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キャブコンタイプのキャンピングカーの運転のコツやポイント‼実際に行った練習方法と共にご紹介します。
キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジン・DRIMOから、実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるライターによる記事をMOBYがご紹介します。※以降の記事内容および記事タイトルはDRIMOからの引用・参照です
キャブコンタイプのキャンピングカーは”THEキャンピングカー”のルックスで、居住空間が充実しているのが特徴です。
しかし、一般車と比べると車体が大きく死角も多いため、運転に対して不安を感じる方もいるのではないでしょうか?
実際、私自身もキャンピングカーの運転は心配な要素が多く、最初の頃は夫に任せてばかりでした。
そんな主人はトラック運転歴15年で、無事故という経歴。
そんな頼もしい主人の指導によって、現在は怖がりな私でも無事に運転ができるようになりました。
そこで今回は、プロのトラックドライバーの主人から教わったキャンピングカーの運転のコツやポイント、そして私が実際に練習した内容も踏まえてご紹介していきたいと思います。
キャンピングカーと一般車との違いとポイント
キャンピングカーの運転のポイントを知るためにはまず、一般車との違いを知ることが大切になります。
そこで一般車との違いとともにキャンピングカーを運転する際のポイントをご紹介します。
車体の重量
キャンピングカーと一般車とでは、車体の重量が異なります。
わが家のキャンピングカーはライトキャブコンなので、全長は5mと一般的な平面駐車場に停められる大きさです。
しかし、車内には複数の家具や家電、キッチン等が備えられており、車体のサイズはコンパクトでも、重量は重くなってしまいます。
重量が重いということはタイヤに負荷がかかるだけでなく、一般車に比べるとアクセルやブレーキ制動の強さが明らかに落ちてしまいます。
特にブレーキの場合は、実際にブレーキを踏んでから停止するまでの時間や距離が長くなりやすいので、普段からゆっくりとした走行を心がけ、前の車との車間を離し、できるだけ早めにブレーキを踏むのがポイントです。
車体の高さ
キャブコンタイプのキャンピングカーは車内で人が立って歩けるような空間があったり、バンクベッドを備えていたりして、一般車より車高が高くなっているのも特徴的。
しかし、運転席から把握しにくい車高の高さは走行中忘れがちになってしまうため、車高制限のある場所だけでなく、木や枝などの障害物にも注意して運転する必要があります。
また、車高が高いと重心も高くなり、走行中は不安定になりやすくなります。
そこで、カーブや右左折の際にはいつも以上にゆっくりとした走行を心がけ、横風を受けやすい橋の上や高速道路ではスピードの出し過ぎには注意し、高速道路では法定速度-10km/h程度で走行することがポイントです。
また、橋の上や高速道路上では大型トラックなどが横切った際、さらに風に煽られてハンドルがとられ焦りやすくなるので、常に周囲の状況を把握し、トラックが横切る際は構えておき焦らずに運転することも大切です。
車体の長さや幅の大きさ
キャンピングカーは車体の長さや幅が大きく、車両の後部が後輪の位置より後ろにせり出し、幅も車体の前方より大きいのが特徴です。
そのため、カーブの際に車両後部が反対側へ振られ、車線が狭いと隣の車線の車やバイク等に接触する可能性があります。
そこで、カーブ際にはカーブする方向の後ろだけを意識するのではなく、隣車線やカーブする方向とは逆側のサイドミラーも確認しながら曲がるのもポイントです。
またバックで駐車する際も左右に意識を取られている間に後ろがぶつかってしまったり、逆に後ろに気を取られていると横の車に当たってしまうケースもあるので、常にゆっくりと走行させながら、左右前後を確認して少しずつ駐車することが大切です。
死角が多い
キャンピングカーの居住空間である後部座席は一般車と比べると窓ガラスなどが少なく、運転席から両サイドや後方が見えにくく、死角も多くなります。
そのため、走行中だけでなく停止中でも目視や複数のミラーやモニターを絶えず確認しすることがポイントです。
もし道路が狭すぎたり、車高ギリギリの位置に障害物などがあり安全確認が必要な際は、一旦安全な場所に停止させてから運転席から降りて、目視で確認することが大切になりますよ。
タイヤの管理の徹底
重量が大きなキャンピングカーは特にタイヤに負担がかかりやすくなります。
また空気圧も適正でないタイヤを使用し走行すると、以下のような悪影響を与えます。
・燃費が悪くなる
・乗り心地が悪くなる
・摩耗の進みが早タイヤの劣化が早まる
・車体がふらつきやすい
・バーストやパンクの危険性が高まる
・パワーロスやハンドリングが低下しやすい
タイヤの劣化や空気圧が原因で走行中にバーストしたり横転したりする危険性を回避させるために、日頃からキャンピングカーのタイヤの状態を細かくチェックする習慣が大切です。
具体的にはタイヤの残り溝が1.6mm以上あり、サイドウォールなどにキズやヒビが入っていないかど注意する必要があります。
またわが家のキャンピングカーのような小形トラック用のタイヤを使用している場合は、高速道路でのバーストを避けるため、残り溝は 2.4mm 以上あるのが理想。
また、キャンピングカーを特別な時にしか利用しない方はタイヤの変形を予防するために定期的にキャンピングカーを動かしてあげることもポイントです。
タイヤの空気圧においては普段から定期的に空気圧をチェックしていても、走行中に何らかの原因で空気圧が低下すれば事故につながってしまう可能性があるので、『空気圧センサー』を使用して常にタイヤの内圧を監視し、さまざまなトラブルを防ぐこともオススメですよ。
プロドライバーから習った事故を起こさないためのコツと練習方法
それでは実際に私が主人から習った事故を起こさないためのコツや練習方法をお伝えしていきます。
運転に潜む事故を知り擬似体験する。
死角が多く、車体も大きなキャンピングカーを運転する際は、「車や人が飛び出してくるかもしれない」「横転するかもしれない」などの『〜かもしれない運転』を常に心がけ、危機管理能力と予測能力を養うことが大切です。
しかしキャンピングカーを運転することで、実際どんな事故が起こるのかは体験も見たこともなく、いまいちイメージがつきませんでした。
そこで主人に勧められたのが、キャンピングカーで起こった事故の内容を知ること。
WEB記事や動画配信などでさまざまな事故の状況を擬似体験することで、安全運転の大切さを再確認するとともに、キャンピングカーを運転するにあたっての予測と危機管理能力が向上できたと実感しています。
「メタ認知能力」を高める
皆さんは「メタ認知能力」という言葉をご存知でしょうか?
これは心理学や医療界などでも用いられることがありますが、簡単に言えば自分の行動や考えを客観視できる能力のこと。
これを運転の場面で例えると、自分の運転行動によって車がどのように進むか、どんなことが起こりうるかなどを、あたかも車の上空から見るように客観視できる能力になります。
私自身医療の現場に携わっているため、自分の行動や考えにおいて客観視する力はあっても、空間能力にかけては大の苦手分野。
そこでまず行ったのが、自分の車のタイヤの位置が何処についているのか、横幅や長さはどれくらいあるか、高さはどれくらいか、どこが死角になるかなどきちんと把握することでした。
そして実際運転するときは、『これくらいは大丈夫だろう』とは思わずに、ゆっくり走行しながら左右上下をしっかり確認し、怪しいと思えば一旦車を安全な場所に止めて問題ないかをその都度確認し続けました。
すると次第に自分の運転を客観視することができるようになり、バックで駐車する時にはどこまで下がればぶつからないのか、前に走っている車が急ブレーキをかけた時にぶつからない距離はどのくらいかなどを客観視しながら運転するようにできていました。
運転に慣れるまでは重たい荷物は積まない
必要以上の荷物を積んだり、高い位置に荷物を設置すると、キャンピングカーの走行が不安定になりやすくなります。
そのため、普段でも荷物の重さや設置場所には注意する必要がありますが、特にキャンピングカーの運転に慣れていないときは、荷物を最小限にすることがオススメですよ。
もし荷物を積み込む際は、下の方に積んで、左右のバランスが均等かつ崩れないようにして、運転のみに集中できるような工夫も大切です。
最初のうちは普段慣れた道や車が少ない場所で練習する
キャンピングカーの運転にはある程度の『慣れ』や『感覚』も大切です。
運転動作や車幅感覚などに慣れるためには、まず自分が普段運転し慣れている交通量の少ない道路を選び、駐車の練習は周囲の迷惑にならないような広場や広い駐車場等で練習することがおすすめ。
特に白線が引かれた駐車場であれば、車庫入れの練習や縦列駐車の練習にもなりますよ。
ドライブレコーダーの映像を活用する
自分では気をつけながら運転していたつもりになっていても、「危なかったー」と感じる場面に出くわすこともあります。
そんな時は備え付けているドライブレコーダーの映像を見返し、同じようなケースにならないよう改善策を考えるのも主人から教わったおすすめの方法。
ドライブレコーダーを使って自分の運転状況を客観的に確認することで、自分の苦手な状況がわかり、どんな運転をするべきたったのか、どこが悪かったのかを考え、より安全意識を高めることができますよ。
まとめ
キャブコンタイプのキャンピングカーを運転する際は、一般車に比べて注意する点が多くなります。
しかし、キャンピングカーならではの危険性や運転のポイントやコツを意識していれば、スピードが出やすい一般車よりも事故を起こさずに安全に走行することができます。
それでもキャンピングカーを運転するのが不安な方は、地域によっては教習場やレンタカーショップでキャンピングカーの運転練習や講習を受けれるところもありますので、それらの施設やサービスを活用しながら、安全運転で楽しい車旅をはじめてみてはいかがでしょうか?
ライター:racche
キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信!
- 執筆者プロフィール
- 車旅情報Webマガジン「DRIMO」
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