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資金調達不足から価格設定の誤り…非業の運命で1代きりとなった名車たち【推し車】

世の中に数多くある「一代限りの車」には、単に車名が変わっただけで後継車によりコンセプト継続、全く売れずにコンセプトごと廃版といろんなパターンがあります。

しかし中には、せっかく優れたコンセプトの車を作り、その後の展開次第では長く続いてもおかしくなかったのに、「そりゃひどい」という理由で一代限りに終わった車もあるようです。

そんな「非業の運命で一代限りに終わった車」3台を紹介します。

タッカー48 “トーピード”(1948年)

flickr.com Author:Rex Gray CC BY 2.0
タッカー48 “トーピード”

1988年に公開された映画「タッカー」の題材にもなった、”幻の名車”。

第2次世界大戦直後、タッカー社では画期的な自動車タッカー48、通称”トーピード”を開発していました。

事故に対する安全性、ドライバーによる操作性など極めて先進的であった反面、当時の技術的困難ゆえに完成度が低かった試作車など問題はありましたが、現実的な妥協により走行可能な車の生産を開始。

しかし、新興メーカーゆえの資金不足を補うための様々な資金調達手法が詐欺ではと訴えられ、裁判に勝ったものの会社は倒産、結局タッカー48は約50台程度を生産しただけで終わるのですが、優れた性能と信頼性により、その多くが今も現存しています。

ランチア ストラトス HF ストラダーレ(1974年)

ランチア ストラトス (ラリー仕様)

勝利のため、近未来的コンセプトカーへ大幅に手を加えたランチア。車重に対し強力なフェラーリ ディーノV6エンジンを搭載、レース車を除けば極端なショートホイールベースによる抜群の旋回性能で抜群に速かったストラトスは、ラリーやレースで大活躍しました。

しかし、スーパーカーとしてはカタログスペックのインパクトがイマイチ。ましてランチアの親会社、大衆車メーカーのフィアットによる「大衆車ベースで勝たないと販売に貢献しない」という無情な判断もあって、フィアット131アバルトラリーに交代させられてしまいます。

しかも最後は出荷を前にした多数のストラダーレ(市販車)が工場火災で消失するアクシデントにも見舞われ、終始不幸がついてまわった悲劇の名車です。

デロリアン DMC-12(1981年)

デロリアン DMC-12
©brudertack69/stock.adobe.com

パワー不足はともかく、ヘアライン仕上げのステンレスボディやガルウイングドアによる未来的デザインに注目が集まり、ターボ化など発展型の構想もあり、時間をかければ普通に名車となれた車です。

しかし、高額過ぎる価格による大量キャンセルが発生し、経営が悪化、イギリス政府による北アイルランド工場への補助金停止、経営者もスキャンダルに巻き込まれるなど不祥事多発で会社が立ち行かなくなり、わずか2年程度で生産を終えました。

後に映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でタイムマシンに改造された姿で再評価されたものの時すでに遅し。幾度も再生産やEV化が持ち上がるも、自由に登録して公道も走れる現実的な計画は、未だ実現されていません。

※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。

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執筆者プロフィール
兵藤 忠彦
兵藤 忠彦
1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...
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