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キャンピングトレーラーを使って在宅ワークはできる?
キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジン・DRIMOから、実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるライターによる記事をMOBYがご紹介します。※以降の記事内容および記事タイトルはDRIMOからの引用・参照です
コロナウイルスの感染防止対策の一環で、DRIMOの編集部は3月からスタッフの在宅勤務を開始しました。
本来であれば、自宅で仕事をするところではありますが、自宅でずっと作業をしていると、だんだん気も滅入ってきますし、もしキャンピングカーやキャンピングトレーラーで仕事ができるなら気分転換にも良いですよね!
キャンピングカーで人の少ない所に移動してをリモートワークをしたらどうなんだろうと思い、実際にやってみました。
仕事上の課題
私たちの会社は、Webメディアの運営を行うメディアチームとスマートフォンアプリやWebシステムの開発を行うシステム開発チームに分かれています。
日々の業務は基本的には社内で行っていますが、日頃からチーム内でのタスク管理やメンバー同士のコミュニケーションには様々なオンラインツールを使っていました。
業務上必要なデータに関しても、個人情報や機密情報などの重要なデータを除き、クラウドなどを使ってチーム内でやりとりをしているので、在宅ワークに切り替わったとしてもあまり問題はありませんでした。
また、スタッフは全員チャットを使って連絡を取りあっているため、コミュニケーション面も基本的に問題ありませんでした。
日頃からそのような仕事の仕方をしていたこともあり、在宅ワークへの切替はとてもスムーズでした。
ただ今回は、在宅ワークといってもキャンピングカーを使って行うので、必要なものをキャンピングカーに運び込む必要があります。
ネット環境
まず何を差し置いてもこれでしょう。ネット環境がないと何も仕事ができないと言っても過言ではありません。
今回は、モバイルWiFiとスマートフォンのテザリングを使用してネット環境を確保しました。
万一どちらかが繋がらなかったり、通信制限になったりすると自宅に帰らないといけなくなるので二重対策です。
外部ディスプレイ
必須ではありませんが、私は普段、会社でノートパソコン1台に2つの外部ディスプレイを接続して3画面の環境で仕事をしていました。
開発をする時にもなるべく効率を落としたくないので、1つだけでもと持ち込みました。
電源
仕事に必要な分だけで考えるとパソコンやスマートフォンなどが充電できれば良いのですが、できればエアコンなんかも使いたいですよね。これは外部の100V電源があればクリア。
電話対応
ボイスワープというNTTの転送電話サービスに申し込みました。
転送電話を使って会社の電話を携帯に転送して対応します。
大変便利なのですがひとつ問題があり、自分の携帯にかかってきた電話が、個人にかかってきているものなのか会社の電話が転送されてきたものなのかがぱっと見でわかりませんでした。(何か設定があるのかもしれません)
会社にかかってきた電話と、個人の電話とでは応対の仕方も変えないといけないので、これは困りました。
最終的には、あまり使っていなかった会社の携帯をもう1台用意し、そちらに転送する事で個人の電話と切り分けることにしました。
場所を決める
携帯やモバイルWiFiの電波が入って、電源を取れるところ、できれば静かなところ、そしてキャンピングトレーラーを置けるところという条件で探しました。
そして、今回は茨城県の「RVパーク ビアスパークしもつま」に決定。
ここであれば、トレーラーも置けて、電源も使えますし、街の中なので電波も問題なさそうです。
そして、お風呂やレストランもありますので、「ビアスパークしもつま」から出る必要もありません。
RVパーク ビアスパークしもつま
料金:1泊1,500円/1台(トレーラー含む)
※しもつま温泉1名様入浴無料
利用可能台数:3台
所在地:〒304-0056 茨城県下妻市長塚乙70-3
TEL:0296-30-5121
公式サイト:https://beerspark.com/access/
オフィスをつくる
現地まで移動してさっそく準備を開始します。
ディスプレイとディスプレイ用のアームはあらかじめ会社から取り外してきました。
まずは、アームをテーブルに取り付け外部ディスプレイを追加。
この時点でかなり快適。自分だけの空間なので会社のデスクよりも快適と言っても良いレベルです。
会社にかかってくる電話も問題なく携帯に転送され、小さなオフィスができあがりました。
仕事中はとても静かで逆に落ち着かず、以前、Amazonで購入して放置されていたテレビ(Aquos)も繋いでみました。
なんか、よくわからないけどかなり快適 笑
ただ、テレビはさすがに集中できずOFFに。
暖房は、標準装備のLPガスFFヒーターではなく、ガス節約のため家庭用エアコンの暖房を使用しました。
とても暖かいのですが、室内がとても乾燥します。PC作業をしていると目が乾いて辛い感じになり、エアコンをつけたり消したりの繰り返しでした。
そこで、タオルを濡らして部屋の中に掛け、少しでも湿気を増やすことに。
今回はこれで我慢しますが、次回の為にAmazonでコンパクトな加湿器をポチり。
この加湿器、威力は小さそうですが、USB給電なのでモバイルバッテリーでも使えます。サブバッテリーで動かすような場合でも消費電力も少ないので良さそうです。
加湿能力が小さいとしても、テーブルの上や寝る時の枕元に置けばそれなりに使えそうです。
価格も安いので2つ購入しました。
昼食
仕事はとても捗り、気がつくと夕方に。朝から何も食べていないことに気が付きブレイクタイム。遅めの昼食にします。
レストランに行くのすらも面倒で、車内に備蓄されているペヤングを作ることに。
ティファールみたいな物はないので、ガスコンロを使用し、キャンプ用のクッカーでお湯を沸かします。
ここもキャンピングカーの良いところ。さっとお湯を沸かしてペヤングを作り、パソコンと向かい合いながら食べます。
トイレは?
RVパークなので、トイレは車から降りて数十メートル先にありますが、それすらも面倒なので、トレーラーのトイレを使用しました。
自宅や会社で仕事をしている時に、トイレに行くのが面倒だと思った経験は無いでしょうか?
私は自宅でもトイレに行くのが面倒で、しばらく我慢してしまう事がありますが、トレーラーのトイレは1m先なのですぐに行動に移せます。
お風呂・夕飯
一旦、仕事を切り上げてお風呂に行きます。
さすがにお風呂はトレーラー内で完結とはいきませんので、車外に出て100mほど歩いて施設へ。
今回、「ビアスパークしもつま」を選んだ理由のひとつがお風呂があるという事です。
しかも、RVパークに宿泊すると1名分の入浴料金もサービスされます。
1泊1500円のRVパーク利用料に入浴料が含まれているのでかなりお得ですね!
せっかく外に出たので、夕飯もすませます。
ビアスパーク内のレストラン、「パストレイク」は普段はランチバイキングをやっているみたいですが、現在はコロナの影響からか実施していませんでした。ちょっと残念ですが、アラカルトメニューもリーズナブルで美味しいです。
私はハンバーグにしました。せっかくなので風呂上がりのビールと行きたいところでしたが、まだ仕事も残っていたのでお預け。
まとめ
今回、キャンピングトレーラーで在宅ワークをやってみて、仕事環境としては全く問題はありませんでした。
それどころか、基本的に引きこもり状態でとても仕事が捗り、いっそこのままでも良いのではないかと思うほど。(室内はどんどん荒れていきましたが)
また、場所が変わるだけでもとても気分転換になって良かったです。
元々の目的であるコロナウイルス感染防止という観点では、人に会ったのはRVパークの受付時と入浴時と夕食のレストランぐらいで、それ以外は1日中引きこもり状態でしたのでまぁ良いかと。
ただ、ひとつだけデメリットがありました。
それは出動にかかるコストです。これが結構大きいです。
高速代やガソリン代、RVパーク代などお金ももちろんかかりますし、何より仕事を開始できるまでに事前準備や移動、到着してからの準備など時間が無駄にかかります。
1泊2日でやったりすると、出発準備や移動にかかる時間が見合わないので最低でも2〜3泊ぐらいはやらないとメリットが無さそうです。
ライター:DRIMO編集部
キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信!
- 執筆者プロフィール
- 車旅情報Webマガジン「DRIMO」
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