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今日はロックの日!「Rock’nディーゼル」のキャッチコピーでヒットした車たち【推し車】

6月9日はロッ(6)ク(9)の日!というわけで、ロックンローラーな人々やロックを愛する人たち、ロックな生き方を貫く人が盛り上がりそうな日であり、自動車におけるロックな車とはなんだろう、と振り返るのもまた一興です。

カタチや性能でロックな車もあるかと思いますが、2022年の”ロックの日”は「Rock’nディーゼル」と言われたダイハツ シャレードのディーゼルエンジン搭載車にあやかり、1,000cc未満の小排気量ディーゼル車にスポットを当ててみました。

ヤンマー ポニー(1960年・KYT型・2代目)

軽自動車黎明期に1,100台以上を販売したディーゼル軽トラ

ヤンマー ポニー(KYT型 ・2代目)
画像はヤンマー公式Facebookより引用

国産超小型ディーゼルの先駆者、ヤンマーが販売していたディーゼル軽トラで、横型単気筒OHV265ccディーゼル搭載のKT3型/4型を1958年5月に、同10月には304ccへ拡大、最大積載量300kgで可搬式動力としての能力も持つFM1型/FMS型、初代ポニーを発売。

1960年10月には農機の普及で需要が少ない可搬式動力機能を廃し、運転席後方に新型の空冷V型2気筒OHV358ccディーゼルを配置、荷台を拡大した本格的なフルキャブオーバー式軽トラ、KYT型2代目ポニーを発売しました。

KT3型/4型から通算1,100台以上を販売したものの、最高出力はKYT型で7馬力に過ぎず、走行性能の高いガソリンエンジンの軽トラが普及すると1962年5月で販売終了、それ以降ディーゼルの軽自動車は販売されていません。

ダイハツ シャレード ディーゼル(1983年・2代目)

振動と騒音を逆手にRock’nディーゼルを名乗った傑作

ダイハツ シャレード ディーゼルターボ(2代目後期型)

走行性能と居住性を高い次元で両立した革命的リッターカー、シャレードが1983年に2代目へとモデルチェンジした際、乗用車用としては当時最小となる1リッター水冷直列3気筒ディーゼルを搭載しました。

凄かったのは小排気量3気筒ディーゼルの振動・騒音を逆手に取った「Rock’nディーゼル」のキャッチコピーと、ディーゼルの特性を生かした低中速域のトルク感と低燃費、安い軽油で走れる経済性がウケてヒット作となり、ほどなくディーゼルターボも追加。

シャレードらしくサファリラリーにも参戦し、自然吸気車はタイムアウトする遅さだったものの、ターボ車は見事に完走してみせました。

1987年にモデルチェンジした3代目にも設定され、一時は世界でもっとも低燃費な車として、ギネスブックに掲載されていたこともあります。

最新「シャレード」中古車情報
本日の在庫数 1台
平均価格 68万円
支払総額 68~68万円

スズキ セレリオ ディーゼル(2015年・2代目・日本未発売)

インド向け2気筒DOHC793ccディーゼルは排ガス規制で超短命!

スズキ セレリオ(2代目・2014年発表時)

日本未発売の新興国向け低価格車で、初代は国によってアルトやAスターを名乗り、2014年発売の2代目からほぼ「セレリオ」に統一(パキスタンのみ「カルタス」名で、3代目が登場した今も継続販売中)。

2代目でもディーゼル車需要が多いインド向けは、新開発の2気筒DOHC793ccの小排気量ディーゼル「E08A」搭載車を2015年に追加、搭載方法や車体側の工夫で振動や騒音を軽減しており、低燃費(27.62km/L)と軽油で走れる経済性は日本でも注目されます。

しかしインドで新たに施行が決まった厳しい排ガス規制により、2020年にはスーパーキャリイ(日本とは別の海外向け拡大版キャリイ)ともどもディーゼル車は廃止、期待された割にはわずか5年で生産を打ち切るという、悲運の超短命エンジンでした。

※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。

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執筆者プロフィール
兵藤 忠彦
兵藤 忠彦
1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...

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