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キャンピングカーのプライベート空間を広げるには「リアゲートタープ」がおすすめ!
キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジン・DRIMOから、実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるライターによる記事をMOBYがご紹介します。※以降の記事内容および記事タイトルはDRIMOからの引用・参照です
キャンピングカーの模様替え
上の写真は、大柄なネコのいるなんとなくごちゃごちゃした四畳半か三畳間風に見えなくもないが、このネコはどちらかと言えば小柄で、ここは家の中ではなくてキャラバンの室内。
ずっと部屋の模様替えや配置換えをしない人や、むしろ模様替えや配置換えを好まない人もいるが、何か空気が淀んできたような感じがすると、私は部屋の模様替えや配置換えをすることでマンネリズムからの脱却を図ろうとすることがある。同じようなことは車(キャンピングカー)の室内にも当てはまる。
また、普通の部屋もキャンピングカーの室内も、模様替えや配置換えの仕立てはかなり良いぞと思っても、やがて飽きてきたり不便や不満を感じ始めてしまうこともあり、少なくとも私は、これで完璧だと思えることなど永遠に訪れないような気がする。
そして、使う度に新たなアイディアが湧いてきたり、他の車や関連用品などを見ていると刺激され、また自分の車をいじりたくなってしまう。そんなわけで、今回はキャラバンに新たに導入したアイテムや室内の模様替えのなどの話し。
最近入手した便利なアイテム
前回は台風19号がやってきそうな気配というところで終わり、カートラジャパンに行ってきた報告なども中途半端な状態で終わっていた。カートラジャパンでは刺激される車や物も多々あり、キャラバンの室内を模様替えしたい欲求にも更に火が付いた。
そして台風19号の前に、実は新たなアイテムを入手していた。それがこちら。跳ね上げ式のリアゲートに被せるタープのようなものだ。まずはこれについての話しから。
開けたリアゲートは多少の雨宿りとして機能はするし、下にいるだけでトンビ対策(上空から食料を狙われる)にもなるが、少し風が吹けば雨には濡れるし、冷たい風の吹くような日には横方向を防御してくれる壁があればと思うこともしばしばだ。
何か良い方法や良いアイテムはないものかとずっと考えていたら、またしても南米の巨大な湿地帯で良さそうなのを見つけてしまった。それがこのリアゲートタープだ。遮光性も遮熱性も高く、防水性もあるしっかりした生地でできている。それで価格は諭吉さん1枚に満たないから、そんな意味でも大変現実的だ。
これに辿り着くまでには紆余曲折があった。車に設置するタープとしてまず思い浮かぶのは、しっかりとした作りで設置にあまり手間も掛からず見た目も良いサイドーニングと呼ばれているやつだ。
しかし、これは大抵が目の玉が飛び出るような価格の代物だ。その他にはフレームを入れて組み立てるドーム型テントを半分に切ったようなタイプや、テントの上の方だけ切り取った傘みたいなタイプなどもあり、工夫して自作する人もいる。
サイドドアの前に設置する半分テントのようなタイプもなかなかに便利で快適でそうではあり、ちゃんとしたキャンプ場などでの使用には良さそうだ。
しかし、スペースの都合で使えなかったり気が引けて使えない場所も多い。そして設置と撤収もそんなに面倒ではないとしても、とても手軽そうとも言えない。立派なサイドオーニングも占有スペースの問題では然りであるし、オプションの追加などをしないと横風を防ぐことはできず、それが面倒くさそうでもある。
実際海岸の駐車場で、でかいタープを張っている人をたまに見かけることがあるが、夏場など混雑しているときにそれをやられるとモラルの欠如を感じてしまう。ましてや道の駅やSAの駐車場などでの使用は言語道断だ。
また、設置に手間がかかったり、海に入っている時など車から離れる際に簡単に車を施錠できなくなってしまうようでは面倒くさくてダメだ。私も工夫してリアゲートにシートを垂らして囲んでみるなどしたこともあるが、設置とリアゲートを閉める際の片付けが面倒で、結局あまり使わなくなってしまった。
しかし、今回導入したリアゲートに被せるだけのタープなら、普通にリアゲートを開けた状態と占有スペースが基本的に変わらないため、見た目に良い印象を抱かない人がいたとしても(モラルの問題として、依然使う場所には注意が必要だが)、実質的に他人に迷惑をかけることはない。サイドに設置するタイプより使える場所も機会もずっと多いと思う。設置も撤収もとても簡単だ。
届いて早速キャラバンに設置してみたところ、まあ良いんだけど何かしっくりこない。
そこでバモスに設置してみると純正品かと思うほどピッタリ。
後部のパネルを開けてテーブルなど出してみるとこんな感じ。ネコも「何ニャ? 何事ニャ?」とチェックに来る。
パネルを締め切って室内から見るとこんな感じ。1人ならゆっくり寛げて立てる高さのスペースが出現し、狭い軽バンがグッと広くなった感じになるが、この状態でもハイエースやキャラバンの全長よりは短いことになる。小型車一台分の駐車スペースに余裕で収まってしまうので合理的だ。
キャラバンにはサイズ的に合わなかったのかと、一旦は「バモス専用」とも考えた。しかし、そう簡単に諦めるのも残念なので、キャラバンにしっくりこない原因を考えてみることした。
結果、サイズの問題などではなく、キャラバンのテールゲートが湾曲しているせいでタープの天井部分が真っ直ぐにならず、タープ全体が歪んでしまうことが原因と判明。テールゲートの下端とタープの間に挟み物を入れて高さを調整したらしっくりきた。問題解決。メデタシ。
車体には付属の吸盤で取り付ける仕組みとなっているが、フック付きのバンジーコードをタープ側に取り付け、キャラバンの場合はキャリアバーに取り付けた。
バモスはこのように設置。どちらも吸盤より確実で簡単。
タープの下端は垂らしただけでは風で煽られてしまう。ペグダウンすることもできるが、ペグダウンできない所でペットボトルをアンカーとして使う際用に、こんな物も付属していて親切。これと同じような物は100均のSeriaなどでもペットボトルホルダーとして販売されているので、他にも応用ができるアイディアだ。
ちなみにこの写真では500mlのペットボトルに取り付けているが、重量500gちょっとでは大抵役不足。2Lか風が強い場合はさらに1本か2本連結する必要がある。
台風19号の影響で、またしても停電+電波障害が発生。家の中では携帯電話の電波も入らないし、電気の使えるキャラバンにこのタープを設置し、早速本当のキャンプなどではなく、家の敷地内で使ってみることにした。この時は雨には降られずに済んだが、本能的なものなのか、なんとなく囲いがあるのと快適な気がする。ネコも喜んでいた。
パネルは後ろ側だけでなく、左右どちらも開放することができ、風向きに応じて開ける面を3方向選ぶことができて便利。裾の片側はペットボトルアンカーに、もう片方は洗車などに使う横長の脚立(これがまた本来の使い方以外にも非常にしっかりとしたテーブルとして使うこともできて便利。あまり小さくはならないが、積載スペースに余裕があればキャンプに持って行くと大変重宝する。)に固定している。
外してしまわなくてもリアゲートを簡単に閉めることができる。これなら朝設置して、海に入っている間はこのように収納しておいて、昼の休憩時や帰る間の着替えの時に簡単に再度設置ができて便利だ。
その後、実際に海岸の駐車スペースで使ってみた。風を防ぐことができて、休憩中も何だかいつにも増してリラックスできたが、何が良かったかと言えば全部閉じてしまうと更衣室やシャワー室にもなってしまう点だ。
着替えにそんなに気を使うわけではないのだが、タオルを巻いたりポンチョのような物を着てウェットスーツを脱いでも、裸になって下半身を洗うことはできない(こっちは構わなくても下手をすると犯罪になってしまう)。しかし、この中なら中途半端な状態ではなく、マッパになってシャワーを浴びられる。やはりシャワーはちゃんと裸になって浴びるのが気持ち良い。
これから寒い冬がやってくるが、海から上がった後に冷たい風の中で着替えるのは歳を追うごとに辛くなってきたから、これがまた役立ってくれるのが楽しみだ。明日は雨予報だけど波は良さそうだから、明日も雨の中でこれを使ってみたいと思う。
軽バンのバモスはもとより、キャラバンでも車内で直立することはできないが、これを設置すると狭いながらも直立のできる土間が追加されたような状態になり、車が家になった感がより一層アップする。
今回は車内の模様替えの話しに入る前の段階で終わってしまったような感じもするが、これも改造の要らない模様替え、或いは部屋の増設のようなもので、本題から逸れたわけではない。次回は模様替えの話しの続きを予定しているが、部屋を増設できるリアゲートタープは大変オススメの設備だ。お試しあれ。
ライター:笠原 サタン
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