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夏本番!キャンピングカー仕様のバンに冷房をDIYで設置してみた!

キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジン・DRIMOから、実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるライターによる記事をMOBYがご紹介します。※以降の記事内容および記事タイトルはDRIMOからの引用・参照です


こんにちわ!トラベルライターの、まのあつこです。

旦那がキャンピングカー好きで、電気系統に詳しいこともあり、色々と車内のDIYをしてくれています。

今回は夏に向けて「冷房の取り付け」をしたので、その様子をご紹介したいと思います。

バンライフを楽しむ方の参考になれば幸いです。

冷房設置の前に、電気系統のDIY!

冷房設置に伴い必要だったのが、電気系統の強化でした。

これまではソーラーパネル1枚、バッテリー1台でスマホの充電やテレビなどを賄っていましたが、冷房のような長時間稼働するものを使うにはエネルギー不足。

そのため、先に電気系統のDIYから始めることに。

ソーラーパネル増設DIY

まず、発電量を増やすため、ソーラーパネルを追加します。

インターネットで、100Wのフレキシブルタイプを2枚購入しました。

それらをキャンピングカーの屋根に、飛ばないようしっかりと固定します。

元々あった1枚(写真右)に比べ、新しい2枚(写真左)はツヤツヤ!

3枚のソーラーパネルを合わせて、合計300Wです。

ちなみに、実際の発電量は晴れた日で175W、曇りの日で17Wという表示でした。

今まで横向きに置いていたのを、今回は縦置きにしたのですが、この分ならあと2、3枚は増やせそうです。

バッテリーまわりを新調

バッテリーが古くなってきたので、新しく100Ah(20HR)の「ディープサイクルバッテリー」を2台購入しました。

ソーラーパネルとの間に、バッテリーへの蓄電と放電を制御する「チャージコントローラー」をかませます。

チャージコントローラーには、PMW方式とMPPT方式の2種類あります。

MPPT方式の方が変換率は高いものの、その分価格が上がります。

今回は電気をたくさん使うので、値段は上がるものの、MPPT方式を購入しました。

次いで、インバーターも新調しました。インバーターは、直流電流から交流電流に変換するために必要なものです。

赤い方がお値打ちでしたが、冷房との相性が悪く、結局青い方を繋ぎました。

電気系統は一歩間違えると事故の元にもなります。

初めての場合は、ソーラーパネルやバッテリー、チャージコントローラー、インバーターなど全てセットになっているもの、かつ、取り付け説明書も付いているようなものを購入するのがおすすめです。

キャンピングカーにDIYで冷房を設置

電気系統が整ったら、いよいよ冷房の設置です。

車内用の冷房は、一般的な量販店では販売されていないため、インターネットで色々と見比べ、口コミも参考にしながら、最終的にはキャンピングカーやバンでよく使われている「CLESEED」の製品を選びました。

ソーラーパネルからバッテリーなど、すでに様々なものを購入しているので、冷房は中古品を購入しました。

届いた冷房を試運転

中古品なので、ちゃんと動くのか心配ですがどうでしょうか・・・。

まずは、家のコンセントにさして試運転。

「ブゥーーーン」というそこそこ大きな音と共に動き出しました。

手を出してみると、それなりに涼しい風が出ています。

しかし10分くらい経った頃、音が低く変わりました。

再び手を出してみても、生ぬるい空気しか出てきません…。

45分くらい運転してみましたが、涼しかったり、ぬるかったりを繰り返します。

心配した通り、中古品にははずれもあるようです。

販売元に問い合わせると、返品に応じてくれるとのことで、丁寧にお詫びいただきました。

新しい冷房が届いた!

今度は中古ではなく、新品を購入することに。

先日購入したものと同じ「CLESEED」の製品です。

今回は、新しいバージョンの「CLECOOLⅢ」という機種を購入しました。

上部にパネルがついており、温度やタイマー、風量、首振りまで設定できます。

定格消費電力は350W。太陽の強さ、傾き、雲にもよるため一概には言えませんが、晴れていれば約6時間くらい冷房を付けておけると想定しています。

まずは前回と同様、家で冷房の試運転です。

今回は長時間動かしても空気が冷たく、ぬるくなったりせずに正常に動いてくれました!

排熱のためのダクトホースをDIY

冷房本体に問題が無いことが分かったので、ここからはキャンピングカーに設置するためのDIYです。

まずは排熱をどうするか。

付属の排熱用ダクトホースが直径約20cmと太く、そのままだとかなりの場所をとることが悩みでした。

そこで、それよりも少し細いダクトホースをホームセンターで購入。

ホースが細くなることで排熱の効率は少し下がりますが、限られたキャンピングカーのスペースを有効活用することができます。

ダクトホースと共に、旦那が「これ使えそう」と言ってホームセンターで購入したのが上の写真。

最初、私にはこれが何なのかさっぱり分かりませんでした。ですが、出来上がると「なるほど!」となりました。

そして、DIYで完成したものがこちら。

先ほど旦那が購入していたのは、ホースの両端と、2本のホースのつなぎ目だったんですね!

ダクトホースから空気が漏れてしまうと、排熱した温かい空気がキャンピングカーの中に入ってしまい、冷房の意味がなくなってしまうので、このようにホースはしっかりと繋ぎます。

それから、ダクトホースの片方は冷房の排気口に、もう片方は窓の外に出すように設置します。

ダクトホース設置の前に、旦那がさらに何かを作り始めました。

家にあった板を、事前に計っておいた窓の大きさに合わせてカットしているようです。

私は床に切り込みを入れないかと、ひやひやしながら見守ります・・・。

細く切った板に、さらに切り込みを入れています。

またもや私には何ができるのか、全く分かりません。

そして完成したのがこちら。

元は茶色の板でしたが、茶色い木がむきだしなのも味気ないので、グレイの薄い木の板を張り合わせています。

これをダクトホースと繋げて、窓にはめ込むのだとか。

キャンピングカーに冷房を設置

完成したダクトホースを「ちょっと大きかったかな」と言いながらも、形を微調整してねじこみます。

かなり頑丈で、軽く押しただけでは外れそうにありません。

車内側はグレイの板ですが、外側には白いパネルを窓ガラスのカーブに合わせて張り合わせました。

白いパネルは防水の意味と、ここだけ木と分かるとこじ開けられる可能性があるため、防犯の意味も兼ねています。

さらに車内側の隙間を塞いでいきます。

「ここはテープなんだ」と思いましたが、空気が漏れなければ問題ありません。

今回使ったテープは、住宅の屋外で大工さんも使うような頑丈なテープなんだそう。

オシャレなシールを上から貼れば、見た目も良くなりそうです。

ダクトホースの反対側は、冷房の裏に付けます。

見た目はちょっと汚いですが、段ボールやアルミテープを使い、空気が漏れないよう頑丈に仕上げています。

これで冷房自体のDIYは完成です!

その全景がこちら。

冷房本体が車の揺れで動かないよう、足元はしっかり固定しました。

どの向きで設置するのかだいぶ悩みましたが、後ろの居住空間部分にも冷房がいきやすいように置いてみました。これで心地良く過ごせそうです。

窓の防犯対策

最後は窓の防犯対策をしました。

ダクトホースをはめた窓は少し開いている状態で、このままでは外から容易に開けることができてしまいます。

そこで、「サッシロック」を上と下に2か所取り付けました。

冷房設置で快適な車中泊を!

「届いた冷房が動かない!」なんてトラブルもありましたが、なんとか車内に冷房を設置できました。

さて次はいよいよ、キャンピングカー内での試運転!

これがまた色々トラブルの連続で…。計算上の数値と、実際の数値が異なり、色々な部分で調整が必要になるのです。

長くなるので、この続きはまた次回にご紹介します!

ソーラーパネルの設置からバッテリー関連、そして冷房と大掛かりなDIYでしたが、快適な車中泊のため、皆さんもぜひ参考にしてみてくださいね。

DIYでの加工や改造は安全面に影響が出る可能性があります。また、アフターサポートなどを受けることができなくなる可能性もありますので、法令、基準などを遵守した上で自己責任で行ってください。不明な場合は販売店などに確認してから行うようにしましょう。

ライター:まのあつこ

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執筆者プロフィール
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