が安い

やはり、メリットの一つは、車に関わる維持費ではないでしょうか?

軽自動車としての登録なので、まず税金が安い。

そして購入時の諸経費も普通車に比べて安かったです。

以下で、乗用車との費用比較シミュレーションをしてみました。

・自動車税(エコカーとの比較)
◆アクア:34,500円
タウンボックス:10,800円
※差額=23,700円/年

購入費用(乗用車との比較)
タウンボックスと同じ、2018年式の車体での比較
アクア:1,350,000円
タウンボックス:1,500,000円
※差額=150,000円

諸経費
アクア:25,000円(車検2年)
タウンボックス:15,000円(車検2年)
※差額=100,000円

おおまかな費用を比較してみると…
① 自動車税:アクア>軽キャンパー
② 購入費用:軽キャンパー>アクア
③ 諸経費:アクア>軽キャンパー

購入に関わる費用としてはアクアに比べると26,700円ほど軽キャンパーが高いです。

しかし、自動車税は割安となります。

燃費は、タウンボックスはターボ付きエンジンのモデルを選んだので12Km/L程度。

アクアの実燃費は30Km/L程度だそうです。

例えば、週末メインとチョイ乗り利用で、100Km×4週=400km/月だとすると、

1リッター165円として……

アクア:13.3L×165円=約2,200円/月
軽キャンパー:33.3 L ×165円=約5,500円/月
差額=3,300円/月で、年だと39,600円ですが、税金は23,700円軽キャンパーのほうが安いので、39,600円-23,700円=15,900円/年

月当たりだと1,325円、軽キャンパーのほうがガソリン代が多くかかる計算。

ただ、サマータイヤやスタッドレスタイヤなどの消耗品については、軽自動車が割安です。

総合的に考えて、チョイ乗り&週末利用であれば、軽キャンパーの導入はありだという結論に至りました。

狭い場所(市街地の病院、自宅の軒先など)でも駐車ができる

自宅での駐車

<アパートの軒先での駐車>

増車した際、自宅での駐車スペースが限られていることが多いと思います。

私たちの駐車場もスペースの余裕はありません。

自宅アパートの軒先なら空いていたので、ここに駐車が可能な車体サイズということも軽キャンパーにした理由の一つ。

軒先の高さの2.1m以下の車高で、玄関へ出入りする通路にもなっているため、車幅も軽自動車の規格でギリギリでした。

市街地での駐車

<軽キャンパーで行った病院の軽専用駐車場> ※すっぽりハマっています

病院などの駐車場は案外狭いものです。場所によっては、軽自動車専用の駐車枠が多いところもあります。

軽キャンパーであればもちろん軽自動車の規格サイズ内ですので、軽自動車専用の場所が空いていれば駐車が可能です。

特に掛かりつけの病院などで駐車場の数が限られている場合、とても助かります。

この年齢になると一つや二つの持病がありますので、日ごろの通院に軽自動車があると便利です。

ちょいキャンができて、街中の運転も楽々

<河川敷でのちょいキャン>※撮影地はキャンプ(テント可)、焚き火など誰でも無料な場所です。

車体サイズが小さいため気軽に出かけられて、近所で手軽にミニキャンプ(ちょいキャン)を楽しむことができます。

著者は天気が良い日には自宅から車で5分の所にある河川敷公園にて、カーサイドテントを設営し、ちょいキャンランチを楽しんでいます。

この列は縦駐車エリアで他車に迷惑が掛からないので、安心して利用が可能です。

そして、いちばんのメリットは車体サイズがゆえの運転のしやすさ。

街中を縦横無尽に走行できます。いままでは大きな輸入キャンピングカーで用事をこなしていましたが、やはりそれなりに気を遣う運転が必要でした。

軽キャンパーだと、渋滞回避のための狭い迂回路などでもスイスイ走れるので楽です。

スクエアボディーのため、沢山荷物が積載できる

<ラック下部の積載例>

以前から持っていた輸入キャンピングカーは居室は広いのですが荷室が狭いため、折りたたみ自転車を2台を載せるとほかの荷物は少ししか積めません。

それに比較し軽キャンパーは荷室の形状がスクエアであるため、これが軽自動車だとは信じられないほど沢山の荷物が積載できます。

積載例として、折りたたみ自転車(BROMPTON)、トランクカーゴ(Lサイズ)、マキタのブロワー(送風機)などの大きめの工具を積み込んでみました。

写真でも分かりますが、まだまだ積み込むことが可能なほどスペースに余裕があります。

このくらい荷室が広いと、通常の用途で困ることはないと思います。

<スノーピークのセパレートシュラフマットプラスが2人分、余裕で収納できる> ※71cm×φ28cm×2個

さらに天井のラックには、マット付きの寝袋がジャストフィットで積載できます。

ベッド下にも収納ができる

ちょいCam梓は、ベッド下に収納ボックスがあるため、とても使い勝手が良いです。

<収納例:ベッド下1>

OGAWAのカーサイドシェルターのほか、通常は使用しないAIZU製のシェード(フロンドと運転席、助手席ウインドウ用の3枚)を入れています。

これだけでも車内がとてもスッキリします。

<収納例:ベッド下2>

また、運転席に近いベッド下にはもう一つ収納可能か場所があります。

<折り畳みテーブルが収納できるスペース> ※折り畳み時のテーブルのサイズ=高さ:11cm、幅:17cm、奥行:70cm

モンベルのマルチフォールディングテーブルなど長物が入ります。

高速道路や雪道でもストレスない走行が可能

今回購入した軽キャンパーは愛知県の西尾張三菱自動車販売の一宮末広店にて納車され、自走で自宅まで乗ってきました。

<土岐よりみちの宿> ※Carstayのサイトから予約が可能です(電源の使用も可)

途中、岐阜の土岐にあるRVパーク兼宿泊施設「土岐よりみちの宿」に宿泊し、その後は自宅まで一気に移動しました。

土岐から約500kmの道のりでしたが、高速道路での移動も余裕でストレスがなく、自宅への到着時も疲労感がありませんでした。

やはり法廷速度内での高速走行を余裕でこなす、ターボ付きエンジン車の恩恵があることは、否定できません。

まとめ

今回は、増車した軽キャンパーのメリットとちょっとしたデメリットについて、紹介させていただきました。

繰り返しになりますが、通常使用での実燃費は12Km/L程度なので旧態依然のエコ度合いです。

昨今の軽自動車は、25km/Lの高燃費の車種もあります。

費用対効果を厳密に突き詰めると、使い方次第でエコカーと逆転する場面も出てきます。

ただあくまでも個人的な感想ですが、エコカーを買わずとも日常生活の足として、また山道を走り車中泊をする私たちのようなユーザーのセカンドカーとして、ターボ付きの軽キャンパーはとても魅力的な車だと思っています

今後は、この車をさらに活かすためのDIY実例についても、紹介したいと思います。

ライター:ささき夫婦

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執筆者プロフィール
車旅情報Webマガジン「DRIMO」
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