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シリコンオイルで最高の輝き!キャンピングカーの洗車&研磨・コーティング
キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジン・DRIMOから、実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるライターによる記事をMOBYがご紹介します。※以降の記事内容および記事タイトルはDRIMOからの引用・参照です
ようやく2020初夏のキャンプシーズンを迎えましたが、コロナショックのため気軽に外出ができない日々が続いていますね。
そこで、自粛期間を利用して、もうすぐやってくるであろう『キャンピングカーの本格始動』に向け、メンテナンスも兼ねて、洗車を行いました。
今回は、”我が家流”の洗車とコンパウンドでのボディ研磨、さらにボディコーティングの方法をご紹介します。
また、今回はよくあるワックス仕上げではなく、ガラスやFRP部分にもそのまま使用できる「シリコンオイル」でコーティング仕上げをしています。
用意するもの
キャンピングカーの洗浄、ボディー研磨とコーティングをするために我が家では以下のものを準備しました。
- 高圧洗浄機:アイリスオーヤマ SBT-512N
- 洗車洗剤:アストロプロダクツ カーシャンプー
- 液体コンパウンド
キズ消し用:3M 液体コンパウンド 1-L 5982
仕上げ用: 3M 液体コンパウンド 2-L 5985 - 電動ポリッシャー:プロスタッフ シャインポリッシュP-59
- バフスポンジ:プロスタッフ シャインポリッシュ専用
- シリコンオイル:信越化学工業 KF-96
- ペーパータオル: Scott SHOP TOWELS
※以下は何でもOKです
・水道&ホース
・洗車スポンジ
・洗車ブラシ
・マイクロファイバータオル
・エアコンプレッサー(なくてもOK)
・エアブローガン(なくてもOK)
・脚立
それでは、早速手順を紹介していきます。
キャンピングカーの洗車
水洗い(ボディ全体、車体下部)
まず、高圧洗浄機で水を噴射し、ボディのほこりや枯れ葉などの軽い汚れを落としていきます。
この時、居室にあたるのFRP部分も汚れを落としていきますが、キャンピングカーは乗用車に比べて、ボディに開口部や隙間が多いため、車内に水が入らないように避けながら洗浄していきましょう。
また、網戸やサイドオーニングなどに威力を考えず噴射すると、破損してしまう可能性もあるので気をつけてください。
タイヤやシャシー部分など車体下部も同様に洗い流します。
塩害が考えられる場合は車体下部も入念に洗浄しましょう。
ちなみに我が家では、水道に直接つながなくてもよいタンク式の高圧洗浄機を使っています。
キャンピングカーが大きいので、ホースが繋がっていないほうが取り回しが楽です。また、タンク式だと温水の使用も楽にできるメリットもあります。
温水洗剤洗浄(全体)
全体的に軽い汚れが落とせたら、高圧洗浄機のタンクにお湯(60℃くらい)と洗車用洗剤を混ぜ、噴射します。
この時に、ボディ全体が洗剤の泡で包まれるように上から下へまんべんなく噴射しましょう。
洗車ブラシとスポンジでボディ全体と車体下部を洗車する
キャンピングカー全体が泡だらけになったら、まずはスポンジでボディを洗車します。固いブラシを使うと洗車傷ができてしまうので、気をつけてください。
こちらも上から下へと作業したほうが効率が良いです。高いところは、脚立を使いましょう。
屋根の汚れはボディのバーコート汚れの原因にもなるので、しっかり洗っておきたいところ。
我が家の場合は屋根に登って洗車していますが、車種によっては登れない場合もあるので、事前に購入店に確認しておくと安心です。
キャンピングカーはかなりの高さがあるので、万が一落ちてしまったら大怪我になります。細心の注意を払って、作業にあたりましょう。
下回りやタイヤ・ホイールはスポンジではなく、ブラシでしっかり洗っていきます。
水道ホースとシャワーで洗い流す(すすぎ)
上から下に水をかけて、洗剤を完全に流しましょう。
すすぎは高圧洗浄機よりも水道水をシャワーで流すほうが早いです。
下回りを洗い流すのも忘れないでくださいね。
水のふき取り
ホコリや汚れがついていない綺麗なマイクロファイバーやセーム布などで水分をふき取っていきます。
窓ガラスや太陽の当たるボンネットのほうが水滴スポット汚れが残りやすいので、先に拭いておくといいですよ。
窓ガラスが終わったら、全体的に水分をふき取っていきますが、水滴汚れが残ると取れにくいのでボディも完全に水分を無くなるようにしっかりと拭いておきましょう。
乾燥
水分を完全に拭き取ったら休憩もかねて乾燥させます。
ボディ上に水分がないことを確認できたら、ここまでで洗車自体は完了です。
ボディ研磨&コーティング
ボディ磨き(キズ消し)
洗車が終わったら、ボディの金属部分だけ液体コンパウンドと電動ポリッシャーで研磨していきます。
以前は金属部分以外の樹脂部分も研磨をしていたのですが、あまり効果はないみたいです。
まずは粒子の大きいコンパウンドで全体を研磨し、細かな傷や洗車で取れなかった頑固な汚れを落としましょう。
研磨後はマイクロファイバーやペーパータオルで拭き取ります。
ボディ磨き(艶出し・仕上げ)
コンパウンドを粒子の小さい仕上げ用にチェンジして再度研磨し、こちらも研磨後はマイクロファイバーやペーパータオルでふき取ります。
バフスポンジは、コンパウンドを変えるたびに取り替えたほうが汚れが残らず良いです。
ボディコーティング(シリコンオイル)
研磨が終わったら、ついにコーティングです。
以前はワックス仕上げをしていましたが、ふき取りに時間がかかることと、ガラスやFRP部分に使えないため、今回からシリコンオイルでのコーティングへ変更しました。
ワックスの場合は研磨後に水をつけずそのまま塗り込みますが、シリコンオイルの場合は、塗布の前に一度水を軽くかけます。
シリコンオイルを霧吹きなどで塗布し、ペーパータオルで水分ごとふき取りながら、塗っていきます。
キャンピングカーボディのFRP部分やガラスもすべて同様にコーティングしていきましょう。
ちなみに、タイヤやホイールに塗布すると、まるで展示車のタイヤのようなギラ艶感が出ますよ。
シリコンオイルふき取り
全体のコーティングが終わったら、半日以上置きシリコンコーティング層をボディ表面へ定着させます。
その後、再度水をかけ、シリコンオイルと水分を完全に拭き取って乾燥させれば、全工程完了です。
Before・After
<before>
<after>
このように遠目で見ても全体的にきれいになっていますが、接近して見ても洗車傷が消えていたり、虫や黄砂などの固着や水滴汚れなどの頑固な汚れが除去されているのがわかります。
また、バフ研磨やコーティングがうまくできていると、写真のようにボディが鏡のように輝き、周りの景色の映り込みが全く違く見えるのでとても満足できます。
今回の作業時間は待ち時間を除きほぼ丸一日かかりましたが、今後2-3ヵ月は水洗いのみで維持できるため本格シーズン前の良いメンテナンスとなりました。
今作業のメリットとデメリット
今回の作業をしてみて感じたメリットは以下の通りです。
- とにかくキャンピングカーが綺麗になる。また、防滴効果も上がり水弾きがとてもよくなります。(青空駐車なので重要)
- コーティングしたので以後2-3か月は水洗い洗車と定期的なコーティング追加で綺麗な状態を維持できる
- 洗車をしながら車体全体の点検もできます。今回は特に異常は無さそうでした。
- かなり時間が掛かりますが、夢中になると時間が経つのが早く感じます。在宅期間を有意義に過ごせました。
逆に、今回感じたデメリットは以下です。
- 時間がかかる。乗用車でも数時間かかるのため、このトラックサイズの車体は待ち時間を入れて1-2日はかかります。
- 一般の洗車場では作業できない。洗車機や洗車ゾーンに入りきらない。
- 家の前で洗車すると場合によっては通行の邪魔になり迷惑となってしまう。
まとめ
洗車をすることでボディがきれいになるのはもちろんですが、キャンピングカー全体を細かくチェックできるので「各部の簡単な点検にもなる」ことも、洗車時の重要なポイントだと思います。
キャンピングカーは乗用車に比べてボディに開口部や隙間が多いため、そういった場所の劣化や異常(例えばひび割れや水漏れ)を日頃から確認することはとても大切なこと。
またオイル類が車体下部から漏れていないか、屋根からの雨漏りはないかなども同時に確認することができるので、単純に洗車というよりはメンテナンス・定期点検の一環として考えています。
皆さんも、お家時間が長い今だからこそ、このようなメンテナンスを実践してみてはいかがでしょうか。
ライター: けいごりら
キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信!
- 執筆者プロフィール
- 車旅情報Webマガジン「DRIMO」
- キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジンです(https://news.drimo.jp/)。実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるラ...