「さすが紋章を持つ車」ポルシェの1/3は中国で売れるが、工場は作らない理由とは

ポルシェ総販売台数の1/3は中国へ

中国はいまやポルシェの最大顧客となっています。2021年のポルシェの全世界総販売台数は301,915台でそのうちヨーロッパが86,160台。北米が70,025台。そして中国が95,671台です。ポルシェは過去3年半で中国に31万台以上を販売し、いまやポルシェがつくる車の1/3が中国で走っていることになります。

中国のポルシェ購入車の平均年齢は40歳以下と比較的若く、さらにその約半数が女性とのことです。単純計算をすると中国のポルシェは、年間5万台近くが女性ユーザーによって購入されていることになります。

ポルシェも中国市場を最重要視

2016年に登場した2.0L水平対向 4気筒エンジンを搭載したポルシェ 718は、中国の女性ユーザーを意識して開発されたともいわれています。またBEVのポルシェ タイカンも、電気自動車の普及が進んでいる中国向けに、二輪駆動のベースグレードモデルを販売しています。

ポルシェ各車のワールドプレミアも中国で行われることが多く、今や中国市場はポルシェにとって大きな影響力を持っているのは確かです。

また2021年はポルシェを中国に初納入してから20周年となる節目であり、ポルシェはその記念モデルとして「911 ターボS 20イヤー ポルシェ チャイナ エディション」を中国限定で販売しました。

同社のオリバー・ブルーメ取締役会会長も「中国の自動車市場は非常にダイナミックで、顧客の好みは非常に特殊です。私たちはこれらの要求に可能な限り最善の方法で応えたい」とコメントを残しています。

でも、中国に工場を作らない理由が男前すぎる