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キャンピングカーのニオイ対策
キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジン・DRIMOから、実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるライターによる記事をMOBYがご紹介します。※以降の記事内容および記事タイトルはDRIMOからの引用・参照です
車中泊や車内飯を楽しめるキャンピングカーは、想像以上にニオイが染みつきやすく、人によってはニオイが原因で車酔いを起こしてしまうこともあります。
筆者のキャンピングカーもニオイの原因になりやすい愛犬や、食べこぼしの多い子供、オムツ必須な赤ちゃんがいるので生活臭対策から避けては通れません。
そこで今回はわが家が実施しているキャンピングカーのニオイ対策についてご紹介していきます。
目次
ゴミのニオイ対策
車中泊や車旅を楽しむ上で、モラルやマナーとしてできるだけゴミは持ち帰るようにしていますが、そうすると車内にニオイがこもりやすくなります。
そこでまずは車旅で必ずでるゴミ臭に対する対応策をご紹介します。
生ゴミは最低限に
車中泊飯を楽しむ際に出やすい生ゴミは現地で食材を買って調理しようとすると、どうしても野菜のヘタや、皮などの生ゴミ、お肉のトレイなどのゴミが発生します。
そこで1〜2泊程度の車中泊であれば、事前に車中飯用の食材を自宅で下処理したり、肉をトレイから取り出しジップロックや圧縮袋などに移し替えてから持参しています。
もし、現地で調達する際は下処理されたものや食べられる分だけの食材を購入し、野菜の皮など普段生ゴミになるようなものも、できるだけ料理として活用しています。
ニオイが漏れない袋を活用
生ゴミが出てしまった際にオススメなのが、『生ゴミが臭わない袋』。
普通のごみ袋やレジ袋に比べてニオイ分子が通りにくい素材を使用しているので、密閉しニオイがこもりやすい車中泊中では重宝しますよ。
生ゴミをすぐ捨てれないなら、冷凍保存がオススメ
キャンピングカーに冷蔵・冷凍庫が備わっているのであれば、生ゴミが出た瞬間すぐに冷凍させることで、ニオイの素となる菌の繁殖を防ぐことができます。
冷蔵庫に生ゴミを入れるのが抵抗に感じる方もいるかもしれませんが、ニオイだけでなく、虫の発生の予防には最も効果的。
わが家の場合は臭わない袋に入れた後、ジップロックで二重にし、より急速に冷却できるように銀トレーを敷いてから置くようにしています。
設置されたリサイクルボックスを利用する
地域のスーパーなどの入り口ではリサイクルゴミの回収ボックスを設置しているところもあります。
そこで、旅先のスーパーなどで購入した食材のトレイやペットボトルなどの処理は、しっかり洗って乾燥させた後、分別方法を守ってからリサイクルボックスを活用するのも方法です。
シート座席やベッドマットに染み付いた汗のニオイ対策
マルチカバーや、敷きパッドは必ず敷いて寝る
暑い夏だけでなく、冬場も人は寝ている時に汗をかきます。
汗をかいた直後はそこまでニオイがなくても、時間の経過とともに雑菌が繁殖するので、嫌なニオイの原因に…。
そのため、車中泊をする際は座席のシートやベッドマットで直接横になることは避け、防水シーツと敷きパッドなどを併用し使用して適宜洗濯することがおすすめです。
特に小さな子供や赤ちゃんがいる家庭は大人以上に汗をかき、おねしょやオムツ漏れの可能性もあるので、就寝時は防水加工されたシーツを使うと安心ですよ。
こまめに換気する
寝汗によって湿気を多く含んだマットレスは密閉された車内ではカビ菌の温床の原因となり、ニオイだけでなく健康被害の要因となってしまうこともあります。
そこですぐできる対策としては、車内を定期的に換気することです。
長時間換気をするよりも、2時間に1回程度、5~10分こまめに換気をすることを意識することがオススメです。
クリーナーを利用する
車内用の防菌・抗菌・防臭クリーナーを使うことも簡単にできるニオイ対策。
取り外し可能なシートやマットであれば、使用頻度に合わせ1、2ヶ月に1回はクリーナーで洗浄後、しっかり天日干するのがおすすめです。
もし取り外しが出来ないものでも、クリーナーでスプレーしたあと、車内をしっかり換気させたりポータブル除湿器を使用すればOKです。
小さなお子さんやペットがいる場合は身体にも優しいアルコールや塩素系不使用のものだと安心ですよ。
水タンクのニオイ対策
給水タンクに水を入れっぱなしにしない
キャンピングカーでは何かと助かる水タンクも、給水の方に水を入れっぱなしにしておくと数日で水中に雑菌が繁殖しカビの宝庫となってしまいます。
そのため、水は必ず使用する時にだけ給水し、冬場は2-3日置きに洗浄と水の入れ替えを、夏場は毎日入れ替えるのが得策。
わが家の場合は、子供も安心して使えるようにミルトンを使用し消毒しています。
洗い物を出さない
給水タンク以上に雑菌が増えやすい排水タンクの対策、皆さんどのようにされていますか?
一番得策なのはやはり『洗い物を出さない』ことがベストなのではないでしょうか。
お皿にラップやアルミ、清潔なポリ袋を敷いてから食事を盛れば後はお皿が汚れずに済みます。
また調理法も、車内に設置していれば電子レンジを活用したり、防災対策にもなるポリ袋調理法などもオススメです。
施設の整ったRVパークやオートキャンプ場で宿泊する
車中泊をするにあたり、洗い物を出さないとしても手や顔を洗ったり、歯磨きをする場面は必ず出てきます。
しかし、車中泊を禁止している道の駅や公共のトイレなどの洗面所で行うことはマナー違反です。
自分だけでなく周囲の方も気持ちよく施設を利用するために、宿泊地は水回りの環境が整ったRVパークやオートキャンプ場などを利用しましょう。
ペットのニオイ対策
こまめな休憩をとらせる
休憩タイムを適宜入れなければ、ペットが車内のフロアで排泄してしまい一瞬でニオイが充満する可能があります。
また、尿意を我慢できるタイプの愛犬や愛猫だとしても、我慢させすぎると膀胱炎のリスクが高まってしまうので、ペットのトイレ・補水休憩はこまめに取ることが大切です。
トイレに流せる紙袋+臭わない袋+排泄用バケツを用意する
外で排泄した場合、持ち帰るのがマナー。
なかには排泄物を捨てられるゴミ箱を設置した無料のドッグランが道の駅やサービスエリアなどにもありますが、施設数は限られてしまいます。
そこでオススメなのが医療現場でも使われることが多い「高機能うんち袋」のダブル使いです。
普通の袋に比べるとニオイ成分をシャットアウトでき便利です。
また、臭わない袋だけでは心配な方は、排泄物にふりかければ高分子吸収ポリマーや木材抽出成分、消石灰の成分でニオイを激減させるグッズも併用して使用するのもおすすめですよ。
ペットのお手入れをする
人であれば毎日お風呂に入りますが、ペットは体の負担を考えると、2〜3週に1回程度がベストだと言われています。
しかし外で散歩をすれば土や砂が体につき、排泄をすれば毛が長いペットだと体に付着してしまうことも多々あります。
そこで、ニオイや車内の汚れ予防だけでなく、皮膚病やダニ、膀胱炎などのリスクも減らすためにもシャンプータオルを利用したり、ブラッシングなどをしたりして、こまめにお手入れをしてあげることがオススメです。
こまめな掃除
車からペットのニオイがする場合、そのほとんどが車内のフロアや座席シート、布製のクッションなどにペットの毛、皮脂、唾液などが付いてることが原因だと考えられます。
そこでペット用のスペースはできるだけお手入れしやすい素材のものを置き、布製のものは適宜洗濯したり、クリーナーを使用してお手入れを行うのが大切です。
また、ペットを乗せた後は換気やクリーナー、ペット用消臭スプレーなどを活用するのも方法です。
消臭・芳香剤を置く場所を工夫する
車内を自分の好きな香りにしたい場合、芳香剤を使用するケースが多いと思います。
芳香剤は中身のタイプによっても置き場所は変わりますが、香り成分の粒子は空気よりも重たいため、一般的には高い位置に置くのがベストだと言われています。
また、エアコンを使用する時期は吹き出し口にクリップで留めるタイプの芳香剤を使用すれば、車内全体に香りを広げることができオススメです。
わが家も運転席とリア部分それぞれに設置していますが、ニオイ対策を怠って芳香剤のみに頼ると、余計に嫌なニオイが強まる原因ともなり得るので、必ずニオイの原因対策を行った上で使用するよう注意しています。
ニオイ対策で大切なのはこまめな『換気』『清掃・洗浄』と『宿泊場所』
密閉された車内はニオイの素となる要素がたくさんあり、まずは車内を密閉空間にしないよう習慣づけることが大切です。
コロナ禍によって換気の重要性こそ広がりましたが、特にソロで車中泊を楽しむ方は換気を怠りやすくなります。
快適な空間で安心・安全に車中泊を楽しむためにもこまめな換気や掃除に心がけ、車中泊に適した場所で宿泊するようにしてくださいね!
ライター:racche
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- 執筆者プロフィール
- 車旅情報Webマガジン「DRIMO」
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