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【CB18】スバル次世代1.8L水平対向エンジンの細かいお話 – 新型レヴォーグ プロトタイプ試乗会レポ#2

8月20日から先行予約受注を開始、10月15日発表予定のスバル新型レヴォーグ。筆者は一足先に試乗会でプロトタイプを体験。このとき、パワーユニット開発主査がスバルの次世代エンジン「CB18」のカットモデルとともに、細かいお話を伺いました。名機「EJ20」生産終了後の新開発エンジンはスバリストならずとも興味関心は高いのではないでしょうか。

前回の記事:次世代「アイサイトX」を一足先にテスト!すごいぞ!-スバル新型レヴォーグ プロトタイプ試乗会レポ#1

新型レヴォーグ プロトタイプのエンジンルーム
新型レヴォーグ プロトタイプのエンジンルーム。市販型は変わらないと考えてよさそう。インタークーラーが上面部にある、スバルならのではの安定のレイアウト。

スペック

まずはカタログスペックから。

形式CB18
エンジンタイプ水平対向4気筒
種類1.8L DOHC 16バルブ デュアルAVCS 直噴ターボ“DIT”
内径×行程(mm)80.6×88.0
総排気量(cc)1795
圧縮比10.4
最高出力[ kW(PS)/rpm]130(177)/5200-5600
最大トルク[ N・m(kgf・m)/rpm]300(30.6)/1600-3600
燃料供給装置筒内直接燃料噴射装置
燃料タンク容量63L
燃料種類無鉛レギュラーガソリン

レヴォーグF型の1.6Lターボ「FB16」に比較すると、最高出力で7PS向上、最大トルク50N・m向上となっています。また、ロングストローク化されている点も特徴的です。

「CB18」のすごいところ

CB18 エンジンユニット
CB18

エンジンユニットが試乗会場や新型車発表会の場に置かれていることはごく普通にあります。今回は「FB16」と「CB18」のピストンとクランク周りだけを取り出した実物を比較展示。

FB16
CB18のピストン・クランク部分
CB18

パワーユニットPGM開発推進PGM主査、加藤直樹氏によれば「この部分は一番力を入れたところで、SUBARUにしかできない技術」とのこと。

ピストンポート部。左はCB18、右がFB16
左はCB18、右がFB16。

まずはピストンのポート部分の形状の違い。この形状に辿り着くまで苦労されたとのこと。しかし、もっと苦労したところがあるという。それがこちら↓

クランクウェブ。左はCB18、右がFB16。
左はCB18、右がFB16。

黄色枠線内の板のようなパーツは「クランクウェブ」ないしは単に「ウェブ」と呼ばれるもの。左右を比較すると、CB18の方がかなり薄くなっています。クランクウェブはエンジンの中でも中枢部分となる重要なパーツで、これを軽量化することが、エンジンフィーリングの向上、出力特性の向上、燃費向上などさまざまなところへ好影響を与えることに繋がるとの説明でした。

さらに、このウェブの薄さは、スバルの技術がなければ量産化はできないはず、と加藤氏は断言。それはもう、苦労に苦労を重ねられたお姿が想像できます。

かくして誕生した新設計「CB18」エンジンを搭載した新型レヴォーグ プロトタイプに試乗した感想はいかに?次回のレポートでお伝えします。どうぞお楽しみに。

前回の記事は「アイサイトX」の体験。こちらからご覧ください。

新型レヴォーグ スバル公式WEBサイト

執筆者プロフィール
宇野智
宇野 智
モーター・エヴァンジェリスト/ライター/フォトグラファー/ビデオグラファー/エディター エヴァンジェリストとは「伝道者」のこと。クルマ好きでない人にもクルマ楽しさを伝えたい、がコンセプト。元MOBY編...

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