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新型ランドクルーザーFJ登場で再燃!ランクルが“圧倒的人気”の理由とは
トヨタは、2025年10月30日から東京ビッグサイトで開催された「ジャパンモビリティショー2025」でランドクルーザーシリーズの最新モデル「ランドクルーザーFJ」を発表しました。
この発表により、ランドクルーザー自体にも再び大きな注目が集まっています。
では、ランドクルーザーの人気の理由はいったい何なのでしょうか。今回は、販売店担当者の意見を交えながら、その魅力に迫ってみました。
ランドクルーザーの魅力は「悪路走破性」と「信頼性」

ランドクルーザーの歴史は、1951年に登場した「BJ型」から始まります。
警察予備隊向けに開発されたため、過酷な環境での使用を前提にした設計が特徴とされていましたが、その後は民生用に転換されました。
このような生い立ちから、ランドクルーザーは高い走破性と信頼性を持ち、アウトドアや過酷な環境で活躍する車を求める多くのユーザーに支持されています。
ランドクルーザーに対して、あるトヨタの販売店担当者は次のように話します。
「Webサイトに掲載されている画像のように、ランドクルーザーは本来、泥濘などの過酷な環境でも走って帰ってくることができる、悪路走破性がウリの車です。
長い歴史を持っていますし、私たち販売店としても大切なモデルとして販売しております」
このように、販売店にとってもランドクルーザーは特別な位置づけとなっており、長年にわたり愛されてきたモデルだということがうかがえます。
転売されれば販売員にもペナルティ!? ランクルの厳しい転売対策

しかし、ランドクルーザーはこの人気ゆえに、納期が延びたり購入後に転売されたりする事例が後を絶ちません。
SNSでは、ジャパンモビリティショー2025で披露されたランドクルーザーFJに対しても「今までのランクルもすぐ受注が止まったので、FJもすぐに受注停止になるのでは?」という懸念の声が見られます。
また、2025年11月現在もランドクルーザーの新規受注はストップしています。
ランドクルーザーを取り巻くこのような状況について、前出のトヨタ販売店担当者は次のように話します。
「転売対策として、販売店との付き合いがあるお客様などの素性が分かるお客様にしかご案内できないのが現状です。
また、転売された場合は販売員にもペナルティがあるため、案内する際は細心の注意を払う必要がございます」
JMS2025で発表された「ランドクルーザーFJ」とは

そんな中、ジャパンモビリティショー2025で発表されたのが、ランドクルーザーFJです。
ランドクルーザーFJはエクステリアデザインにおいて、歴代モデルの特徴であるスクエアシルエットを採用しつつ、さらに現代的な進化を遂げています。
面取りされた直方体ボディがサイコロをモチーフにしており、居住性や積載性を向上させる工夫が施されています。
また、コーナーバンパーは着脱式となっており、修理やカスタマイズが容易にできる設計です。
前出の販売店担当者は、ランドクルーザーFJに対して次のように語りました。
「販売店にもまだ情報があまり降りてきておりませんが、これまでのモデルよりも小型で、『カローラクロス』くらいのサイズ感とお聞きしております。
2026年発売予定としており、すでにいくつかお問い合わせをいただいております。
ただ、台数は非常に少ない予定で、転売対策にともなって案内もさらに厳しくなるのではないかと懸念されるお客様も少なくありません。
とはいえ、できるだけ多くのお客様にご案内できるように努めてまいります」
まとめ
ランドクルーザーはその高い悪路走破性と信頼性から、多くのユーザーに支持されてきた車です。
しかし、近年ではその人気の高さが影響し、供給不足にともなう受注停止が発生するほか、転売目的で購入される事例も増えています。
販売店では転売対策を強化しており、今後発売予定のランドクルーザーFJも生産台数の少なさや転売防止措置によって、購入のハードルが高くなる可能性は十分に考えられます。
今後のランドクルーザーやトヨタの動向に、さらに注目が集まりそうです。
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