更新
シリオン、マテリア…これ全部日本車!日本と販売名が違うダイハツ車たち【推し車】
現在は国内生産車の輸出をやめ、インドネシアのアストラダイハツや、ブランド違いでマレーシアのプロドゥアから新興国向け低価格車の輸出をしているダイハツですが、基本設計はともかく、内外装やパワーユニットは国内とほぼ別物です。
しかしかつては国内生産で、国内と同じ内外装の車を輸出していた時期もあり、ミラにクオーレやシャレード、パイザーにグランムーヴなど、国内と別な車名を名乗っていました。
今回はその末期、2000年代の海外向けダイハツ車を紹介します。
ストーリア(1998年)/ブーン(初代・2004年)
海外名:シリオン、スバル ジャスティ(初代ブーンOEM)
小型車の販売不振を打開すべく初心に帰り、初代シャレードのようにコンパクトなリッターカーを目指したストーリア。海外で「シリオン」を名乗り、トヨタが主導して共同開発した後継車・ブーン(初代)も海外では2代目シリオンとして販売されています。
2代とも日本国内向け競技ベースグレード「X4」は設定しなかったものの、2代目シリオンでは国内向けブーンにない5速MT車や、1.5Lのホットモデルもラインナップし、他社OEMで存続した海外向けスバル ジャスティの4代目としても販売されました。
3代目シリオンからは海外独自デザインとなり、4代目は国内向けブーンと全く異なる車として存続しています。
- 最新「ストーリア」中古車情報
-
本日の在庫数 8台 平均価格 100万円 支払総額 50~198万円
- 最新「ブーン」中古車情報
-
本日の在庫数 352台 平均価格 97万円 支払総額 19~254万円
ミラジーノ(2代目・2004年)
海外名:トレヴィス
ミラのレトロバージョンとして1999年に発売したミラジーノは、初代の1,000cc版(日本でのミラジーノ1000)がヨーロッパで一部販売されたのち、2004年にモデルチェンジした2代目は「トレヴィス」として、ドイツなどで販売されました。
初代同様、制限速度が日本より速いアウトバーン(高速道路)に対応すべく1,000ccエンジンを搭載。4速ATだけの日本仕様に存在しない5速MTもラインナップしたのが特徴です。
ダイハツがヨーロッパや南アフリカから撤退するまで、クオーレやシャレードの名で販売したミラと異なり、トレヴィスは後継のミラココアが販売されることもなく、一代限りで終わりました。
- 最新「ミラジーノ」中古車情報
-
本日の在庫数 1208台 平均価格 51万円 支払総額 10~270万円
クー(2006年)
海外名:マテリア
日本ではトヨタ版のbB(2代目)がメインだったので、スバルOEM版のデックスともども存在感が薄く、場合によってはレア車や珍車扱いされるクーですが、ヨーロッパや南アフリカでは「マテリア」として販売されていました。
ダイハツが小型車を積極的に販売していなかった時期の日本市場と異なり、海外ではYRV後継のMPV(多用途車)として積極的に販売し、5速MT車もラインナップ。
許容トルクの問題でダイハツの5速MTを組み合わせられず、4速ATのみでしか販売できなかったYRVターボが極端に不人気だったので、ヨーロッパでは設定されなかったものの、南アフリカでは1.3リッターターボの「マテリアターボ」すらありました。
- 最新「クー」中古車情報
-
本日の在庫数 8台 平均価格 47万円 支払総額 33~60万円
※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。
【推し車シリーズ】まとめて読みたい人はコチラ!
メーカー別●●な車3選はコチラ
スポーツカーを中心にまとめた3選はコチラ
「ちょいワルオヤジに乗ってほしい車」などの特集はコチラ
- 執筆者プロフィール
- 兵藤 忠彦
- 1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...