カプチーノ
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「こっこれが軽自動車なのか?」全てを速さと楽しさに寄せたスズキカプチーノとは
スズキ カプチーノとは
軽量・コンパクトはスポーツカーの構成として非常に魅力的な要素です。しかし小さな軽自動車は軽さが大きな特徴ではあるものの、スポーツカーとの相性が良いとは言えません。
スポーツカーとしての性能を高めようとすると、動力性能やハンドリング性能など、どれをとっても小さなボディサイズが足枷となってしまいます。
しかし、スズキが1991〜1998年の間に販売した「カプチーノ」は、軽自動車でありながらスポーツカーに要求されるあらゆる項目を満たした車です。クルマ好きの要求を、小さな旧軽自動車規格ボディにすべて詰め込んだ本格スポーツカーがスズキ カプチーノという車です。
車名「カプチーノ」の由来
車名となる「カプチーノ」の意味は、エスプレッソコーヒーに泡立てた牛乳を乗せて飲むコーヒーの名称そのままです。スズキは「カプチーノ」という名前を付けた理由として「小さなカップに入ったちょっとクセのあるおしゃれな飲み物と、小さなオープンカーのイメージを重ねたと」コメントしています。
同時期に販売されていた、ターボエンジンをリアミッドシップに搭載した軽自動車のスーパーカーとも言えるマツダのAZ-1と、自然吸気エンジンをミッドシップに搭載したホンダ ビート、それにFRターボのスズキ カプチーノの3台の軽スポーツカーは、それぞれの車名の頭文字をアルファベットの並びになぞらえて「平成ABCトリオ」と呼ばれました。
- 執筆者プロフィール
- 伊藤友春
- 1981年生まれ。自動車専門Webライターとして執筆活動中。自動車の構造に明るく、ほとんどの整備や修理をDIYでこなす。輸入車・コンパクトカー・変わったデザインやコンセプトの車が好きで、現在の愛車はその最た...